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2016年3月19日土曜日

書評 『今を生き抜くための70年代オカルト』(前田亮一、光文社新書、2016)ー おお、懐かしい「70年代オカルト」


 『今を生き抜くための70年代オカルト』(前田亮一、光文社新書、2016)という本を1週間かけてダラダラと読んでおりましたが、「おお、懐かしい」の連続でありました。

著者は1965年生まれ、1970年代は小学生であった世代ですから、わたくしと近い世代の人ですね。ほぼ似たような体験の持ち主といってよいでしょう。

 「70年代オカルト」はどんなものがあったのか、「目次」をみればよ~くわかりますので紹介しておきましょう。

プロローグ 僕らの血肉となったオカルトの源泉
第1章 宇宙開発時代の空飛ぶ円盤
第2章 ユリ・ゲラーと米ソ超能力戦争
第3章 四次元とピラミッド・パワー
第4章 ネッシー捜索隊から深海巨大生物へ
第5章 心霊写真と日本の心霊研究の復興
第6章 日本沈没と失われた大陸伝説
第7章 ノストラダムスの大予言と人類滅亡
エピローグ 2020年ネオトーキョー

ねっ、「おお、懐かしい」の連続でしょう。

タイトルは『今を生き抜くための70年代オカルト』となっておりますが、「今を生き抜くための」は必要ないのじゃないかな。

それよりも、わたしが思うのは、わたしも含めて1970年前後に小学生だった世代を理解するために、ぜひ前後の世代の人にも読んでほしいというもの。

なぜなら、「70年代オカルト」は好きだろうが嫌いだろうとかかわりなく、「僕らの血肉となった」のであり(・・少年だけでなく少女も!)、無意識のレベルに浸透して沈殿してしまっているからです。

いまとなっては否定されているものが大半ですが、未知のもの、神秘的なものを探求したいという気持ちは人類共通のものではないでしょうか。工学部出身の著者もそうですが、理科系であればあるほど知りたい、探求したい、というのがオカルトというものですね。そもそも「オカルト」とは「隠されたもの」という意味です。

もちろん、この世代の理科系を中心に「オウム真理教」に引き寄せられた人たちが犯した犯罪については肯定するものではありませんし、今後もひきつづき検証作業が必要でしょう。その素地となるのが、広範に多大な影響を及ぼした「70年代オカルト」であることは知っておくべきだと思います。

読んでためになるかどうかは別にして、具体的な個々の事象は興味深く、しかもまともな本といってよいでしょう。読んで損はない思いますよ。




著者プロフィール  

前田亮一(まえだ・りょういち)
1965年東京生まれ、千葉大工学部卒業後、白夜書房(コアマガジン)を経てフリーランスに。ケロッピー前田のペンネームで世界のアンダーグラウンドカルチャーを現場レポート、若者向けカルチャー誌「ブブカ」「バースト」(ともに白夜書房/コアマガジン)などで活躍し、海外の身体改造の最前線を日本に紹介してきた。ハッカー、現代アート、陰謀論などのジャンルにおいても海外情報収集能力を駆使した執筆を展開している。


<ブログ内関連記事>

書評 『現代オカルトの根源-霊性進化論の光と闇-』(大田俊寛、ちくま新書、2013)-宗教と科学とのあいだの亀裂を埋めつづけてきた「妄想の系譜」

書評 『オウム真理教の精神史-ロマン主義・全体主義・原理主義-』(大田俊寛、春秋社、2011)-「近代の闇」は20世紀末の日本でオウム真理教というカルト集団に流れ込んだ

書評 『2045年問題-コンピュータが人間を超える日-』(松田卓也、廣済堂新書、2013)-「特異点」を超えるとコンピュータの行く末を人間が予測できなくなる?
・・「シンギュラリティ」もまた2016年の現時点では科学とオカルトの区分が厳密にできない段階だが、いずれ決着のつく話である

書評 『松田聖子と中森明菜-1980年代の革命-[増補版]』(中川右介、朝日文庫、2014)-1960年代生まれの世代による1980年代前半の「革命」の意味を説き明かした時代史
・・松田聖子は1962年3月10日生まれ。「1970年代オカルト」を体験した世代とピッタリ重なるのである

(2016年3月24日 情報追加)



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