NHK大河ドラマ「べらぼう」の主人公は蔦重こと蔦屋重三郎。
幕府公認の遊郭であった吉原生まれで吉原育ち(・・正確にいえば「新吉原」である)の蔦重は、吉原から日本橋への進出に成功する。(ここでいう日本橋は「にっぽんばし」ではなく「にほんばし」)。
東京の日本橋は、現在では高度成長時代に建設された首都高速が上空を走っており、広重の「東海道五拾三次」の浮世絵にあるような江戸時代の面影がないのは残念なことだ。
国立国会図書館の「錦絵で楽しむ江戸の名所」には「日本橋」という項目があって、広重以外の錦絵がデジタル展示されているが、それでもスーパーフラットな二次元画像である。
だが、江戸時代の日本橋については、ジオラマで見ることができる。千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」の「第3展示室」は、江戸時代の展示スペースであるが、そこには日本橋をジオラマで再現した展示物がある。「江戸橋広小路模型」である。
説明には「江戸橋から日本橋付近にかけての町並み・市場・盛り場の復元模型」とある。
上掲の写真は、筆者撮影によるもの。つまりわたしが撮影したものだが、3次元の立体を2次元の画像で表現するのは、そもそも無理がある。
機会があれば、ぜひ国立歴史民俗博物館を訪れて、実物を実見していただきたいと思う。江戸時代の理解がグンと進むはずだ。
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