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2010年10月11日月曜日

書評 『Me2.0-ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」-』(ダン・ショーベル、土井英司=監修、伊東奈美子訳、日経BP社、2010)-ネット時代の「セルフ・ブランディング」の教科書




ネット時代の「セルフ・ブランディング」の教科書

 ネット時代の「セルフ・ブランディング」の教科書である。

 セルフ・ブランディングとは、自分をブランド化すること。他の誰でもない自分(Me)をブランド化することで、就職するにせよ独立するにせよ、市場での差別化を実現する。

 その意味では、日本語版のカバーよりも英語原著(初版)のカバーのほうが意味をよく伝えている(右下写真参照)。Me 2.0 は Me, too. (=自分も)にひっかけたダジャレだろうか?

 基本的にY世代向けの内容で、主に就職を控えた大学生や、キャリア構築のなかに転職を考えている20歳台の若者を対象としているようだ。
 ちなみにY世代とは、「親が2人とも第二次大戦後生まれ」の子供のことで、1975年から1989年までのあいだに生まれた世代を指している。

 しかし、30歳代以上でも、40歳代以上でも、転職や起業を考えている人に取っては必読書といってよい。たしかに基本的なコンセプトに目新しさはないが、ネット世界の作法に習熟していない世代の人にとっては無視できない内容が詰まっている。


 本書でとくに重要なのは、米国では当たり前のように使用されているが、日本人ではまだ使用する者が少ない、リンクトイン(LinkedIn)やフェースブック(Facebook)などのソーシャル・メディア・ネットワーク(SNS)の使いこなし術が詳細に書かれていることだ。

 フェースブックについては、現在日本でも急速に普及する過程にあるが、先行する米国の状況を知っておいて損はない。

 もちろん、この世界に習熟している人たちにとっては、あえて読むまでもない本であろうが、自らの「セルフ・ブランディング」活動をチェックするためのレファレンスとして所有しておいて損はないだろう。


<初出情報>

■bk1書評「ネット時代の「セルフ・ブランディング」の教科書」投稿掲載(2010年5月26日)

*再録にあたり加筆修正を行った。




原著タイトル

Dan Schawbel, Me 2.0: Build a Powerful Brand to Achieve Career Success, Kaplan Publishing, 2009
(日本語版出版後、2010年に改訂版が出版されている)


目 次

第1部 Me2.0 の時代
 「あなた」というブランド
 職場を牽引する Y 世代
 自分のキャリアの指揮官になれ!
 ネットはパーソナルブランディングの最大の武器

第2部 思いどおりのキャリアをつくる四ステップ
 ステップ (1) 自分ブランドを見つける
 ステップ (2) 自分ブランドをつくる
 ステップ (3) 自分ブランドを伝える
 ステップ (4) 自分ブランドを管理する

第3部 Me2.0 は始まっている
 起業家度診断テスト
 Me2.0 の成功者たち


著者プロフィール

ダン・ショーベル(Dan Schawbel)

若者のためのパーソナルブランディングの第一人者。2006年に Bentley University 卒業後、自らの職探し体験をもとにパーソナルブランディングの重要性に目覚める。EMC、リーボック、Lycos、ロージャック、テックターゲットなどで8年にわたってマーケティング職を経験。地域特化型ソーシャルネットワーク企業エコー・マイプレイスでアドバイザーを務めるほか、個人や企業のブランディングも支援している。グーグルのマーケティング講演シリーズでは、初回の講演者のひとりとして招かれた。自身のブログ「パーソナルブランディング・ブログ」はアドバタイジング・エイジ誌が選ぶ世界のマーケティングブログ100選の常連であり、フォーブス誌、ロイター、シカゴ・サンタイムズ紙にも配信されている。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものに加筆)



<関連サイト>

Personal Branding Blog – Dan Schawbel
・・ダン・ショーベルの「パーソナルブランディング・ブログ」


<ブログ内関連記事>

「セルフブランディング」と「セルフプロデュース」、そして「ストーリー」で「かたる」ということ-「偽ベートーベン詐欺事件」に思う
・・セルフブランディングも評価は分かれるもの

書評 『自己プロデュース力』(島田紳助、ヨシモトブックス、2009)
・・この人の場合は、つくりあげた自己イメージを、自分の言動で崩壊させてしまった事例。生身の人間である以上、仕方ないという側面もなくはない






(2012年7月3日発売の拙著です)








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