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2015年7月20日月曜日

「この実 なんの実 気になる実」-椿は花だけではありません


「この実 なんの実 気になる実」。このタイトルは日立グループのCMソングである「日立の樹」の歌い出しの一節 「この木 なんの木 気になる木」のもじりである。

元歌では、「名前も知らない木ですから~」とつづくのだが、「なんの木」かお気づきだろうか。緑の色つやの濃い常緑樹なので、もしかしたら柑橘類(?)と思われるかもしれないが、これは椿(つばき)である。椿の実である。

先日、とある場所で日照りを避けていたら、その生け垣に大きな実がなっているのが目に飛び込んできたのだ。


冒頭に掲載した写真でもわかるように、大人の手のひらの半分くらいの大きさである。触るとじつに堅い。これが椿の実なのである。7月下旬現在の椿の実である。

椿の花はよく目立つので話題になることも多いが、椿の実はなぜかあまり話題にならない。この写真の椿の実は7月下旬のものだが、これから8月にかけて熟していくこの実からタネを取り出し、油を搾り取ると、いわゆる椿油になる。椿のタネは、お茶の木のタネのような形をしている。

日本原産の椿からとれる椿油は、古来より食用油や整髪油として使用されてきた。SHISEIDO(資生堂) の TSUBAKI(ツバキ) は、オレイン酸をたっぷり含むツバキ油が保湿効果が高いことに着目した製品である。


「この実 なんの実 気になる実」と思う人は、春先に椿の花が咲いていた場所を思い出して訪れてみるとよいだろう。もちろん庭木に椿をもっている人は、あらためて椿の実をじっくり眺めてみるのも一興だろう。

じつに大きな実なのである。椿の実は!
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