近代経済学の巨頭であるアダム・スミスとケインズの誕生日が同じだとは知らなかったな。本日6月5日はアダム・スミス生誕300年、ケインズは生誕140年だそうだ。
岩波書店の tweet ではじめて知った。以下にそれを再録しておこう。
今日はスコットランド生まれの経済学者アダム・スミスの生誕300年。『国富論』と『道徳感情論』が二大著作とされます。スミスといえば「見えざる手」という言葉が有名ですが、実は『国富論』には一度しか登場しないのだとか。
https://twitter.com/Iwanamishoten/status/1665538991129755649今日はイギリスの経済学者ケインズの生誕140年。通貨金融問題の権威。有効需要理論・乗数理論・流動性選好理論を柱とする主著などにより、ケインズ革命と呼ばれる独創的な経済理論を形成しました。
たまたまの偶然だが、たしかに wikipedia を検索してみると、それぞれ以下のようにある。
まずは、アダム・スミスから。
アダム・スミス(Adam Smith、1723年6月5日[注釈 1] - 1790年7月17日[1])は、イギリスの哲学者、倫理学者、経済学者である。「経済学の父」と呼ばれる[1]。スコットランド生まれ。主著に倫理学書『道徳感情論』(1759年)と経済学書『国富論』(1776年)[2][注釈 2]などがある。
つぎにケインズ。
ジョン・メイナード・ケインズ(英: John Maynard Keynes、1883年6月5日 - 1946年4月21日)は、イギリスの経済学者、ジャーナリスト、投資家[2]。一代貴族[注釈 1]、バス勲章受章、イギリス学士院フェロー。イングランド、ケンブリッジ出身。20世紀における最重要人物の一人であり、経済学者の代表的存在である。
経済学史では、アダム・スミスは「古典派経済学」、ケインズは古典派に対する「ケインズ主義」とされる。この近代経済学の両巨頭がおなじ日に生まれていたとはまったく知らなかった。
生年は意識しても、誕生日まで意識することは、ふだんあまりない。たまたま偶然とはいえ、そんなトリビアな事実を知るのは面白いことだ。
ただし、アダム・スミスのほんとうの生誕日はわからないようだ。wikipedia で Adam Smith を検索したら、以下のような注釈が見つかった。
Adam Smith's exact date of birth is unknown, but he was baptised on 5 June 1723.(私訳:アダム・スミスの正確な生誕日はわからないが、1723年6月5日に洗礼を受けている)
つまり、洗礼日をもって生誕日としているのである。したがって、アダム・スミスとケインズが、まったく同じ日に生まれたのかどうかは定かではないというのが、ほんとうのところなのだ。
だが、まあいいではないか。近代経済学の両巨頭はおなじ6月5日に生まれていた、としておこう。そのほうが話としては面白い。有効需要ではないが、有効としていおこう。
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