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2010年3月24日水曜日

TIME誌 March 22, 2010号(日本版) [ANNUAL SPECIAL ISSUES] 10 IDEAS FOR THE NEXT 10 YEARS と New America Foundation について




 先週、ミャンマーにいってきたことはこのブログにも書いたが、空港の ANA ラウンジで、たまたま TIME誌 の最新号(March 22, 2010号 日本版)を見つけたので読んでみた。

 高校三年生から読み始めた TIME誌だが、年間購読をやめてから何年になるのだろうか。
 かつて「考える英語」を標榜、現在は元祖「ナニワ英語道」を名乗る、大阪出身の大先達・松本道弘の影響で TIME誌を cover to cover(オモテ表紙からウラ表紙まですべて)で読むなんてことをやっていたし、松本氏の影響で大学時代に武道を究めようとしたのも懐かしい。私は柔道ではなく合気道を選んだが、何よりも「個」を重視する武道と英語とは相性がいいという松本道弘の仮説は正しいと、私は自分の経験からも実感している。

 M.B.A.で勉強したいたときは、Internationl Business の授業で The Economist を購読せよといわれていたし、卒業してからは BusinessWeek をずっと読んでいたことを思い出せば、TIME の購読しなくなってからだいぶたつように思う。ここ数年はまた The Economist を読んでいたし。
 近年は、TIME誌は、海外出張の飛行機のなかで読むくらいしかなくなっている。


 さて、TIME 今週号の特集に戻ろう。非常に面白い内容であったので紹介しておこう。

 [ANNUAL SPECIAL ISSUES] 10 IDEAS FOR THE NEXT 10 YEARS、すなわち「次の10年間のための10の考え」である。もちろん米国人向けに執筆された文章なので、米国社会の現状をもとに書かれた内容だが、興味深いので、とりあえずタイトルだけでも掲げておくこととする。( )内は執筆者名。

1. The Next American Century - Don't believe the prophets of doom(Andres Martinez)
2. Remapping the World - Good borders make good neighbors. Bad ones make wars(Parag Khanna)
3. Bandwidth Is The New Black Gold - And it's a scarce resource(Tim Wu)
4. The Dropout Economy - The future of work looks a lot like unemployment(Reihan Salam)
5. China and the U.S.: The Indispensable Axis - Their frenemy-ship will shape the world(Christina Larson)
6. In Defense Of Failure - making mistakes is a great American freedom(Megan Mcardle)
7. the White Anxiety Crisis - America is getting a new minority(Gregory Rodriguez)
8. TV Will Save the World - In a lot of places, it's the next big thing(Charles Kenny)
9. The Twikight of the Elites Why America has entered the post-trust era(Christopher Hayes)
10. The Boring Age - The times, they aren't a-changin'(Michael Lind)

 執筆者の名前をみていると、非アングロサクソン系の名前が多いことに気がつく。これが現在の米国の現状なのだろう。そしてそれはまさに米国の強みでもある。

 私が知っている執筆者は一人もいないが、いずれも著書をもつなどの言論人である。

 タイトルを日本語に直しておこう。ついでに本文中にある引用(excerpts)も一緒に訳しておく。

1. The Next American Century - Don't believe the prophets of doom(Andres Martinez)
 ◆次の米国の世紀-終末論を説く預言者たちを信じるな
 「世界の人口の5%にしか過ぎない米国が、世界の経済活動の25%を産出している」
 ◆執筆者の Andres Martinez は、New America Foundation の Bernard I. Schwarz Fellows Program のディレクター。8.の執筆者 Charles Kenny 以外はみな New America Foundation の関係者とのこと。
 New America Foundation については wikipedia(英語版)を参照。3月24日現在の文章から引用しておく。この非営利の政策シンクタンク団体の性格がわかるはずだ。設立メンバーとボードメンバーの名前に注目されたい。Google CEO の Eric Schmidt が、ボードの議長を務めている。

 The New America Foundation is a non-profit public policy institute and think tank located in Washington, D.C.. It was founded in 1998 by Ted Halstead, Sherle Schwenninger, Michael Lind and Walter Russell Mead.
 In 2007 Steve Coll, a former managing editor of The Washington Post, succeeded Ted Halstead as President of the New America Foundation.
 Well-known board members include political commentator Fareed Zakaria, Christine Todd Whitman, international relations theorist Francis Fukuyama, Atlantic Monthly correspondent James Fallows, former Federal Reserve Vice Chairman Roger Ferguson, and economist Laura D'Andrea Tyson. Google's CEO, Eric Schmidt, is chairman of the foundation's board of directors.


