「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2024 禁無断転載!



2016年9月20日火曜日

いちじく(無花果)はナマよりもドライフルーツがいい

(農家で栽培されているいちじく 筆者撮影)

秋は「いちじく」の季節である。大きな生いちじくが、パックに入って店頭に並んでいるのを目にする季節である。 

干しいちじくは大好きなのだが、生いちじくは子どもの頃から苦手だ。自宅にいちじくの木があったので食べてみたことはあるが、どうも好きになれなかった。生いちじくの食感があまり好きではないし、匂いもあまり好きではない

この生いちじくを大好きな動物がいる。それはスズメバチだ。いちじくが熟れてくると、なぜか大きなスズメバチが現れる。果実をむさぼるように食べている。じつに危険きわまりない。

いちじくは漢字で無花果と書く。その意味は何かというと、花が咲かないのに実がなるように見えるからだ。簡単にいってしまえば、いちじくの果実のなかに花があり、それがだんだんと肥大化していって熟れる、ということになる。

古代インドのブッダのコトバにはこうある。 「5 無花果(いちじく)の樹の林の中に花を探し求めて得られないように、諸々の生存状態のうちに堅固なものを見いださない修行者は、この世とかの世とをともに捨て去る。──蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。(『スッタニパーダ』 蛇の章 より

いちじくの花は実のなかにあるのだから、探したってみつかるはずがない。


いちじくの果実の形は●●に似ている。いや、●●がいちじくの形ににているから、そういうネーミングの商品となったのであろう。どう考えても、その商品のほうが時代は新しいはずだ。

いちじくといえば、葉っぱもまた独特の形である。いちじくの葉っぱをもぎると、茎から白い乳液がでてくる。匂いも甘い。

「いちじくの葉っぱで隠す」というフレーズは子どもでも知っているだろう。これは旧約聖書にもさかのぼるものだ。アダムとイブである。知恵のリンゴを食べた男女は、裸を恥ずかしいと感じるようになり、というお話だ。

このようにいちじくは、古代からの栽培植物である。原産地はアラビア半島南部だという。

中学生の頃、古代ギリシアにはまっていたことがある。ギリシア神話から始まり、岩波文庫に収録されていたヘロドトスの『歴史』や、ギリシア悲劇やギリシア喜劇など読んでいたが、アリストパネスの喜劇のなかに、干しいちじくが何度も登場することに強い印象を受けた。保存がきき、持ち運びもできる。いちじくは生だけではなく、干した状態でも食べるのか、と。

(トルコ産の干しいちじく)

当時は日本で販売されているドライフルーツといえば、昔からある干し柿は別にして、カリフォルニア・レーズンが中心で、たまに国産の干しリンゴや干しスモモを目にするくらいだったろうか。40年くらい前(?)には、干しいちじくは日本で見たことはなかったし、食べたこともなかった

生まれてはじめて干しいちじくを食べたのは、カリフォルニアのサンフランシスコである。27歳のときだった。店頭で見つけて購入しさっそく食べてみたら、これがじつにうまかった! 甘みが凝縮されていて歯ごたえもいいそれ以来、ドライフルーツとしての干しいちじくは好物である。現在の日本では、もっぱらトルコ産の干しいちじくが流通している。

干しいちじくで赤ワインを飲む。これは密かな楽しみなのだ。





<関連サイト>

高血圧・動脈硬化にも効果?イチジクとワインの合せ技が凄かった (MAG2NEWS、ライフ2016年9月30日)

(2016年10月7日 項目新設)


<ブログ内関連記事>

はじけるザクロ-イラン原産のザクロは東に西に

『ブッダのことば(スッタニパータ)』は「蛇の章」から始まる-蛇は仏教にとっての守り神なのだ

「無憂」という事-バンコクの「アソーク」という駅名からインドと仏教を「引き出し」てみる



(2022年12月23日発売の拙著です)

(2022年6月24日発売の拙著です)

(2021年11月19日発売の拙著です)


(2021年10月22日発売の拙著です)

 
 (2020年12月18日発売の拙著です)


(2020年5月28日発売の拙著です)


 
(2019年4月27日発売の拙著です)



(2017年5月18日発売の拙著です)

(2012年7月3日発売の拙著です)


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end