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2011年7月7日木曜日

「お姫様さま」 の対語(ついご)は 「王子さま」 じゃない!?-日本語をもっと究めてみよう!


 お姫さまといえば王子さま。これがいまの日本では、間違いなくかえってくる答えでしょう。いまの日本では 「お姫さま」の対語(ついご)は「王子さま」というのが "常識" でしょうね。

 プリンセスに対してプリンス。『グリム童話』や『ディズニーの白雪姫』の影響でしょうか。救われるのはお姫様、救う役目は王子様。王子さまの対語は王女さま。

 ところが、もともと日本語では「姫」(ひめ)の対語は「彦」(ひこ)なのですね!  

 きょうは七夕(たなばた)。そう、織姫(おりひめ)に彦星(ひこぼし)の伝説です。一年に一回、織姫と彦星はあえるのでしょうか?

 七夕伝説そのものは中国起源の五節句のひとつ七夕(しちせき)ですが、日本には奈良時代に伝わり、棚機津女(たなばたつめ)伝説と合体して七夕(たなばた)となったのだそうです。

 だから、中国の伝説にあった織女や牽牛は、織姫と夏彦に入れ替わり、織姫(星)と彦星の対(つい)になったのですね。

 そうなんです。「姫」の対語は「彦」なんですよ~!

 漢字にとらわれず、ひらかなで見ればもっとよくわかるはずです。「ひ-め」と「ひ-こ」ローマ字で書けば Hi-me と Hi-ko、あきらかに対になっていますね。共通するのは「ひ」(hi)というコトバです。

 たまには、古語辞典も引いてみましょうか。高校時代に使っていた『岩波 古語辞典』(大野晋/佐竹昭広/前田金五郎、岩波書店、1974)の「補訂版」(1990)をみてみましょう。

ひ・こ【彦】
《「姫」(ひめ)の対。ヒは日・太陽。ムスヒ(産霊)・ヒモロキ(神籬)のヒと同じ。コは男子の意味。太陽の子、あるいは太陽の神秘的な力をうけた子の意。尊称として男神の名に冠せられ、また男の名前の下につけられて使われた。後に、一般的に男の尊称。なお「彦」の字は美男の意》

 ちなみにムスヒ(産霊)とは、現在は濁音でムスビといいます。ヒモロキ(神籬)も濁音でヒモロギといいます。同じく『岩波古語辞典』から。

むす・ひ【産霊】
《草や苔などののように、ふえ、繁殖する意。ヒはヒ(日)と同根。太陽の霊力と同一視された原始的な観念における霊力の一》生物がふえてゆくように、万物を生みなす不思議な霊力。

ひ・もろ・き【神籬】
《ヒは霊力の意。モロはモリ(森・杜)の古形、神の降下して来る所。キは未詳。ヒボロギとも》上代、神の降下を待つ所として作るもの

 つまり「ヒ」とは太陽のことで、古代の太陽信仰の産物だというわけですね。彦(ひこ)は日子(ひこ)、すなわち太陽(ひ)の子(こ)というのがもともとの意味です。「○彦」さんは、ほんとうはスゴイ意味をもった名前なんですね~。

 ちなみに世界的な板画家・棟方志功(むなかた・しこう)の志功(しこう)は、青森弁で「ひこ」が「しこ」となまった名付けであって、まぎれもなく本名なのであると「私の履歴書」に書いていました。

 最近は男の子の名前に「彦」をつけることもめっきり減りましたが、この事実を知ると、ちょっと残念な気もします。

 さて、七夕ですが、なんだか、七夕の夜に限って雨が降るというのは「マーフィーの法則」なのかもしれないと思ってみたりもして....

 せめて今年は星空になるといいのですが。





<関連サイト>

素材屋花子
・・今回使用した画像は「素材屋花子」さまの「フリーイラスト」を使用させていただきました。ありがとうございます。


<ブログ内関連記事>

書評 『折口信夫 霊性の思索者』(林浩平、平凡社新書、2009)
・・中沢新一の『古代から来た未来人』(ちくまプリマーブックス、2008)に言及。同書で中沢新一は、ムスビの神の増殖原理が日本型資本主義の原理であることについて語っている

書評 『漢字が日本語をほろぼす』(田中克彦、角川SSC新書、2011)
・・漢字にとらわれず、日本語ほんらいの息吹を取り戻したい






(2012年7月3日発売の拙著です)









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