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2011年1月14日金曜日

書評 『海外ビジネスを変える英文会計-経営の判断力が身につく!-』(木幡 幸弘、インテック・ジャパン監修、エヌ・エヌ・エー、2010)-国際ビジネスの「共通言語」である英語と数字を一緒に勉強




国際ビジネスの「共通言語」である英語と数字を一緒に勉強してしまえるお得な一冊

 国際ビジネスの現場で求められるコミュニケーションにおいて重要なのは英語だけではない。ビジネスパーソンである以上、英語に加えて経営数字を読み書きするリテラシーが何よりも求められる。

 本書は、とくに海外現地法人への赴任前のマネジャークラス以上の日本人ビジネスパーソンを主たる対象に編集された教科書である。

 海外赴任を言い渡されてから、実際に渡航するまでにやらなければならないことは、仕事の引き継ぎや引越準備など、公私ともども実に多い。そんななかで、英文会計の勉強にまで時間を割いているヒマがないのが現実だろう。

 経理畑や財務畑出身以外の出身者が多いのが日本企業の海外赴任者の実状であり、とにかく "にわか勉強" でもいいから財務諸表を読む訓練をしておかないと、そうでなくても大変な赴任後の毎日が、さらに大変なものになってしまう。

 少なくとも本書に書かれた知識があれば、現地従業員に的確な指示を与えて、報告を受けることもできるはずだ。

 その意味では、英語と経営数字という、国際ビジネスにおける二つの国際共通言語を一緒に学んでしまうことのできる本書は、英語で言えばツーインワン(Two-in-One)、日本語で言えば一石二鳥であり、カネと時間の節約になる教科書になっている。

 とはいえ、教科書といっても堅苦しいものではなく、経営数字を理解するための見るべきポイントとその概念が、Q&Aをベースにした本文と豊富な図表で説明されている。また、英文と日本語の索引が完備しているので、英文会計辞典としても活用できるように工夫されている。

 しかも、最新の国際会計基準であるIFRS(アイファース)に準拠したものになっているのが本書の特徴でもある。

 実際のところ、日本を一歩でれば、アジアでも多くの国は、非上場の中小企業でもすでにIFRSに移行しているのが現実なのである。この点にかんしては、日本は大幅に遅れているのだ。海外赴任が視野に入っていなくても、本書で勉強すれば一歩差をつけることができるだろう。

 ただし、本書は英文会計の知識がまったくない人を対象にしているので、リース会計など実務で直面する重要な項目が書かれていない。中級以上の英文会計の知識をもっている人は別の参考書で勉強すべきであろう。

 海外赴任者に限らず、まったく英文会計の知識がない初級者向けの一冊として本書を推薦したい。


<初出情報>

■bk1書評「国際ビジネスの「共通言語」である英語と数字を一緒に勉強してしまえるお得な一冊」投稿掲載(2010年12月23日)
■amazon書評「国際ビジネスの「共通言語」である英語と数字を一緒に勉強してしまえるお得な一冊」投稿掲載(2010年12月23日)




目 次

はじめに
第1章 英文会計の基本
第2章 財政状態計算書を読む
第3章 財政状態計算書の項目をみる
第4章 包括利益計算書を読む
第5章 財務分析 (1)
第6章 財務分析 (2)
第7章 キャッシュ・フロー計算書を読む
第8章 その他の業績評価指標
第9章 変動費・固定費と CVP分析
第10章 原価管理を行う
第11章 短期経営計画を立てる
第12章 投資評価を行う
おわりに
英数字索引
かな索引
解答
A&O社財務3表


著者プロフィール

木幡幸弘(こはた・ゆきひろ)

木幡公認会計士事務所代表。東京農工大学大学院(MOT)教授。公認会計士、税理士、中小企業診断士、公認内部監査人。1958年東京都出身、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。監査法人トーマツで主として外資系企業の監査に従事後、同法人ジャカルタ駐在員として進出日系企業に対する投資・会計・税務・財務指導を経験する。帰国後、国際投資コンサルティング部門にて海外進出企業の支援業務に従事するとともに海外経済協力基金(現JICA)出向を経験する。現在は独立し、財務・会計指導、海外赴任前研修講師、Apples & Oranges 等トレーナー、中小企業経営コンサルティング、ODA業務に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。



<書評への付記>

 IFRS(国際会計基準)においては、財政状態計算書(旧 貸借対照表)包括利益計算書(旧 損益計算書)と名称が変更される。キャッシュフロー計算書は名称の変更はない。

 つぶやきの類だが、はっきりいっていまさら名称が変更されても面倒くさい。いまからはじめて勉強する人は、アタマが真っ白なので、うらやましいものがある。
 基本構造は同じだが、コトバと概念を正確に把握しなおさないといけないので、既存の知識はときに邪魔になる。

 もちろん、会計士など専門家には、貸借対照表(バランスシート)や損益計算書といっても通じるので、会計の専門家以外はそれほど怖れる必要はないのだが。

 ちなみに英文名称は以下のとおり。

財政状態計算書(A statement of financial position:F/P
包括利益計算書(A statement of comprehensive income:C/I
キャッシュフロー計算書(A statement of cash flows:C/F
株主持分変動計算書(A statement of changes in equity:C/E

 フィナンシャル・ポジション(financial position)、コンプリヘンシヴ・インカム(comprehensive income)・・・。英語の専門用語は平易なコトバで意味を説明しているからわかりやすい。

 IFRSは、最初から英語で勉強したほうがいいかもしれない。



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書評 『海外ビジネスを変える英文会計-経営の判断力が身につく!-』(木幡 幸弘、インテック・ジャパン監修、エヌ・エヌ・エー、2010)
・・英語と数字はビジネスの「共通言語」

(2014年8月29日 項目新設)



(2012年7月3日発売の拙著です)








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