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2011年3月20日日曜日

【緊急提言】 「大震災」のネーミングについて-報道機関は 「東北関東大震災」に統一すべきだ!



 今回の「大震災」(2011年3月11日 午後2時46分発生)のネーミングについて、NHK を除く報道各社は、民放も新聞社も、いずれも「東日本大震災」というネーミングで報道を行っている。

 私は、このネーミングはきわめてミスリーディングである、と言わざるをえないと考えている。

 今回の地震の正式名称は、「東北地方太平洋沖地震」である。これは気象庁の命名であり、公式な記録文書に残るものだ。これはこれでよい。有史以来、数ある大規模地震の一つとして記録され、地震学の観点から研究される対象であるからだ。

 だが、研究者ではなく、一般人に大きな影響を与える報道機関が「東日本大震災」というネーミングにこだわるのは、事態を正確に反映したものではなく、しかもきわめてミスリーディングであると考える。

 現時点において唯一の例外は、公共放送機関である NHK だけである。NHKは地震後しばらくしてから、一貫して「東北関東大震災」というネーミングを使用している。

 大地震とそれに引き続いて起こった大津波という大被害にあった「東北」を全面に出し、かつ報道の頻度がきわめて少ないが被害を受けている「関東」に注目を与えることのできるこのネーミングは、「東日本大地震」というおおざっぱなネーミングよりも、はるかに実態を正確に表現したものではないだろうか?

 東北の太平洋岸の被害は目を覆うばかりのもので、直接の被災者ではない私のような人間も、大きな精神的ショックを受けている。

 しかし、被害を受けたのは東北だけではない。太平洋に面した茨城県、千葉県房総だけではなく、千葉県の東京湾岸に面した浦安市や船橋市の埋め立て地も大きな被害を受けている。
 
 茨城沖ではその後余震というのはあまりにも規模の大きな地震が続いているし、千葉県の外房では津波の被害で死者も出ている。現時点においても、太平洋岸を走る JR常磐線は土浦駅より先は、不通のまま復旧の見通しもたっていない。

 千葉県の東京湾岸では震度は5であったが、埋め立て地は地盤が弱いため液状化現象が発生し、ライフラインが寸断され、いまだにガスや水道が復旧していない地域があることを知らなくてはならない。震度の大きさだけが被害状況の大きさをあらわしているわけではない。

 とくに物流倉庫が集中する浦安市では、液状化や地割れが発生し、大きな障害が発生していることは、ここで大きく強調しておきたい。浦安市に立地する東京ディズニーランドや、集合住宅や一般住宅だけが問題なのではない。千葉市の湾岸埋め立て地でもまた、液状化の被害は大きい。

 宮城沖で発生したと同程度の大地震が関東で発生したら、間違いなく東京都の東京湾岸地域も大被害を受けることになろう。これは東京湾岸に立地する民放も例外ではない。

 このような状況のなか、なぜ東京に本社が立地する民放や新聞社が「東日本大震災」というネーミングを使用するのか?

 たしかに、東京以西からみれば、「東日本」と一括して表現することもわからなくはない。「西日本」に属する関西からみても、中国四国からみても、九州からみても「東日本」と一括することは意味のないことではないだろう。沖縄からみれば「ヤマト」(本土)ということになろうか。海外からみれば総称としての「日本」となる。

 しかし、私は「東北関東大震災」のほうが、さまざまな理由から適切であると考える。

 音声という観点からいっても「東日本大震災」(ひがしにほん・だいしんさい)よりも、「東北関東大震災」(とうほく・かんとう・だいしんさい)のほうが発音しやすい。

 意味からいっても、すでに「関東大震災」(かんとう・だいしんさい)が存在し、その前に「東北」を加えることによって、今回の大震災とその後の大津波を一瞬にして把握することを容易にしている。

 しかも、「東北関東縦貫自動車道」がすでに存在しているので、「東北関東」と続けて発音するのに抵抗感はない。

 ロジスティクス(物流)の観点からいっても、関東からどうやって東北に物資を届けるかということが喫緊(きっきん)の課題になっている状況である。東北の被災地と被災者は、関東が前線基地として復興を支える立場にある。関東以西は後方支援基地ということになろう。

 繰り返しになるが、なによりも大地震とそれに引き続いて起こった大津波という大被害にあった「東北」を全面に出し、かつ報道の頻度がきわめて少ないが被害を受けている「関東」に注目を与えるべきである。

