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2023年6月17日土曜日

美術展「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」展(太田記念美術館)に行ってきた(2023年6月17日)ー 日本を拠点に活動した在日フランス人の「新版画」の世界

 
「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」展(太田記念美術館)に行ってきた(2023年6月17日)。太田記念美術館は、神宮前にある浮世絵が専門の私設美術館。ひさびさの再訪である。

偶然だが、本日(6月17日)の夜21時からBS1で放送された「日本に憧れ 日本に学ぶ~スティーブ・ジョブズ ものづくりの原点」において、少年時代のジョブズの心をわしづかみにした「新版画」の川瀬巴水が取り上げられていた。生涯の最後まで川瀬巴水(かわせ・はすい)の作品を愛し続けたという。

恥ずかしながら、わたしが川瀬巴水のことを知ったのは、ジョブズが愛していたという話をつうじてのことであった。日本人なのに日本のことをよく知らない日本人。わたしもその例外ではなかったのだ。

そして川瀬巴水をつうじて知った「新版画」ポール・ジャクレーもまた「新版画」の主要な担い手であった。もちろん、このことも最近知ったばかりである。

しかも、ポール・ジャクレー(1896~1960)はフランス人子ども時代に親に連れられて日本に来て以来、生涯を日本で送った在日フランス人。そのかれが心血注いで制作に取り組んだのが「新版画」。ジャクレーは、川瀬巴水とも交流があったという。

浮世絵と違うのは、絵師と彫り師、摺師が専門ごとに分業しながらも、絵師がすべての工程にかかわって、自分が描きたいもの、自分が出したい色を実現させることに徹底的にこだわったという点だという。

BS1の番組では、その点にジョブズが大いに感銘し、自分のものづくりにおいても、その点に徹底的にこだわったのだという。美意識だけでなく、ものづくりのヒントの一つも「新版画」の制作プロセスにあったのだと。

もちろん、川瀬巴水に限らず、ポール・ジャクレーの場合もおなじだったようだ。彫り師と摺師はパートナーとしての位置づけだったのであろう。その版画作品ををよく見ると、フランス語よる版画のタイトル彫だけでなく、日本語で彫り師と摺師の名前も書き込まれている。

今回の展示(*前後期にわけているが、今回は前期)で気に入った作品は、ポスターにも採用されている「満州の女性シリーズ」のあでやかさな色彩はいうまでもなく、「南洋セレベス島(・・現在のスラウェシ)の男女」、日本では「大島のあんこ椿」と「伊豆の大漁の若い漁師」、そして朝鮮の風俗などである。

日本を拠点に北はもモンゴルや満州から、南は南洋のセレベスまで、アジアの人物を描いた作家であった。

浮世絵版画もそうだが、新版画も同様に、実物を見るに限る。ガラスゲース越しとはいえ、質感を味わうのは実物を鑑賞するしかないのである。

なんといっても、ほんとうは手に取って眺めたいところだが、それはコレクターや美術商、学芸員にのみ許された特権であろう。

図録も販売されていたが、どうもホンモノの質感が再現されているとは言いがたいものだったので結局は購入しなかった。

ホンモノの刷りではなくとも、使用する紙も含めて複製に近い再現がほしいところである。そんな画集があればぜひ購入したいものだ。





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・・橋口五葉は「新版画」で新境地を開こうとしていた矢先に急死。橋口五葉の作品もジョブズは愛していたようだ





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