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2014年1月23日木曜日

ユダヤ教の「コーシャー」について-イスラームの「ハラール」最大の問題はアルコールが禁止であることだ

(「獺祭」はコーシャー認証取得済み JETROビデオよりキャプチャ)

2014年1月16日放送のテレビ東京系列のビジネス番組 『カンブリア宮殿』で日本酒の「獺祭」(だっさい)が取り上げられた。題して「倒産寸前“負け組”酒蔵が起こした奇跡!ピンチに挑み続けた大逆転経営」

いまでは純米大吟醸酒で一番人気の「獺祭」(だっさい)だが、倒産の危機から起死回生したストーリーには勇気づけられるものがあった。

この番組でわたしが注目したのは再生のストーりーもさることながら、「獺祭」(だっさい)を醸造する山口県の旭酒造では、なんとユダヤ教のラビが工場検査を行っていることだ。「コーシャー認証」のための抜き打ち工場検査だ。

ユダヤ教徒以外にとっても、「コーシャー認証」は「食の安全」の観点から人気があるので、先進国市場開拓のためにコーシャー認証を取得したという。「獺祭」をはじめて東京で飲んだのは、いまから十数年前のことだが。コーシャー認証のことは言われるまでまったく気がつかなかった。うかつな話である。

(KJマークはコーシャー認証取得済みの証明 JETROビデオよりキャプチャ)


イスラームの「ハラール」(Halal)については、最近よく耳にするようになってきたのでご存知の方も多いと思う。イスラーム法コンプライアンスによる認証制度のことで、イスラームにとって不浄なものが含まれていないことを証明するものだ。

関係が冷え込んでいる中国にかわって、ビザ緩和などの影響もあって東南アジアからの来日客が急速に増えているのだが、そのなかでもとくにマレーシアやインドネシアといったムスリム(=イスラーム教徒)にとって問題なのが、食事のなかにブタやアルコールが含まれていないかという心配なのだ。

そのため、日本でも食材をハラール基準に基づいて観光客を「おもてなす」取り組みが広がっている。円安傾向もあって日本旅行が手に届くものになってきたという事情もあるらしい。以前から多かったタイ人だけでなく、マレーシア人はこれから上得意になることだろう。

また、全世界に16億人もいるというムスリム人口をターゲットに、ハラール認証を取得して積極的に市場拡大を図ろうという日本企業もでてきている。2030年には世界人口の1/4に達するというムスリム向けの市場規模はきわめて大きい。ハラール認証取得済みであれば、ムスリム以外にも安心を提供できるというメリットもある。

ところが、ハラール認証には大きな問題点がある。 

それはなにかというと、原材料にアルコールが含まれることすら絶対にダメという厳しい規定があるから。消毒用のアルコールさえ不可!なのだ。そう、当然のことながらお酒はイスラーム法では禁止なのである。

そこで活用を考えるべきなのが「コーシャー認証」だ、というわけなのだ。

ユダヤ教コンプライアンスの「コーシャー」認定。イスラーム圏向けの「ハラール認定」がビジネスマターになってきた日本だが、お酒についてはイスラームは禁止なのでユダヤ教の「コーシャー認定」がいいかもしれない。

ブタを食べてはいけないという点については、ユダヤ教の食事規定とイスラームの食事規定は共通しているが、それ以外はかならずしも重ならない。



コーシャー認証マークのついた食品は安心という消費者意識

「コーシャー」(Kosher)とはユダヤ教にもとづく食事規定のことだ。ヘブライ語ではカシュルートという。聖書のモーセ五書の一冊である『レビ記』に根拠がある。

イスラームと同様にユダヤ教もまた生活全般を規範として律する性格のつよい宗教である。してもいいこと悪いこと、食べていいもの悪いものが、ことこまかに規定されている。

ユダヤ教でも宗派によっては厳しさの度合いが異なるので、すべての人がコーシャーを遵守しているわけではないが、超保守派は厳格にコーシャーを遵守することを求めている。その点はイスラームのハラールとよく似ている。

「コーシャー認証」済みのイスラエル産ワイン K は Kosher の略語)

この写真は、イスラエルのワイン Mount Hermon(マウント・ヘルモン)の赤。イスラエル北部のゴラン高原にあるワイナリーで醸造されているワイン。

ラベルをみると、ラビによるコーシャーお墨付き。コーシャー(Kosher)の頭文字 K のマークがある。ユダヤ教徒が育てたブドウからつくられ醸造されたワインだという証明である。