 ネーミングとは命名行為のことである。正しい名前は正しい実態を表現する。「名は体をあらわす」というではないか。

 以上の意味において、報道機関のすべてが、 NHK が使用する「東北関東大震災」に統一するべきだと提言したい。



P.S. 日本赤十字も「東北関東大震災」というネーミングを使用している

  「東北関東大震災義援金を受け付けます」(日本赤十字)・・ここから義援金を送ることができます。

 なお、私は NHK とは視聴者という以外の関係はもっていないので、いわゆるポジション・トークではありません。日本赤十字についても同様です。

 また、ネット書店の amazon も bk1 も「東北関東大震災」を使用しています。

 この【提言】は、ブランド・マネジメントの観点からのものであると、受け取っていただけると幸いです。

  (2011年3月30日 追記)

 その後の結果については、こういう記事を書きました。まことにもって残念な結果です。
 「東北関東大震災」というネーミングは敗れ去った-デファクト競争ではなく、閣議決定によって・・・(2011年4月2日)
 「東北関東大震災」というネーミングは敗れ去った。完敗です。しかも、きわめて後味の悪い負け方。なぜこういう言い方をするかというと、ネーミングの「デファクト」をめぐる競争の結果ではなく、政府の閣議決定によってだからです・・(つづきは上記の記事をクリックしてみてください)



<関連サイト>

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震関連情報 (気象庁)
   
東日本大震災の影響残る潮見地区/潮見町(My Funa ネット 2011年3月17日 千葉県船橋市)

東京からもっとも近い被災地・浦安 現地ルポ【上】産業編(東洋経済オンライン 2011年3月15日)
東京からもっとも近い被災地・浦安 現地ルポ【下】生活編
東京にもっとも近い被災地・浦安 現地ルポ 3(3月16日)
東京からもっとも近い被災地・浦安《4》新しいマンション地区が断水に苦しむ(3月17日)
東京からもっとも近い被災地・浦安《5》復旧工事着々(3月17日)

ライフライン被害深刻 浦安、千葉で液状化(ちばとぴ 千葉日報ウェブ 2011年3月19日)
*この記事はサーバーから消される可能性もあるので、記録のためここに転載しておこう。

 東京湾沿岸にある京葉地域の埋め立て地では、液状化現象によりライフラインに大きな被害が出ている。特に浦安市や千葉市の被害は深刻で、復旧作業が続いている。地質学の専門家は「沈下はしばらく続き、本格的な復旧は地盤が安定してからすべきだ」との見方を示している。

 浦安市では埋め立て地域のほぼ全域で液状化が確認され、上下水道やガスなどライフラインに影響が出ている。県水道局によると、18日午後3時現在で約1万9千戸が断水。配管損傷などで水圧が足らず減水となっている家も約5万8千戸に上る。ガスの供給が停止している地域もあり、京葉ガスは復旧を急いでいる。

 千葉市では美浜区で液状化が多発、市が管理する道路計約44キロの被害が確認されている。県営団地内の通路や駐車場、千葉港内道路で路面のゆがみが認められた。JR海浜幕張駅など利用者の多い場所から順次、土砂の除去や路面の状況調査などを行っている。同区と浦安市では、地盤が緩み住宅が傾く被害も多数に上るとみられる。

 船橋市では三番瀬周辺などの3カ所で、地盤沈下による亀裂などで道路が損傷。市は高瀬町や日の出町など湾岸地域での被害調査を進めている。県によると、同地域の一部約30戸が断水している。同市や習志野市の県営団地内でアスファルトのゆがみが確認された。



<ブログ内関連サイト>

3月11日に発生した「東北沖大地震」について (2011年3月12日)

「東北関東大震災」は M9.0 規模であった・・・(2011年3月13日)

国民の一人一人が「勇気」 をもって、この危機を共に乗り切ろう! (2011年3月14日)

地震、津波、原発事故、そして財政危機。「最悪の事態」を想定しなければならない状態になっているが・・・(2011年3月15日)

トップに立つ人のコトバが、末端にいるすべてのメンバーに届くものになっていますか?
・・陛下は科学者らしく「東北地方太平洋沖地震」という名称を使用しておられる

「非常時」には「現場」に権限委譲を!-「日本復興」のカギは「現場」にある




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