仕事関係でつきあいのある日本人に、モンゴル人の横綱・照ノ富士によく似ている人がいる。そのことは、いまだ本人には言ったことはない(^_^;
それはさておき、『奈落の底から見上げた明日』(照ノ富士春雄、日本写真企画、2021)という本を読むと、勇気がわいてくる。照ノ富士本人とその周辺の関係者へのインタビューをまとめたものだ。
モンゴル出身だが、すでに帰化して日本国籍を取得しているので、本名は杉野森正山(出生名はガントルガ・ガンエルデネ)の照ノ富士は、両膝の大怪我のため大関から転落、覚悟を決めて十両から復活して横綱まで上り詰めた軌跡の復活劇の人。しかも、大酒飲みだったため糖尿病をわずらって、余命宣告まで受けたこともあるという。
30歳台前半の若さだが、どん底まで落ちて、そこから這い上がって栄冠をつかんだ男だけに、発言の重みが違う。読んでいて勇気をもらえる内容。まさに人生論。自己啓発書のテイストさえある。
2場所連続で欠場している照ノ富士だが、そのまま引退なんてことにはならないでほしい。最後の最後まで、土俵際で踏ん張りをみせてほしいものだ。いや、踏ん張りすぎると膝には悪影響なのだが・・・
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PS ついに照ノ富士が引退(2025年1月16日)
照ノ富士の引退を速報で知った。
驚きとともに、やはりこれ以上はムリだったかと納得したのは、今場所で3場所ぶりに復帰したものの、4日目で2敗を重ねて限界を感じてしまったからだろう。5日目からはふたたび休場を余儀なくされていた。
大相撲で10回の優勝を果たした横綱 照ノ富士が現役を引退し、年寄・照ノ富士を襲名して後進の指導にあたることになりました。 照ノ富士は17日午後に会見し、「自分の中でできる限りのことを尽くしてきたが、思いどおりの相撲ができなくなり、これ以上、中途半端な気持ちと体で土俵に立つべきではないと感じた」と引退を決断した理由を話しました。(引用)
たいへん残念でああるが、これまでの功績を讃えるとともに、不屈の精神で奇跡の復活と横綱昇進を勝ち取った精神力と努力する姿を記憶にとどめたいと思う。
今後は、日本とモンゴルのために、「生きた手本」としてその存在そのもので貢献してほしい。
お疲れ様でした。ありがとう。
(2025年1月17日 記す)
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