厳格に遵守する人は、ユダヤ教徒が栓をあけたワインでないとクチにしないという。

(ニューヨーク市内のリカーショップ JETROビデオよりキャプチャ)

日本ではコーシャー認証マーク入りの食品は輸入食料品以外ではほとんどみない。気になった人は明治屋や紀伊国屋、成城石井などの高級食品スーパーやコストコなどで確認してみるといいだろう。海外でスーパーマーケットにいく機会があれば、かならずコーシャーのコーナーがある。

(日本で入手できるコーシャーのピクルス)


ユダヤ教徒に限らず先進国ではコーシャ認証マークのついた食品なら安心だという意識が広がっているようだ。原材料だけでなく、機械設備から製造プロセスのすべてについてユダヤ教聖職者ラビによる抜き打ち検査が行われるからである。



コーシャー認証を取得した日本酒もある

イスラエルのワインは「コーシャー認証」を取得しているのは当然だが、日本酒もまた対象になる。

「ブドウ以外の果実酒については特別の規定はありません。ウイスキーもコーシェルの問題にならなりません」ということだが、コーシャー基準を満たしていれば認証はもらえるので、「食の安全」意識の高い先進国市場開拓のためにコーシャー認証を取得するのは理にかなっているといえる。

(ラビによる抜き打ち検査 JETROビデオよりキャプチャ)

さきに日本酒の「獺祭」(だっさい)がコーシャー認証を受けている件について触れたが、カンブリア宮殿の放送を見逃した人も、JETROが作成しているビデオでコーシャー認証とラビによる検査の状況を視聴することができる。食品の海外輸出-コーシャ市場への取り組み- (テレビ番組「世界は今 ‐JETRO Global Eye」 2013年04月24日)

(ラビによる抜き打ち検査 JETROビデオよりキャプチャ)

「獺祭」(だっさい)で検査を行っているのはビニアミン・エドリー師。調べてみると、ハバッドハウス(東京)のラビ・ビンヨミン・エデリ師であることがわかる。ハバッド(Chabad)はハシディズム系の正統派ユダヤ教いわゆる超保守派である。

「日本ユダヤ教団」(Jewish Community of Japan)でもコーシャー認証を行っているようだが、ハバッドハウス(Chabad House Japan)は日本ユダヤ教団とは別組織である。「獺祭」の蔵元には、超保守派のお墨付きがあれば、「食の安全」の観点からいって無敵だろうという判断があったのかもしれない。

ハバッドハウスのサイトには、コーシャーの英語メニューがある。サンドイッチ各種、メインコース各種、サラダ各種、キッシュ、スープ、ドリンク、デザート、そのいずれもコーシャー認証ずみだ。デリバリーサービスもあるようだ。日本在住のユダヤ教徒のニーズがあるのだろう。

国内市場が縮小するなか、海外市場に活路を見出そうとする姿勢は当然といえば当然だ。「おもてなし」にくわえて、「和食が世界遺産」になったのは、その流れを促進することになる。日本酒以外でも味噌やしょうゆなどの発酵食品、またワカメなどの海藻もコーシャー認証を取得する傾向がでてきたようだ。

ただし、じっさいに認証を受ける窓口としてどこがいいのか、コーシャー認証もじつにさまざまなものがある。よく研究してからのほうがよさそうだ。



「食の安全」と宗教やライフスタイルによる「食事規制」

たとえば日本のしょうゆには原材料にアルコールを添加することも多い。このケースの場合、ユダヤ教のコーシャー認証は取得できても、イスラームのハラール認証では不可ということになる。

2030年には世界人口の1/4がムスリム人口になるといわれており、この巨大市場を目指すためにハラールで「標準化」するのか、それともローカル市場ごとに細分化して認証を受けるのかなど、いろいろ考えなくてはないことも多い。

ユダヤ教のコーシャーを中心してイスラームのハラールについても述べたが、それ以外にベジタリアンという食事規制もある。

ベジタリアンというとインドがまず思い浮かぶが、先進国ではベジタリアンもけっして少なくはない。そのベジタリアンも厳格派から、それほどでもない人までかなり違いがある。一般的に肉を食べない菜食主義者(Vegetarian)だけでなく、ビーガン(Vegan)と呼ばれる肉類だけでなく牛乳や乳製品も拒否する人たちまである。

