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2012年5月25日金曜日

世界史は常識だ!-『世界史 上下』(マクニール、中公文庫、2008)が 40万部突破したという快挙に思うこと


最近、どこの本屋でも、文庫本のコーナーでひじょうに目立つのがこのポップ。

たった2冊で大丈夫!世界史を理解する最後のチャンスです

『世界史 上下』(マクニール、中公文庫、2008)です。1971年に日本語訳の初版がでた本ですから、すでに40年以上前の本ですが、アップデートされているようです。

しかも、東大・早稲田・慶應大学で文庫ランキング1位というのも目をひきます。一橋大学がないのは残念ですが(笑)

「たった2冊」、「1位」、「最後」・・といった数字の見せ方もすぐれています。というわけで、思わず手にとってしまいますね。直近のDMでは、すでに上下あわせて40万部突破というのですから、たいしたものです。

とはいえ、上下二冊で1,000ページくらいあるので、果たして最後まで読み切れる人がどれだけいるのか(笑) この数字は、出版社は見せていません。手に取ってみればわかりますが。

おそらく、大半の人はこのポップにつられて、まず上巻を買って読み始めるものの、あまりにも長いので途中で挫折してしまうのでしょう。

だから、上巻と下巻の販売比率は、おそらく 2:1 くらいなのではないかと思いますが、それにしても爆発的売れ行きといっていいでしょう。

歴史書、しかも世界史の分厚い本が40万部も売れているというのは快挙です。大学の学部時代に、歴史学を専攻して、西洋中世史で卒論を書いたわたしには、たいへん心強いブームです。

世界史は常識だ! と、声を大にして叫びたい(笑)

この本は読んではませんが、同じ著者の 『ヴェネツィア-東西ヨーロッパのかなめ 1081‐1797』(岩波書店、1979)は読んだことがあります。2013年に講談社学術文庫から文庫化されています(・・2016年2月5日 追記)。

ヴェネツィアの歴史といえば、歴史小説家・塩野七生の『海の都の物語-ヴェネツィア共和国の一千年- 全6巻』(新潮文庫、2009)も読み応えがありますが、より専門的な歴史学の観点からいえば、マクニールの本は必読といえるでしょう。たそがれゆく日本を考えるうえで、ヴェネツィア史を振り返るのは意味あることです。千年はもったわけですが。

マクニールの著書としては、同じ中公文庫からは、『疫病と世界史 上下』(中公文庫、2007)も出版されています。テーマ設定がバツグンにうまい、現代アメリカを代表する、スケールの大きな歴史家です。

日本史にかんしても、網野善彦の『日本の歴史を読み直す』(ちくま学芸文庫、2005)が文庫本の平棚でプロモーションされています。

もともとちくまプリマーブックスというカタチで正続の二冊本で出版されていたものを文庫で合冊版にしたもの。この本はじつにいい本です。ぜひ読んでほしいもの。いや、全国民必読といっていい。

歴史を知らなければ、現在も未来もわからないのです。先行きが見えないいまのような時代こそ、社会人も歴史にしっかりと向かい合うべきだと思います。

まずは、全体の「流れ」を把握することです。そのためにも、『世界史 上下』(マクニール、中公文庫、2008)を読むのはいいことです。

欲をいえば、アメリカ人ではなく、日本人の問題意識から書かれた世界史の概説書も読んでおきたいものですが、そこまでは言いますまい。「売れているからいい」ということは、この本の場合はあてはまります。

世界史は常識だ!







PS その後、2014年には、マクニールの主著のひとつである 『戦争の世界史 上下』が中公文庫から文庫化された。(2016年2月5日 記す)





<ブログ内関連記事>

書評 『歴史入門』 (フェルナン・ブローデル、金塚貞文訳、中公文庫、2009)
・・20世紀を代表する歴史学者ブローデルの『資本主義の力学』の日本語訳

書評 『ヨーロッパとは何か』(増田四郎、岩波新書、1967)
・・「歴史学は実学だ!」という伝統を当初からもっていたのが一橋大学(・・東京商科大学)の伝統。その事情については、この記事を参照していただきたく

書評 『そのとき、本が生まれた』(アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ、清水由貴子訳、柏書房、2013)-出版ビジネスを軸にしたヴェネツィア共和国の歴史

(2016年2月5日 情報追加)




(2012年7月3日発売の拙著です)








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