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2016年7月31日日曜日

都知事選で小池百合子候補が圧勝!-女性初の都知事誕生を祝す(2016年7月31日)

(NHKで当日午後8時放送の選挙速報より)

東京都民ではなくても全国レベルで関心の高い東京都知事選。なぜなら、東京は「一国の首都」だからだ。もちろん地方自治体ではあるが、単なる地方自治体ではない。

本日(2016年7月31日)は投票日だが、午後8時に終了した投票のすぐあとに始まった開票時点ですでに「当確」! 

バンザイ! バンザイ! バンザイ! しかも、すでにぶっちぎり状態。 よかった。よかった(^_^) 最終的にどこまで伸びるか楽しみだ(*注 を参照)。

都知事選への小池百合子議員の立候補、見事なまでにアッパレであった。 「後出しジャンケン」などという姑息な手段ではなく、退路を断ち切って崖から飛び降りる勝負度胸。神輿に乗るのではなく、自分で決めて自分で行動する。さすがオンナは強し。
   
もちろん勝算あっての一方的な既成事実作りということだったと思うが、選挙だけはやってみないとわからない。これぞ乾坤一擲(けんこんいってき)の大勝負というべきだろう。

まさに退路を断ったのである。「退路を断つ」は英語の該当表現では To burn the bridge behind. という。直訳すれば、「自分の後ろにある橋を燃やす」。もう引き返すことはできないのである。別の言い方をすれば「ルビコンを渡る」となる。かの有名なカエサルによるものだ。

そんなかで、「後出しジャンケン」という姑息な手段で担ぎ出された「自称ジャーナリスト」氏の目を覆うばかりの「自壊」現象、これまでの著作などをつうじて行ってきた持論とは真逆の主張に変節して組織の神輿にのった候補など、すでに戦いの帰趨(きすう)は小池候補が有利と見えていたのだが、だからこそ、単なる勝利ではなく、願うべきは「圧勝」だったのだ。


(*注) 最終的な投票率は59.73%、小池氏の得票数は 2,912,628(=約290万票)で、2位につけた自民党推薦の増田寛也氏(元総務大臣、元岩手県知事)を120万票差の「圧勝」だった。3位の鳥越俊太郎氏(ジャーナリスト)とは160万票差。3位との違いは、言い方を変えれば2倍である。圧勝といって言い過ぎ出ないのはこのためだ。逆にいえば、民進党(かつての民主党)と共産党を中核とした野党連合の「惨敗」である。都民をなめきっていたとしか言いようがない。2位も3位も、いずれも自民党、野党4党と、政党の推薦による組織票頼みのものであったが、無党派層の支持を得られなかったということだろう。有権者数全体の約1/3の290万票を獲得したことに意味は計り知れない。まさに小池百合子氏の「圧勝」である。これを「民意」といわずして、なにが民意か! (2016年8月1日 記す)


(出版当時はテレビキャスター 30歳の小池百合子氏)

原点は日本の大学を中退してのカイロ大学留学

小池百合子氏の原点といえばエジプトのカイロ大学留学。その体験を書いたのが処女作である『振り袖、ピラミッドを登る』(講談社、1982年)。いまから34年前の出版で、表紙カバーは当時30歳の著者。マイコレクションからのお蔵だし。

人がやらないことをやる行動力、当たって砕けろの精神というのが小池氏の真骨頂だとよくわかる内容。「第一作には著者のすべてが出る」といわれるが、そのとおりだというだろう。

タイトルの『振り袖、ピラミッドを登る』は、カイロ大学卒業にあたって実行したパフォーマンスのこと。監視の目をくぐってピラミッドに登り、そこで着物に着替えてお茶をたてた(!)というエピソードから。

卒業後にアラビア語の通訳として、当時のエジプト大統領サダト夫妻やPLOのアラファト議長や、リビアのカダフィ大佐との単独インタビューを実現させた話など、人となりをよく知るエピソードが多数書かれている。テレビの経済番組のキャスターをやる前はアラビア語通訳だったのである。

(『振り袖、ピラミッドを登る』(講談社、1982年)P.62 より)