たとえば全日空(ANA)の場合、特別機内食(スペシャルミール)は、「宗教対応のお食事」は以下のように用意されている。事前に予約しておけば用意してもらえることになっている。

 ●ヒンズーミール(HNML)
牛肉を口にしないヒンズー教徒のお食事です。食材には牛肉の他、豚肉も避けますが、茹でた魚、鶏肉、羊肉、魚介類、米、フルーツ等を使用します。調理の際のアルコールは使用致しません
イスラム教徒ミール / モスレムミール(MOML)
イスラム教の規定と習慣に則ってご用意したお食事です。豚肉を使用した製品、ゼラチン、お酒、アルコールより抽出された香味成分、うろこやひれの無い海洋生物の肉は使用しておりません
ユダヤ教ミール(KSML)
ユダヤの掟によって調理され、祈りを捧げられたユダヤ正教信者の食事です。機内では必ずシールを切らずに提供します。ANAでは Passover meal(過ぎ越し期間用の発酵食品が含まれない食事)のご用意はございません

ついでに「ベジタリアンのお食事」も紹介しておこう。

ベジタリアンミール(VLML)
肉類や魚類は調理されませんが、卵や乳製品を使ったお食事です
厳格なベジタリアンミール(VGML)
肉、魚、卵、乳製品、蜂蜜など動物由来の食品は一切使用されていないお食事です
ベジタリアンヒンズーミール(AVML)
アジア風のベジタリアンミールです。スパイシーなベジタリアン料理のコンビネーションになっており、肉・魚・卵は使用しませんが、乳製品は含まれています
ジャイナ教徒用ベジタリアンミール(VJML)
ジャイナ教徒のお客様用の食事です。肉・魚・卵・乳製品など動物性のものに加え、根菜も使用していない食事です。


先にもふれたようにイスラームでもユダヤ教でも豚肉はNGだ。ヒンズー教徒は牛肉がNGだ。結局のところ宗教のいかんにかかわらず、共通に食べることができるのは羊肉か鶏肉ということになる。

ベジタリアンになると肉もNGである。いわゆる厳格なベジタリアン(=ビーガン)やジャイナ教徒用ベジタリアンとなると、牛乳も乳製品もダメである。厳格なベジタリアンを食べたことがるが、まったく味気ないものなのであった。慣れの問題もあるだろうが、以後、二度と食べないことにしている。

(全日空の国際便エコノミークラスのベジタリアンミール)

グローバル化でも国際化でも表現はどちらでもよいのだが、日本を一歩出れば、いや日本国内にも「食の規制」を受ける人たちがいることはアタマのなかにいれておくべきなのだ。「食の安全」の意味は広く捉えることが重要だろう。

いや、ほんとうのことをいえば、日本国内でもかなりの地域差が存在することにも留意しておく必要があるだろう。文化、とくに食文化というものは、きわめてローカルな存在なのである。







PS 「信と知を行として一体のままに理解」するユダヤ法とイスラーム法

「コーシャー」の根拠となるユダヤ法「ハラール」の根拠となる「イスラーム法」については、概説書として『世界の法思想入門』(千葉正士、講談社学術文庫、2007)を推奨したい。「第二編 非西欧文化の法思想」として、それぞれ第1章と第2章でコンパクトに説明されているので便利である。

ユダヤ法はユダヤ教徒の生活の法、ユダヤ教を信じる行為の法であることである。その多くの法規の中には、純世俗的なものもあるが、純宗教的なものも、多いだけではなくむしろより重要とされ、また現代の常識からすれば両者を混交していると見られるものもある。しかしそれは、その常識すなわちキリスト教的西欧観念から見るから混交と見えるが、ユダヤ法の立場から見れば当然の一体なのである。比較して言えば、キリスト教はギリシア哲学の理性をうけついで信と知を分けたが、ユダヤ教は信と知を行として一体のままに理解している。この点においては、ユダヤ法はイスラム法と共通する。法が宗教・道徳と不可分であるのも、当然のことなのである。(P.163~164 *太字ゴチックは引用者=さとう)

キリスト教を軸にみると、「信と知を行として一体のままに理解」するという点において、ユダヤ法とイスラーム法が共通するということが重要だ。だから、細かい食餌制限が存在するのである。教義もさることながら、プラクティスという点においての世界の三大一神教についての比較が参考になるだろう。 (2014年3月29日 記す)。




