おお、なんとゴージャスな花だ! 真っ赤なゴージャスな花を咲かせるのはカンナである。いかにも情熱的な印象から、南国風で洋モノといった印象の花である。
原産地は南米大陸だという。なるほど、である。コロンブス後に見いだされ、16世紀に欧州にもたらされたというが、日本には早くも江戸時代前期(ということは17~18世紀)に球根として渡来してきたらしい。これは意外である。明治時代以降に伝来した、典型的な外来種だと思い込んでいたからだ。
カンナというのは、カンナ科カンナ属(Canna)の植物であり、そもそもの名称であるのだが、日本語にもある大工道具の鉋(かんな)とも音が同じであるから、日本人にもなじみやすい名称なのかもしれない。
関東地方でもよくみる植物だが、やはり南国イメージが強い。九月でも咲いているが、これほど八月の真夏にフィットした花もないのではないか。野生化しているものもあるが、栽培されているものが多い。品種改良もさかんに行われている。
日本の風土に根付いていながらも、異国の雰囲気をたもち続けているカンナという存在は面白い。
<関連サイト>
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