千葉都民で元東京都民にとっての東京都知事選

わたくしは現在は都民ではないので「元都民」だが、都民歴は結構長い東京湾岸の船橋在住なので、いわゆる「千葉都民」というやつである。

東京都で住んだことがあるのは、少年時代の練馬区、三鷹市、大学時代の小平市、社会人になってからの杉並区、文京区。現在は東京都を「離脱」しているので、残念ながら投票できないので、SNS をつうじて小池氏への投票を呼びかけて間接支援を行った。組織のバックアップのない小池氏の戦いもまた、 SNS に大きく依存したものであった。

当選するとは思っていたが、やはり「圧勝」こそ今後の都政運営に大きな影響を与える。その意味でも、「圧勝」での勝利はまことに喜ばしい。都民のみなさん、ありがとうございました。

小池氏は女性初の東京都知事となる。先日には、イタリアの首都ローマ市長に弁護士の37歳の女性が選出されている。ユーロ離脱を主張する「五つ星運動」のヴィルジニア・ラッジ氏だ。意外と馬が合うのではないかな?

東京の顔は日本の顔でもある。日本国内の女性知事だけでなく、全世界を見回せば、このほかにも女性首長がいるだろう。国際的な連携も楽しみである。


PS 日本国民は直接選挙に飢えている!-今回の都知事選に読み取れるもの

組織に担がれた候補が優位性を発揮するのは、あくまでも平時においてのみ。今回の都知事選に限らず、すでに日本は有事モードにある。その意味では、今回の都知事選に現れた潮目の変化を軽視すべきではない

日本国民は、直接選挙や国民投票に飢えているのだ。英国や諸外国の国民投票をうらやましく思っているのだ。テーマがなんであれ、直接投票で一票を投じたい、そう思っている有権者少なくないことに気がつかなければならない。

憲法改正は改正内容の中身ではなく、国民投票の対象になることに意味がある。そのことを野党はまったく理解していないのだから、直接党ひょに参加したいという思いをも国民をバカにしているとしかいいようがない。それは今回の都知事選についても同じだ。

もちろん既得権を持つ既成の政治勢力にとっては、国民投票は諸刃の剣であることは理解はしているだろうが。 (2016年8月3日 記す)






PS 都議会議員選挙で「圧勝」(2017年7月2日)

築地市場の豊洲移転問題などで批判も受けていた小池百合子都知事だが、みずからが党首をつとめた「都民ファーストの会」が都議会議員選挙で「圧勝」した。

国政とは異なり自民党との連携を拒否した都議会公明党との合計が79議席と議会の過半数を超えたのに対し、都議会自民党はわずか23議席に「転落」した。

自民党のあいつぐオウンゴールによる国政レベルでの自民党批判が、「都民ファーストの会」を受け皿として議席獲得に結びついたと解説されているが、圧勝は圧勝である。小池百合子氏の勝負勘の鋭さがまた今回も発揮された。

小池氏は「都民ファーストの会」の党首は辞任した。都知事と議会との緊張関係を維持するためだと説明している。これまた、いろいろ批判の的になっているが、しかしながら「風を読む力」は健在だ。



都議選前の6月には「写真集」が出版され、しかもベストセラーになっている『小池百合子写真集 YURiKO KOiKE 1992-2017』(双葉社、2017)である。写真集出版と圧倒的支持の関係は、小泉純一郎元首相時代を想起させるものがある。写真集の購入者は、圧倒的に女性が多いという。

小池百合子と小泉純一郎。「こ」で始まる名字をもつこの二人は、じつに似たもの同士なのだ。

(2017年7月5日 記す)






<関連サイト>

小池百合子FBページ


「小池百合子氏圧勝」が証明した "DR" 戦争”の決着(門田隆将、BLOGOS、2016年8月2日)
・・Dとはジャーナリスト氏に代表される現実をみない夢見る「ドリーマー」のこと。これに対してRは、
「リアリスト」の略。Dの支持者は新聞とテレビが情報源の高齢者。若年層にDはほとんどいない。そもそもテレビも新聞も参照しないのがネット世代の特徴だ。

