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2015年6月4日木曜日

書評『かわいい琳派』(三戸信恵、東京美術、2014)ー「かわいい」という切り口でみた「琳派入門」のビジュアル本


 先日、千葉市美術館にひさびさにいった際に、ミュージアムショップで見つけて気に入って、思わず衝動買いしてしまったのが 『かわいい琳派』(三戸信恵、東京美術、2014)というビジュアル本。
    
「琳派」と書いて「りんぱ」と読む。「琳派」(りんぱ)の「琳」とは、尾形光琳の「琳」。本阿弥光悦と俵屋宗達から始まり、尾形光琳・乾山兄弟で発展、その後、酒井抱一、鈴木其一といった綺羅星が継承して磨き上げた、「日本美」の集大成といった絵画や工芸品を生み出してきた流派
    
そんな「琳派」(りんぱ)を「かわいい」というコンセプトで一冊にまとめてしまったのだから、大胆といえば大胆。でもついつい見開いては「かわいい」図版の数々を眺めてしまうというビジュアル本。なるほど、こういう「切り口」があったのか(!)と。
    
(amazonの書籍サイトで公開されている内容)

著者は、琳派の「かわいい」ポイントポイントを7つに分類しています。「1 丸い・曲線的」「2 デフォルメ・単純化」「3 無邪気・ほのぼの」「4 しゃれた遊び心」「5 繰り返し・パターン」「6 キラキラ・カラフル」「7 小さないのち」。
    
「かわいい」ものを見ると、オトナであっても思わず心喜び、癒されるのは、現代日本人だけでなく、江戸の昔から変わらぬ日本人の特性であったわけですね。

この本は、先週以来、「座右の絵本」となっております。





目 次

第1部 琳派の流れにみる「かわいい」
 俵屋宗達 やまと絵ベースのカワイイかたち
 尾形光琳・乾山 デザインとユーモアのセンスが光る
 中村芳中 ユーモラスでほっこり、ゆるキャラ系カワイイ
 酒井抱一 クールで洗練された、都会的カワイイ
 鈴木其一 人工的な形態と色彩が織りなすマニアックなかわいさ
 神坂雪佳 琳派のうま味を抽出、京風でモダンなカワイイ
 浅井忠・杉林古香 アール・ヌーヴォーの刺激を受けたレトロモダンなデザイン

第2部 琳派の「かわいい」ポイント
 「かわいい」から琳派を見る
 琳派の「かわいい」ポイント1 丸い・曲線的
 琳派の「かわいい」ポイント2 デフォルメ・単純化
 琳派の「かわいい」ポイント3 無邪気・ほのぼの
 琳派の「かわいい」ポイント4 しゃれた遊び心
 琳派の「かわいい」ポイント5 繰り返し・パターン
 琳派の「かわいい」ポイント6 キラキラ・カラフル
 琳派の「かわいい」ポイント7 小さないのち
 かわいい動物たち
 作家別索引


(見開きの目次ページ)


著者プロフィール


三戸信惠(みと・のぶえ)
1967年広島県生まれ。山種美術館特別研究員。東京大学大学院博士課程満期退学。 サントリー美術館に勤務し、「鳥獣戯画がやってきた」展などを企画・担当。2010 年より現職。 「琳派から日本画へ」展、「Kawaii 日本美術」展などの企画に携わる。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。





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