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2009年8月4日火曜日

おもしろ本の紹介 『アフリカにょろり旅』(青山 潤、講談社文庫、2009)-爆笑珍道中、幻のウナギ「ラビアータ」を捕獲せよ!




爆笑珍道中、幻のウナギ「ラビアータ」を捕獲せよ!

 世界で初めてニホンウナギの産卵場所を特定した東京大学海洋研究所が手掛けてきたテーマ「ウナギの生態の解明」、このテーマのなかではまだ一つだけ重要な課題が残っていた。

 世界のウナギのうち、まだ唯一捕獲されていなかった幻のウナギ「ラビアータ」を見つけること。

 「ラビアータ」求めてアフリカはマラウイへ向かう研究者3人、しかし主任教授は所用のため日本に帰国、残された二人の若き研究者が幻のウナギを探しにマラウイを動き回る。

 しかも、与えられたミッションは「ラビアータ」をできれば生きたままの状態で捕獲、標本として日本に持ち帰ること。

 目的が達成されるまで日本に帰国することはまかりならぬ、という厳しい指令だ。

 限られた調査予算のなか、滞在費をギリギリまで切り詰めるため、バックパッカーとなんら変わることのないアフリカ滞在。 

 あくまでも学術調査が目的で、けっして冒険が目的ではないのに、結果として冒険になってしまう。

 この冒険談、もとい、採集旅行を読みながら、私を何度も笑いをかみ殺していた。さすがファミレスの中で馬鹿笑いはできないから。

 本人たちが真面目に取り組めば取り組むほど、客観的にみれば笑えるというもの、なのだ。

 軽妙な筆遣いなのでついついスラスラと読み進めてしまうが、このミッションの遂行は精神的プレッシャーも強く、考えてみれば実際はきわめて過酷な状況にあるのだ。

 学問への真摯な情熱と、地べたを這い回るような努力、日本人の若手研究者たちは、このようにして生物学の世界に貢献しているのだ、という再認識をさせてくれる。

 しかしまあ、難しい話はさておき、読めば元気なること間違いなし!

 ふつうの人生送っていれば、まず経験できない世界を、おもしろかしく読ませてくれた著者に感謝!


■bk1書評「爆笑珍道中、幻のウナギ「ラビアータ」を捕獲せよ!」投稿掲載(2009年7月26日掲載)




PS 読みやすくするために改行を増やし、写真を大判にした (2014年11月22日 記す)。


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(2014年11月22日 項目新設)




(2012年7月3日発売の拙著です)







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