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2014年4月14日月曜日

ミツバチについて考えるのは面白い!-玉川大学農学部のミツバチ科学研究センターの取り組み


玉川大学・玉川学園の学園誌である『全人』。

「全人教育」をモットーとする学園を一言で表現すれば「全人」となる。いただいているので毎月読んでいるのだが、今月号(2014年4月号)は「特集 玉川のミツバチ研究」。これが面白い。

1950年に開設された玉川大学農学部の「ミツバチ科学研究センター」はすでに64年の歴史をもつ研究所で、ミツバチ研究の分野では世界的にも有名なようだ。最初からそれを狙ったわけではないだろうが、絞り込んで特化した個性的な分野で地道に取り組んでいれば、いずれ花開くという好例だろう。

ミツバチについて考えるのは面白い。

ミツバチの生態、ミツバチの組織、ミツバチの役割、ミツバチの脳、もちろん蜂蜜も。自然科学と農学、そして脳科学、組織論など、さまざまな分野に横断的かつ総合的にまたがっってくる、まさに「文理融合」の領域である。

(愛読者必読!?の百田尚樹氏の対談 『全人』 2014年4月号より)

『風のなかのマリア』というスズメバチを主人公にした作家の百田尚樹氏は、スズメバチの生態をくわしく知るために玉川大学の小野正人教授になんども取材したのだそうだ。その二人の対談記事が面白い。

天敵のスズメバチを退治するために、多数のミツバチがスズメバチをくるみこんで熱死させる「ふとん蒸し」、より正確にいうと「蜂殺」というのはすごい。これは小野教授が発見して、1995年には英国の科学雑誌 『ネイチャー』にも論文が掲載され、その後世界的な反響を呼んでいるそうだ。

遺伝による「本能」だけで生きているとみなされがちなミツバチだが、その小さな脳で「学習」もしているのである! 「記憶と学習」のテーマでミツバチの脳を研究した成果である。まさに「一寸の虫にも五分の魂」。昔の日本人はただしいことをいっていたわけだ。

ミツバチについて考えるのは面白い。

『全人』のこの特集号はグラフィック的にもすばらしい出来なので、学内限定というのがじつにもったいない。ぜひミツバチで一般向けに一冊の本に仕立て上げるとよいのではないだろうか。

(ハニカム構造の図案化 『全人』 2014年4月号より)

「文理融合」の全学的テーマとして、ミツバチを軸にして脳科学から映画、マンガ・アニメまで横断的に含めた「ミツバチ大全」をぜひ期待したいところだ。子どもから大人まで楽しめる、「ミツバチ」を軸にした「総合的学習」の本にするのも面白いかもしれない。

その際、「ミツバチ」をキーワードに連想ゲームをやってみるといいだろう(・・詳細については拙著『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』の第4章を参照)。フリーディスカッションをそれぞれの部門ごとに実行すれば、その集大成がある意味でミツバチにかんする「集合知」となる。

材料工学であれば「ハニカム構造」について。「ハニカム」とは蜂の巣を意味する英語 honey comb のこと。蜂の巣の正六角形構造がきわめて安定性が高いのでさまざまな場面で使用されている。

食文化としてはハチミツだけでなく、クロスズメバチの幼虫である「はちのこ」という虫料理。そして、いま大きな問題になっている「ミツバチ減少問題」(=蜂群崩壊症候群)。まさに環境汚染が農業を脅かしている大問題。ミツバチがいなければ受粉できないからだ。形のいい果物はミツバチがいなければできないのだ。

映画ならビクトル・エリセ監督の映画『ミツバチのささやき』(1973年のスペイン映画)の原題が El espíritu de la colmena(=The Spirit of the Beehive)と「ミツバチの精霊」であること、リチャード・ギア主演の映画『綴り字のシーズン』は、原題を Bee Season ということなど。

文学であれば、古代ギリシアのアリストパネースの喜劇『蜂』から『みつばちマーヤ』などを経て、先にも名前がでた百田尚樹氏の『風の中のマリア』まで。人間の私利私欲が世の中を成り立たせていることを示したマンデヴィルの『蜂の寓話』は、経済学においては忘れてはいけない重要文献だ。

そうそう、日本が生んだアニメの名作『みなしごハッチ』は絶対に落とすわけにはいけませんね。

などなど、「ミツバチ」をキーワードにしたら、文系と理系の文理などいかにナンセンスかがわかるというもの。「文理融合」なんて表現じたいがナンセンスなわけです。そもそも文理不可能なのが学問の本来の姿。ミツバチがそれを示してくれるわけだ。

『まるごと一冊ミツバチの本』(仮題)なんてタイトルだと、多くの人の手が伸びるだろう。なぜなら、身近な存在のミツバチについて考えるのはじつに面白いことだからだ。

ミツバチについて考えるのは面白い!






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