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2011年1月13日木曜日

書評 『聖地の想像力-なぜ人は聖地をめざすのか-』(植島啓司、集英社新書、2000)-パワースポット好きな人、聖地巡礼が好きな人に一読をすすめたい



パワースポット好きな人、聖地巡礼が好きな人は一度は目を通すことおすすめしたい

 パワー・スポットなる和製英語がすっかり定着した。本来なら「聖地」を意味するホーリー・プレイス(holy place)という英語を使うべきなのだが、それはそれでいいだろう。言わんとすることは十二分に理解できる。

 日本人はむかしからお伊勢参りや富士講などをつうじて「聖地」巡礼を行ってきた。タタリがあるから先祖を祀れなどのスピリチュアルは、どうもうさんくさいものがあるので敬遠したくなるが、スピリチュアルブームも、こういうポジティブなものであるなら大歓迎だ。

 本書では、フィールドワーク経験の豊富な宗教人類学者が、「聖地」とは何かについて、短い新書版ながら過不足なく説明してくれる。

 聖地とは何よりも「場所の記憶」である。ある特定の場所にまつわる集合的な記憶であり、その場所への移動の集合的な記憶である。

 そして、なんといっても、聖地は石から始まる。

 石は最初からそこにあったのであり、人間がつくった人工物でも動かしたものでもない、ほんものの自然物だ。そして石は火山活動や、隕石の落下などによってもたらされたものでもある。人々の畏敬の対象になるのは不思議でもなんでもない。だから、聖地は何よりも石から始まる。

 著者による「聖地の定義」を掲載しておこう。

01 聖地はわずか一センチたりとも場所を移動しない
02 聖地はきわめてシンプルな石組みをメルクマールとする
03 聖地は「この世に存在しない場所」である
04 聖地は光の記憶をたどる場所である
05 聖地は「もうひとつのネットワーク」を形成する
06 聖地には世界軸 axis mundi が貫通しており、一種のメモリーバンク(記憶装置)として機能する。
07 聖地は母体回帰願望と結びつく
08 聖地とは夢見の場所である
09 聖地では感覚の再編成が行われる

 なるほどと納得される内容だ。

 日本に限らず世界各地のパワースポット好きな人、聖地巡礼が好きな人は、かならず一度は目を通すことおすすめしたい。得るところはきわめて大きい本である。



<初出情報>

■bk1書評「パワースポット好きな人、聖地巡礼が好きな人は一度は目を通すことおすすめしたい」投稿掲載(2011年1月12日)
■amazon書評「パワースポット好きな人、聖地巡礼が好きな人は一度は目を通すことおすすめしたい」投稿掲載(2011年1月12日)



 

目 次

1. 聖地の定義
2. 石組み
3. この世に存在しない場所
4. ドン・ファンの教え
5. もうひとつのネットワーク
6. 巡礼
7. 世界軸 axis mundi
8. 二つの聖地
9. 夢見の場所
10. 感覚の再編成


著者プロフィール

植島啓司(うえしま・けいじ)

1947年東京生まれ。宗教人類学者。1972年東京大学卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了後、シカゴ大学大学院に留学、ミルチャ・エリアーデらのもとで研究する。関西大学教授、NYのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、人間総合科学大学教授を歴任。1970年代から現在まで、世界各地で宗教人類学調査を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。



<ブログ内関連記事>

『世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く』(植島啓司、写真・鈴木理策、集英社新書、2009)で、「熊野」と「屋久島」と対比しながら読んでみる
・・「(熊野は)火山性の固い岩盤と鉱物資源、豊富な温泉は、死と再生の場でもあり、厳しい自然環境の上に、豊富に降り注ぐ雨が作った豊かな森は、籠りの場として、むしろ母性的な意味合いをもつ。つまり、すべてを受け入れ、そしてあらたに何かが生み出される場所なのだ」
   
「場所の記憶」-特定の場所や特定の時間と結びついた自分史としての「エピソード記憶」について







(2012年7月3日発売の拙著です)







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