Tokyo gets its first female governor Yuriko Koike combines nationalism and a steely ambition (The Economist, Aug 2nd 2016)
・・本質においてフェミニストというよりもナショナリストという指摘は、この「英エコノミスト」記事のように日本国内よりも海外からの指摘に多い。小池氏の思想については深く知らないが、アラビア語をつうじての「アラブ・ナショナリズム」からの影響があるのではないかと、わたしは考えている。第4次中東戦争当時は、すでにナセルは死去していたが、PLOのアラファトも、エジプトのサダトも、リビアのカダフィも全盛期であったことは、上記の本文に記述したとおりである。さらにいえば、今回の都知事選で前面に打ち出したグリーン(緑)は、カダフィが唱えていた「緑色革命」を想起させる者があるのだが、それはうがち過ぎというものだろうか。

小池百合子都知事と台湾、知られざる「深い関係」(黄文雄、Mag2News、2016年8月4日)
・・こういう視点も面白い

(2016年8月3日・4日 情報追加)


<ブログ内関連記事>

都知事経験者関連

書評 『憲法改正のオモテとウラ』(舛添要一、講談社現代新書、2014)-「立憲主義」の立場から復古主義者たちによる「第二次自民党憲法案」を斬る
・・非情によい主張をしていた舛添要一氏だが、人物があまりにもお粗末だったのはまことにもって残念な人

書評 『戦争・天皇・国家-近代化150年を問い直す-』(猪瀬直樹・田原総一郎、角川新書、2015)-「日米関係150年」の歴史で考えなければ日本という国を理解することはできない
・・「東京都知事としては失敗したが、現実問題に鋭く斬り込むジャーナリストとしては、まだまだ活躍してほしい。そういう思いを持っている人も少なくないと思う。そんな猪瀬直樹氏の最新刊が、一回り上の先輩ジャーナリスト田原総一郎氏との共著」

書評 『石原慎太郎-「暴走老人」の遺言-』(西条 泰、KKベストセラーズ、2013)-賛否両論はあるが、きわめて「一橋的」な政治家の軌跡をたどってみることに意味はある
・・いまや「暴走老人」ですらない石原慎太郎氏が、任期途中で退任したことから東京都知事が不安定になっていったのである


選挙関連

書評 『政治家やめます。-ある国会議員の十年間-』(小林照幸、角川文庫、2010)-向いてないのに跡を継いだ「二世議員」と激動の1990年代の日本政治

「西部邁(にしべすすむ)ゼミナール」と秋山祐徳太子
・・かつて東京都知事選に立候補し手泡沫候補と揶揄されたブリキアーチストで前衛芸術家の秋山祐徳太子氏には、『泡沫桀人列伝-知られざる超前衛-』(二玄社、2002)という本もある。

「意図せざる結果」という認識をつねに考慮に入れておくことが必要だ 
・・今回の都知事選でも、組織側の「意図した結果」とは真逆の「意図せざる結果」がもたらされたといえよう。いわゆる「逆効果」のことだ。政党による時代錯誤な締め付け、あからさまな誹謗中傷が無所属の小池候補をいじめているという印象を有権者に与えてしまったのだ。まことにもって愚かな話である


東京関連

「東京オリンピック」(2020年)が、56年前の「東京オリンピック」(1964年)と根本的に異なること(2014年3月18日)

書評 『東京劣化ー地方以上に劇的な首都の人口問題-』(松谷明彦、PHP新書、2015)-東京オリンピック後がこわい東京。東京脱出のすすめ!?

書評 『なぜローカル経済から日本は甦るのか-GとLの経済成長戦略-』(冨山和彦、PHP新書、2014)-重要なのはグローバルではなくローカルだ!


エジプト関連・アラブ関連

書評 『エジプト革命-軍とムスリム同胞団、そして若者たち-』(鈴木恵美、中公新書、2013)-「革命」から3年、その意味を内在的に理解するために

書評 『新月の夜も十字架は輝く-中東のキリスト教徒-』(菅瀬晶子、NIHUプログラムイスラーム地域研究=監修、山川出版社、2010) 
・・アラブ・ナショナリズムにつながるアラビア語復興運動は、聖書をアラビア語に翻訳する事業に携わったアラブ人キリスト教徒が指導的役割を果たした

(2016年8月3日 情報追加)



(2012年7月3日発売の拙著です)







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