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2011年1月9日日曜日

雑誌 BRUTUS (ブルータス) 2011年 1/15号 「特集 本-2011年、「世の中」を考える175冊。」 を読む




 雑誌 BRUTUS (ブルータス) 2011年 1/15号 本-2011年、「世の中」を考える175冊。は、日頃ビジネス書しか読まないビジネスパーソンこそ目を通すべき一冊だといっておきたい。

 「特集「世の中」を考える本。」は、2010年に話題となったテーマを 11に分類して、それぞれについて「読むべき本」について取り上げている。

 11のテーマとは、「正義と個人」、「お金と幸福」、「現代と仏教」、「マネジメント」、「日本と英語」、「今読む哲学」、「つながり」、「社会起業家」、「人口負荷」、「生物多様性」、「笑いと教養」
 このテーマごとに一冊の本を取り上げ、二人の論者がそれぞれ別個に論じたり、あるいは対談という形で文字通り「複眼的」に論じている。そしてその論者が三冊づつ本を紹介している。

 このほか、「女子書店員お薦めする、あなたに読んでほしい「世の中」を考える本」、「2011年、「新しい言論」がここから始まる。」(コンテクスチュアルズ)、「女子力をなめるなかれ。そして怖れるなかれ」(酒井順子)、「巷にあふれる恋愛本を通して、己の恋愛道について考える。」(辛酸なめ子)、「自己啓発本、ポジティブ教はなぜ繁栄し増え続けるのか?」(清水健朗)というエッセイ。
 
 それから「2011年、世の中で起きることを予習しよう。」という記事と、特別付録として「2011年のキーパーソン30人を知る本ガイド」がついた構成にになっている。


『もしドラ』を肴に語り合ったホリエモンと編集者の対話が面白い

 ビジネスマンである私には、「マネジメント」というテーマが、当然のことながらまず目に入ってくる。
 しかも、昨年2010年度のベストセラー『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海、ダイヤモンド社、2010)、通称『もしドラ』を俎上に乗せてホリエモンこと堀江貴文(作家・実業家)と宇野常寛(批評家・編集者)が語り合ったものだから、なおさら興味深い。




 冒頭で宇野氏と堀江氏はいきなりこんなことをクチにしている。

宇野 『もしドラ』の中心読者と思われる30代サラリーマン男性は、出版業異界ではよく「ビジネス書しか読まない」と揶揄(やゆ)されます・・(略)・・
堀江 でもドラッカーの『マネジメント』なんて、普通ならわざわざ読まないよね。この表紙、とりあえず「萌えキャラ」が売れているから描いておくか、みたいなことないですか?

 なるほどと思う。女子高校生がドラッカーの『マネジメント』を読むなんて想定はありえねー(!)という感想をもっている私には、この二人の発言はよくわかる。

 『もしドラ』の著者の岩崎夏海がもともと、作詞家でプロデューサーの秋元康の下で、AKB48のプロデュースにかかわっていたという指摘はなるほどと納得。AKB48も『もしドラ』も、ヒット商品を作り出す方法論にもとづいた作品なわけなのだ。

 対談の最後では、ふたたびこのように語り合っている。

宇野 最初に言ったとおり、ドラッカーブーム自体はある程度、サラリーマンのヒーリングの側面が大きかったわけですからね。
堀江 ドラッカーなんて20世紀型社会のマネジメント手法だから、いい加減もういいんじゃないの?と僕は思ってしまいますけどね。
・・(中略)・・
堀江 勝手にみんなが自律してやってくれる。僕は、逆にマネジメントなんかしなくてもいい組織が理想なんです。個人が活躍し、また小集団がコラボして、という時代がもう来てるんだと思いますよ。

 非常にいいことを言っているなと感心した。私はこの二人の言うこと、とくにホリエモンのこの発言には全面的に賛同する。

 これは私がいままで描いてきたブログの文章のすみずみに表現されていることと思う。あえてどの記事のどの箇所がそうだとは面倒なので指摘しないが。


ビジネスをビジネスの視点からのみ捉える発想の貧困性と不毛性

 この特集のように、さまざまな幅広いテーマのなかに「マネジメント」や「お金と幸福」、「社会起業家」、「つながり」といった、広い意味のビジネステーマが置かれていることは、ビジネスをビジネスの視点からのみ捉える発想法がいかに貧困なものであるかを、問わず語りに語っていると言っていいだろう。 
 すべてについて紹介することはできないので、あとは直接手にとって中身を読んでほしいと思う。

 2010年の最大のトピックの一つは、サンデル教授の「ハーバード白熱授業」だろう。「正義」とは何かという哲学上のテーマだけが脚光を浴びたのではなく、ビジネスや経済だけでモノを語ることの不毛性について、多くの日本人、とくに20歳台以下の若い世代が強く感じていることのあらわれではないか、と私は考えている。
 世の中をほんとうに知りたい、ほんとうに理解したいという「やむにやまれぬ」想いの発露なのだ。

 ビジネス雑誌ではない、アート系の色彩が濃い雑誌 BRUTUS (ブルータス) は、「ライフデザインマガジン」の先駆者である。性別や年齢層、専門分野を問わず、幅広い読者層を持っている。

 私はこの雑誌は、面白いテーマがあるときには、ときどき買って読んでいる。

 なお BRUTUS は隔週刊の雑誌なので、書店の店頭ではもう見つけることができないかもしれない。その際は、アマゾンでは取り扱っているので注文したらよい。送料無料なので安心だ。






<ブログ内関連記事>

書評 『知の巨人ドラッカー自伝』(ピーター・F.ドラッカー、牧野 洋訳・解説、日経ビジネス人文庫、2009 単行本初版 2005)
・・ドラッカーを経営学者と狭く捉えないこと!

レビュー 『これを見ればドラッカーが60分で分かるDVD』(アップリンク、2010)・・米国におけるドラッカーの位置づけがわかるDVD。日本での捉え方とは異なる

書評 『この国を出よ』(大前研一/柳井 正、小学館、2010)・・ドラッカーと同時代に経営グルとして活躍した大前研一による貴重な証言






(2012年7月3日発売の拙著です)








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