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2015年6月3日水曜日

書評 『ぼくは猟師になった』(千松信也、リトルモア、2008)-「自給自足」を目指す「猟師」という生き方は究極のアウトドアライフ


若い友人の一人が、「いまの仕事をやめて猟師になりたい!」と語るのを聞いて、そういえばこんな本をすでに買って積ん読になっていたなと思い出した。
   
『ぼくは猟師になった』(千松信也、リトルモア、2008)というのがその本。さっそく書棚から引っ張り出して、移動中の電車のなかで読んでみた。
   
読み始めていきなり意外感を受けたのは、出版当時は33歳で狩猟歴8年であった著者は、猟銃をつかっての狩猟ではなく、ワイヤでつくった手作りの伝統的なワナ(!)でシカやイノシシを捕獲しているということだった。著者は狩猟免許はもっていても、猟銃の登録をしていない。

意外感を受けた理由は、「♪ それを猟師が鉄砲で撃ってさ~」という一節が日本人に刷り込まれているからかもしれない。「♪ あんたがたどこさ~」ではじまる童謡の一節だ。
    
猟銃による狩りではないので、ワナにかかった獲物は棍棒で殴ってとどめをさす。ここらへんもまたショッキングな内容だが、その是非はさておき、気性が荒く猪突猛進(!)するイノシシは、さすがに簡単ではないようだ。狩猟とは、さまざまな意味で動物との知恵比べである。
   
著者のポリシーは「獲って、さばいて、食べる」というもの。「自分で食べる肉は自分で責任をもって調達するという生活の一部のごく自然な営み」。もちろん、それを徹底するのは半端ではない。猟師生活8年目の著者による「中間報告と」いうのが本書の内容である。  

本書で語られている内容は、サバイバルというよりも「自給自足」というものに近い。いわゆる「自然との共生」を目指しているということになるが、けっして文明の利器を捨ててしまうわけではない。可能な範囲内で、徐々に昔ながらの生活に戻していこうとしているわけだ。

著者の狩猟のフィールドは京都京都は周囲を山々に囲まれた盆地。だから、ちょっといけばすぐ山になる。山には獲物となる動物が多数いる。多いのはシカ、そして著者がもっとも狙っているのはイノシシ。ふだんは運送会社で働きながら、猟期には仕事のかたわら、ワナを仕掛けて獲物を獲って、さばいて、食べる日々。
  
こんな生き方もあるのか(!)という感想を抱きながら最後まで読んでしまう本。カラー写真も多数、獲物のさばきかたも具体的に書かれている。著者の生き方は、究極のアウトドアライフというべきかもしれない。



*2012年に新潮文庫で文庫化されている


目 次

まえがき
第1章 ぼくはこうして猟師になった
第2章 猟期の日々
第3章 休猟期の日々
あとがき

著者プロフィール

千松信也(せんまつ・しんや)
1974年兵庫県生れ。京都大学文学部在籍中に狩猟免棋を取得し、先輩猟師から伝統のワナ猟(ククリワナ猟)、網猟(無双網猟)を学ぶ。現在も運送会社で働きながら猟を続ける、現役猟師である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。







<関連サイト>

急増する狩猟女子、国産ジビエの意外な潜在力 「野生復帰計画」(京都府美山町) (水津陽子、日経ビジネスオンライン、2015年12月10日)

(2015年12月10日 項目新設)


<ブログ内関連記事>

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猟師と鉄砲

書評 『鉄砲を手放さなかった百姓たち-刀狩りから幕末まで-』(武井弘一、朝日選書、2010)-江戸時代の農民は獣駆除のため武士よりも鉄砲を多く所有していた!
・・駆除した動物や鳥は農民たちによって貴重なタンパク源として食べられていた

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動物を殺して肉を食べるということ

書評 『世界屠畜紀行 The World's Slaughterhouse Tour』(内澤旬子、解放出版社、2007)-世界中の食肉解体現場を歩いて考えた自分語り系ノンフィクション

書評 『牛を屠る』(佐川光晴、双葉文庫、2014 単行本初版 2009)-「知られざる」世界を内側から描いて、働くということの意味を語った自分史的体験記

書評 『食べてはいけない!(地球のカタチ)』(森枝卓士、白水社、2007)-「食文化」の観点からみた「食べてはいけない!」

「生命と食」という切り口から、ルドルフ・シュタイナーについて考えてみる
・・ You're what you eat !

(2015年7月26日、12月10日 情報追加)




(2012年7月3日発売の拙著です)











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