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2025年11月15日土曜日

書評『心身の不調を改善する アントロポゾフィー医学入門』(山本百合子、幻冬舎、2025)― 「ホリスティック医学」の究極が「アントロポゾフィー医学」。ボディ/マインド/スピリットのバランスが大事!

 


「簡単なアンケートに答えたら無料で差し上げます」という広告が instagram にでてきたが、別にあやしい勧誘(!?)ではないようだし、早速申し込んだら数日後に送ってきてくれた。 

「アントロポゾフィー医学」といっても耳慣れない人も少なくないだろう。「アントロポゾフィー」とは「人智学」のことだ。約100年前にドイツの哲学者ルドルフ・シュタイナーが創始した総合人間学だといってもいいだろう。 

日本ではもっぱら「シュタイナー教育」として知られているシュタイナーだが、その活動領域は多岐にわたっており、そのひとつが「アントロポゾフィー医学」なのである。 

新書サイズのこの本は、日本初の(同時にアジア初でもあるらしい)「アントロポゾフィー医学」にもとづいたクリニックを運営されている皮膚科の院長さんが書いた入門書だ。 

重要なことは、「ボディ/マインド/スピリットのバランス」が大事だということ。このバランスがなんらんかの形で崩れていると、心身の不調が生まれるのである。 

皮膚科の治療をつうじて、どうやったら本当の意味で治癒されたという状態にもっていけるのかを考え続けたすえ、最終的に到達したのが「アントロポゾフィー医学」なのだという。 

著者は、心身一元論の観点にたち全体性を重視した「ホーリスティック医療」をさらに超えるものとして「アントロポゾフィー医学」を捉えている。 

本書は、「アントロポゾフィー医学」とその基盤となっている「アントロポゾフィー」(=人智学)にかんする基本を解説したうえで、具体的な療法として「オイリュトミー療法」「絵画造形療法」「音楽療法」「バイオグラフィーワーク」について紹介している。 

「スピリット」とか「スピリチュアル」とかいうと敬遠する人もなくはないだろうが、人間存在を全体として捉えることが、心身の健康を保つためにきわめて重要なことだ。人間の一生を「7年周期の霊肉の成長」という観点から捉えることもまたそうだ。 

開業医の家に生まれ、タゴールの詩集をつうじて中学生でインド哲学に目覚めた著者は、全体としての人間を理解するための遠回りであるが、近代医学を修めたうえで「アントロポゾフィー医学」のたどりついたと「あとがき」で語っている。 

なんらんかの形で心身の不調を抱えている現代人は(・・わたしもまたその例外ではない)、「アントロポゾフィー医学」がいかなるいものか、虚心坦懐に触れてみる必要があるだろう。 

それは、けっして西洋医学を拒絶するものではなく、東洋医学や代替医療とも共振する内容であることがわかるはずだ。 


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目 次
はじめに 
第1章 なかなか治らない心身の不調… ― 通常医学では十分に対応できない患者たち 
第2章 人間を「体(Body)」「心(Mind)」「精神(Spirit)」+α の全体としてとらえる究極のホリスティック医学 ― 通常医学を補完・拡張するアントロポゾフィー医学とは 
第3章 アントロポゾフィー医学に基づく療法1 ― エーテル体の流れを活性化させ心と体に調和をもたらす「オイリュトミー療法」 
第4章 アントロポゾフィー医学に基づく療法2 ― 自己治癒力を刺激し心身の不調を改善する「絵画造形療法」 
第5章 アントロポゾフィー医学に基づく療法3 ― 音の響きを体の部位や機能に効かせる「音楽療法」 
第6章 生まれる前や死んだあとも対象にする医学 ― 人生を見つめて気づきを得る「バイオグラフィーワーク」 
第7章 病気の予防にも効果的 ― アントロポゾフィー医学で病気知らずの体も手に入る 
おわりに 

著者プロフィール
山本百合子(やまもと・ゆりこ) 
北里大学薬学部卒、聖マリアンナ医科大学卒。医学博士。聖マリアンナ医科大学病院勤務を経て、1991年より医療法人社団山本記念会理事長。長年にわたる皮膚科診療の臨床経験により、患者に寄り添うホリスティックな治療を追求して、アントロポゾフィー医療の実践のため、すみれが丘ひだまりクリニックを2015年に開設、院長に就任。一般的な内科、皮膚科、婦人科、がん、アレルギー疾患などに対症療法ではなく、補完的な自然療法、アントロポゾフィー医学の芸術療法や施術を取り入れた医療を行っている。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)



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