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2011年11月4日金曜日

マロニエはマロン(栗)にあらず


 パチン、パチン、とはじける音に振り返ると、クリがはじけて転がっている。しかし、よおく見るとイガが違う。

 そうなんですね、これは栗にみえても、じつはマロニエなんですね。マロニエはマロン(栗)ではありません。これは数年前にオーストリアの首都ウィーンで撮影した写真です。

 たまたま秋の10月に、「旅人」としてウィーンにいたから気がついたのでしょう。そこに住んでいたら当たり前すぎて気にもとめないかもしれません。そんなことって多いですよね。自分の身の回りも、「旅人の目」で見直してみたいと思う今日この頃です。

 じつはわたしも最初は栗だとおもってたのですが、調べたら違うものだと知りました。なにごとも、問題意識をもって調べてみることが大事ですね。

 マロニエはヨーロッパでは街路樹として有名です。しかし、マロニエの花は有名でも、マロニエの実はあまり話題になりませんよね。

 マロニエは、またの名は西洋トチノキといいます。トチノキは栃木の栃です。

 栃の実は渋くて食用に適さないといわれますが、どんぐりと同様、粉にひいて渋抜きをして食用に加工されることがあります。

 日本ではとくに東北では、渋抜きをしてトチモチなんかにして食べています。でも、ヨーロッパはどうなんでしょうか?



 昨年、はじめて山形県の庄内地方に行った際に、JRの鶴岡駅で「とちもち」を買って食べてみました(上記写真)。

 パッケージに「とちもち」とひらかなで書いているので、栃餅=土地持ちなんていう連想もしてしまいましたが(笑)、食べるとひじょうにおいしかったですね。またぜひ食べてみたい素朴な味わいでした。

 「マロニエとはトチノキ(=栃の木)のこと」と言い切ってしまいたいところですが、厳密に言えばすこし違います。とはいえ、マロニエ(marronnier)はマロン(marron:栗)とは似て非なるものであり、マロニエはトチノキのほうが近いのです。

 もし近所にトチノキがあれば、これからマロニエと呼んでみませんか? 呼び方を変えるだけで、きっと自分の周りの世界が一変するハズですよ。いままで何の変哲もない、当たり前だと思っていた世界が、違って見えてくるのは、「旅人の目」といえるかもしれません。

 実体はさほど変わらなくても、ネーミングひとつですべてが変わって見えてくるのは、高級ブランドの世界と似ているかもしれません。

 実体と名前の関係は、じつは固定化したものではありません。近代言語学を切り開いたフランス語圏スイスの言語学者ソシュールが喝破したように、実体と名前の関係は恣意的(しいてき)なのです。

 日本語人がトチノキといってきた実体は、フランス語人は marronnier(マロニエ)と言ってきたわけなのですね。別の言語では、また別の名称で呼ばれているはずです。同じ実を指しているとしても。

 マロニエはマロン(栗)にあらず。すこし学があるとかえって思い違いや思い込みをしがちなもの。

 「生兵法は怪我のもと」とはよく言ったものですね。






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銀杏と書いて「イチョウ」と読むか、「ギンナン」と読むか-強烈な匂いで知る日本の秋の風物詩




(2012年7月3日発売の拙著です)










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