 なお、TIME 今週号については、New America Foundation のウェブサイトで 10 Ideas for the Next 10 Years として紹介記事が掲載されている。

 
2. Remapping the World - Good borders make good neighbors. Bad ones make wars(Parag Khanna)
 ◆世界地図を書き換える(リマッピングする)-良き国境線は良き隣国を生み出す。悪しき国境線は戦争を引き起こす
 「脱植民地時代の政治上の国境線は、中近東においてはトラブル以外の何者でもなかった--われわれはこの地域の地図を傷つけてきた国境線を消し去ることはけっしてできない。しかし、国境線を越えて今後も多く建設されるであろう鉄道線とパイプラインが貿易量を増大させ、相互依存を深めることとなるだろう。クルディスタンやパレスチナのような新国家がさらに生まれてくるかもしれないが、エネルギーと輸送のプロジェクトが、忘却と暴力の現状のかわりに、これら新国家を地域経済のなかに平和に埋め込むことを可能とする」
 ◆執筆者の Parag Khanna は、The Second World: How Emerging powers Are Redefining Global Competition in the 21th Century の著者

3. Bandwidth Is The New Black Gold - And it's a scarce resource(Tim Wu)
 ◆帯域幅(=通信回線が持つデータ転送量のこと。周波数の下限と上限の幅をさす)は次の「黒い黄金」だ-それは「稀少財」である
 ◆執筆者の Tim Wu は、コロンビア大学法学部教授で、The Master Switch が刊行予定。

4. The Dropout Economy - The future of work looks a lot like unemployment(Reihan Salam)
 ◆ドロップアウト経済-仕事の未来は雇用されていない状態のようなもの
 「郊外のどこかには、雇用されていない23歳が、文化的反乱を計画している」
 ◆執筆者の Reihan Salam は、超党派のシンクタンク e21 の政策アドバイザー、National Review のブロガー、Forbes.com のコラムニスト。
 ◆(コメント)中流階級崩壊にともない、10人に3人のハイスクール生徒がドロップアウトしている現実。この記事を読むと、日本でも大学に進学せずに起業する若者がでていることも想起される。面白い記事だ。

5. China and the U.S.: The Indispensable Axis - Their frenemy-ship will shape the world(Christina Larson)
 ◆中国と米国:絶対不可欠な軸-この二カ国の友好敵対関係が世界を形作る
 「米国と中国の関係は、米国と英国の同盟関係のような特別な関係と考えてはならない。今後も進化していく唯一無二の関係には先例がない」
 ◆執筆者の Christina Larson は、Foreign Policy magazine の編集者の一人

6. In Defense Of Failure - making mistakes is a great American freedom(Megan Mcardle)
 ◆失敗を擁護する-失敗することは米国の偉大な自由の一つである
 「ゴールは失敗を排除することではない。失敗に十分耐えうる回復力のあるシステムを構築することにある」
 ◆執筆者の Megan Mcardle は、Atlantic誌のビジネスと経済学の編集者

7. The White Anxiety Crisis - America is getting a new minority(Gregory Rodriguez)
 ◆白人の不安危機-アメリカは新しいマイノリティを獲得しつつある
 「現在のマジョリティ(である白人)が、始まりつつあるマイノリティという地位にいかに反応するか、これはこの国が直面している、もっとも社会的でかつ人口学的な問題なのである」
 ◆執筆者の Gregory Rodriguez は、Mongrels, Bastards, Orphans, and Vagabonds: Mexican Immigration and the Future of Race in America の著者。

8. TV Will Save the World - In a lot of places, it's the next big thing(Charles Kenny)
 ◆それでもテレビは世界を救う-多くの土地では next big thing だ
 ◆執筆者の Charles Kenny は、開発エコノミストで、イノベーションと思考とグローバルな生活水準についての本が刊行予定。
 ◆(コメント)先進国ではウェブに移行しつつあるが、発展途上国ではこれからがテレビの時代

9. The Twilight of the Elites - Why America has entered the post-trust era(Christopher Hayes)
 ◆エリートの黄昏-なぜ米国は信頼崩壊後の世界に突入しているのか
 「現在のこの危機が続く限り、そのリスク長く、そして醜い、脱=発展のプロセスとなるだろう
 ◆執筆者の Christopher Hayes は、Nation誌のワシントン編集者。
 ◆(コメント)政治家、カトリック教会、エグゼクティブ・・こういったエリートへの不信感が米国では増大している

10. The Boring Age - The times, they aren't a-changin'(Michael Lind)
 ◆うんざりするような時代-時代は、変わらない
 「グローバルにジェット機による輸送は、いまだにガスタービンに依存しているが、これは1930年代に開発されたものだ」
 ◆執筆者の Michael Lind は、New America Foundation の経済成長プログラムの政策ディレクター。


 以上、ざっとみてきたが、これらは未来予測ではない

 いま米国が直面している、しかも今後10年間に大きな問題となることが予想されるものについて、それぞれ識者がコメントしたものだ。

 なんらかの参考になるかと思い、紹介することにした次第である。参考になれば幸いである。


<参考サイト>

TIME in partnership with CNN
New America Foundation
松本道弘公式ブログ 元祖ナニワ英語道     






(2012年7月3日発売の拙著です)








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