<関連サイト>

コーシャー・ジャパン 公式サイト(日本語)
・・「当KOSHER.JP日本支部(本部機構イスラエル国エルサレム市)はイスラエルのコンサーバティブ派のラバイ(認定権限のある者)あるいはオーソドックス派のラバイが正式に発行するコーシャ食品、コーシャ製品の認定を行う日本向けの機構の日本支部です」(ウェブサイトより)

kosher japan 公式サイト(日本語)


食品の海外輸出-コーシャ市場への取り組み- (テレビ番組「世界は今 ‐JETRO Global Eye」 2013年04月24日)

日本産農林水産物・食品輸出に向けた コーシャ調査報告書 2014年3 月 (日本貿易振興機構(ジェトロ) 農林水産・食品部 農林水産・食品調査課) (Pdf 資料)

コーシャー・ライセンス取得のお披露目パーティ in LA & NY (2011年6月21日)
・・「獺祭」(だっさい)の公式ブログ

「獺祭」(だっさい)の認証を担当しているハバッドハウス(東京)のウェブサイトに掲載されている「ノアの七つの戒律」を読むと、かなり厳格で保守的な教えであることがわかる。

1. 神を信ぜよ 偶像礼拝の禁止
2. 神を信じ、讃えよ みだりに神の名を唱えてはいけない
3. 人間生活を尊重せよ 殺人の禁止
4. 家庭を尊重せよ 非道徳的な性行為の禁止
5. 他人の権利と財産を尊重せよ 盗みの禁止
6. 司法体系の創造 正義を追求せよ
7. 生き物を大切にせよ 生きた動物の生肉を食べてはいけない

このような厳格な戒律を日本のような世俗的な環境で遵守するのはきわめてたいへんなことであろう。

VIDEO: Kosher Wine No Longer an Afterthought (Bloomberg BusinessWeek, July 2, 2013)
・・コーシャーのイスラエルワインの紹介(英語)


日本初 米焼酎と柚子酒で、ユダヤ教食事規定をクリア(玉乃光酒造プレスリリース、2016年6月6日)
・・京都・伏見の玉乃光酒造が「ロンドンに本部を置く認 証機関の KLBD (日本代理店「株式会社ヤマミズラ」)より取得しました。KLBD は世界に 1,300 以上あるコー シャ認証機関の中でも上位 3 つに入る規模の団体で、ヨーロッパ最大最古の歴史を誇ります」(プレスリリースより)

(2015年1月11日、2016年12月3日 情報追加)





<参考> 『逆境経営-山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法-』(桜井博志、ダイヤモンド社、2014)

2014年1月16日放送の「カンブリア宮殿」での「獺祭」(だっさい)紹介とあわせて出版された、「獺祭」の蔵元である旭酒造社長の著書。この本の P.199~201 にかけて、「コーシャー認証」取得の理由が記されている。

コーシャー取得の理由は、「アメリカの富裕層にユダヤ人が多いことから、ユダヤ社会での信頼を得ため」だという。日本酒は製造工程が複雑なため、どうしても製造原価が高くなりがちなので、「獺祭(だっさい)は世界の上位5%を主要顧客層と見ている」。

取得には3年かかったという。「彼らは、何を原料に、どこで造ったか明確であることを求めると同時に、最終的に製法のはっきりしない工業生産的手法で精製されたアルコールを酒に添加する、いわゆる「アル添酒」を認めない」、と。

コーシャーにかんする記述はこれだけだが、日本酒の世界に関心のある人、日本酒とワインの関係が完全に逆転した日本市場での戦い、縮小する日本市場から海外市場で戦うためにはなにが必要か考える人は、せひ読むことを薦めたい。

(2014年1月29日 記す)




PS パリのコーシャー専門の食品スーパーチェーン

2015年1月7日に発生したフランス紙襲撃テロ事件は、イスラーム過激派のトロリストたちによる風刺専門の新聞社シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)を襲撃し12人を殺害したものである。フランスのみならずヨーロッパ全体を震撼された衝撃的な事件である。

その後、犯人二人とはつながりながらも別行動をとっていたもう一人のテロリストが人質をとって立てこもっていたのがコーシャー専門の食品スーパーチェーン Hyper Cacher (イーペル・カシエ) であった。事件映像から情報を得ることができた。

(JNNのニュースサイトよりニュース映像をキャプチャ)

