「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2025 禁無断転載!



2026年1月4日日曜日

書評『ケルトとは何か』(原聖、講談社選書メチエ、2024)― 著者にとっての「ケルト学」の総括で「ケルト学」の最前線を知る

 

 2026年(令和8年)、新年の初読みは『ケルトとは何か』(原聖、講談社選書メチエ、2024)。昨年末に著者からいただいたので目を通すことに。  

近代言語社会史を専攻し、現在もブルターニュやウェールズ、アイルランドなどで話されているケルト諸語に精通した著者にとって、本書は著者の「ケルト学」の総括であり、ここ20年で大きく進展したヨーロッパの「ケルト学」の最前線について書かれたものである。

ケルトといえば、独特の装飾模様や巨石文化、妖精の登場する童話の世界、そして日本でもファンの多いリバーダンスやヒーリングミュージックという連想が浮かぶ。 

ヨーロッパ文化の古層をなすケルトは、日本でいえば縄文のようなものだという言説もまた、よく耳にするところだ。「キリスト教伝来以前」のヨーロッパと、「稲作伝来以前」の日本とのパラレルな関係。 




ところが、わたしも含めた一般人の抱いているケルト文化は、著者によって無惨にも破壊されてしまう。 

せいぜいさかのぼったところで16世紀から17世紀、その大半は19世紀に勃興したナショナリズムの波のなかで積極的に取り上げられるようになったのである、と。

いわゆる「伝統の創造」(invention of traditions)である。現代のケルト文化と古代文化とのつながりは、現在では疑問視されるようになっているのだ。 




では、ケルト文化の根底をなすものは何かというと、著者自身の専門でもあるが言語なのだという。ケルト文化=ケルト諸語ではないのである。 

日本の縄文とは違って、文字資料として残っているものが多いケルト諸語を解析すると、いろいろなものが見えてくるようだ。DNA研究を踏まえた最新の学説も紹介されており、ケルト学最前線としても面白い。




 というわけなので、「ケルト」に寄せる思いを破壊されたくない人は読まないほうがいいかもしれない。逆に「ケルト」について予備知識のない人が読むと、有用かもしれない。 

事実関係とその解釈の記述がたんたんとつづくが、その内容は偶像破壊的ですらある。

学問というものは、ある意味では無慈悲なものだ。だが、学問上の研究成果を踏まえていない言説は、しょせん願望の投影に過ぎないのである。 


画像をクリック!


目 次
はじめに 
第1章 近代が生んだケルト文化 
第2章 ケルト美術と考古学 
第3章 文芸と民俗のなかのケルト 
第4章 民族起源の伝説と史実 
第5章 ケルト諸語の言語学 
第6章 社会のなかのケルト諸語 
おわりに 
参考文献 
索引 

著者プロフィール
原聖(はら・きよし) 
1953年、長野県生まれ。東京外国語大学卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。女子美術大学芸術学部教授を経て、女子美術大学名誉教授。専門は近代言語社会史。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの) 


【付録】ケルト諸語による地名と通称との対応

●エール(=アイルランド) 
●アルバ(=スコットランド) 
●カムリー(=ウェールズ) 
●ブレイス(=ブルターニュ) 
●ケルノウ(=コーンウォール) 
●エリャン・ヴァンニ(=マン島)



<ブログ内関連記事>





(2025年1月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!








end