2011年3月23日水曜日
We're in the same boat. 「わたしたちは同じ船に乗っている」
「東北関東大震災」(2011年3月11日)が発生してから、すでに13日目となった。しかし、依然として余震が続いている。こんなの初めてだ。
飲んでもないのに「船酔い」のような状態がずっと続いているので、正直なところ気持ち悪い。
パニックにならないように、「浮き足立つな!」などといわれているので、仰せの通り実際に「地に足をつけて」みると、微弱な揺れがカラダ全体に伝わってくる。自分が揺れているのか、地面が揺れているのか・・・。イスに座って、パソコンに向かって書いているいまこの現在も、微弱な揺れがカラダ全身に伝わってきて、めまいに似た状態だ。
「余震酔い」といったらいいのだろうか、大きな揺れが来るのは怖いが、小さな揺れが間断なく続いている状態も、心身ともによろしくない。精神的にもくたびれる原因になっている。まるで「船酔い」状態である。吐き気まではしないが、なんだかめまいがする。
英語の慣用表現 We're in the same boat. は、直訳すれば「われわれは同じ船に乗っている」という意味になる。
語学参考書などでは、「呉越同舟」という中国故事がそれに該当するとしているものも多いが、私はこの表現はすなおに受け取ったらいいと思う。敵味方に関係なく、「われわれは同じ船に乗っている」のだ。
「東北関東大震災」は、東北を中心に関東でも同時多発的に発生した地震の総称である。
現時点にいたるまで、東北だけでなく、関東の広い範囲で余震が続いている。ある意味では、東北と関東の人間は、同じ船に乗っているようなものなわけなのだ。
「おたくはきょうは停電ですか?」、「ええ、うちは第2グループなんで、午後から停電なんですよ~」なんて会話を電話でするのも、病気自慢(?)のお年寄りどうしの会話みたいで、なんだかちょっとおかしい。
こういうときに使うのが We're in the same boat.
「同じ船に乗っている」のは、偶然の結果かもしれないが、乗り合わせているという事実はそのまま受け止めるしかない。
われわれはみな「地震列島という同じ船」に乗っているのだ。太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北アメリカプレートという、4つのプレート(地球の表面をおおう岩盤)が集まるところに日本列島は乗っかっている。
余震からくる「船酔い」に苦しみながら。ある意味では「運命共同体・日本丸」に乗り合わせているというわけだ。だからこそ「連帯」しなくてはならない。
積極的であれ、消極的であれ、この事実を認めることから「日本復興」は始まるのだ。
(*冒頭に掲げたプレート図は、wikipedia のものを使用した)
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