英語のコーシャーはイディッシュ語起源のようだが、ヘブライ語ではカシュルートである。カシュルートとはカシェル(=清浄な)という意味スーパーチェーンの cacher(=カシェール) はそこから取っているのだろう。

おそらくテロリストはコーシャー専門スーパーだと知っていて立て籠もったたのではないかと思うが、テロリストは警察の特殊部隊によって射殺されたので真相は不明である。人質のうち4人が殺害されていたが、いずれもユダヤ系市民であったようだ。

「政教分離の世俗国家」フランスにおいて、ムスリムはいまやユダヤ系を上回るエスニック・マイノリティとなっている。

 (2015年1月10日 記す)




<ブログ内関連記事>

『パリのモスク-ユダヤ人を助けたイスラム教徒-』(文と絵=ルエル+デセイ、池田真理訳、彩流社、2010)で、「ひとりの人間のいのちを救うならば、それは全人類を救ったのと同じ」という教えをかみしめよう
・・北アフリカにおいてムスリム(=イスラーム教徒)とユダヤ人は共生してきた


「食事規制」全般とその関連

書評 『食べてはいけない!(地球のカタチ)』(森枝卓士、白水社、2007)-「食文化」の観点からみた「食べてはいけない!」

「生命と食」という切り口から、ルドルフ・シュタイナーについて考えてみる

タイのあれこれ(5)-ドイツ風ビアガーデン
・・あまり知られていないが、仏教も本来はアルコール禁止である。「タイには仏教の教えに基づいて米国以上に厳しい「禁酒法」が存在する。仏教の五戒のひとつは不飲酒戒(ふおんじゅかい)、すなわち酒を飲んではいけない、というもの」

書評 『緑の資本論』(中沢新一、ちくま学芸文庫、2009)-イスラーム経済思想の宗教的バックグラウンドに見いだした『緑の資本論』
・・いすれもユダヤ教がその起源であるキリスト教、イスラームという3つの「一神教」の経済思想について


イスラームの「ハラール」

「マレーシア・ハラール・マーケット投資セミナー」(JETRO主催、農水省後援)に参加(2009年7月28日)-ハラール認証取得でイスラーム市場を攻略

タイのあれこれ (18) バンコクのムスリム

本日よりイスラーム世界ではラマダーン(断食月)入り
・・『コーラン』(クルアーン)に次ぐイスラームの経典『ハディース』について

書評 『日本のムスリム社会』(桜井啓子、ちくま新書、2003)-共通のアイデンティティによって結ばれた「見えないネットワーク」に生きる人たち
・この本に描かれた日本におけるハラール食品調達の苦労は、出版から11年後の2014年現在では大幅に解消されつつある

日本のスシは 「ハラール」 である!-増大するムスリム(=イスラーム教徒)人口を考慮にいれる時代が来ている
・・ユダヤ教でも「コーシャー・スシ」があることは、『回転スシ世界一周』(玉村豊男、知恵の森文庫、2004)の「スシはジューイッシュの律法にかなっているか」で取り上げられている。肉や乳製品をつかわない日本料理、とくにスシはユダヤ人にとってはありがたい存在なのだという



ユダヤ人の食文化とユダヤ教関連

書評 『アルゼンチンのユダヤ人-食から見た暮らしと文化-(ブックレット《アジアを学ぼう》別巻⑨)』(宇田川彩、風響社、2015)-食文化の人類学という視点からユダヤ人について考える

『ユダヤ教の本質』(レオ・ベック、南満州鉄道株式会社調査部特別調査班、大連、1943)-25年前に卒論を書いた際に発見した本から・・・

きょうは何の日?-ユダヤ暦5272年の新年のはじまり(西暦2011年9月28日の日没)
・・ユダヤ教の経典『タルムード』について


ベジタリアン

タイのあれこれ(9)-華人系タイ人の"キンジェー"(齋)について
・・ベジタリアン・チャイニーズ

エコノミー(=サード・クラス)利用で、お金を一銭もかけずに、ちょっとだけ特別扱いされる方法
・・チケットの予約段階でベジタリアン指定ができるので利用してみよう


製品ローカリゼーション

書評 『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか-世界で売れる商品の異文化対応力-』(安西洋之、中林鉄太郎、日経BP社、2011)-日本製品とサービスを海外市場で売るために必要な考え方とは?
・・文化の内在的ロジックを知ることの重要性

(2015年2月14日、11月17日 情報追加)



(2012年7月3日発売の拙著です)








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