「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2024 禁無断転載!



2012年11月8日木曜日

ひさびさに倉敷の大原美術館でエル・グレコの「受胎告知」に対面(2012年10月31日)



先週の2012年10月25日から11月3日まで、「西日本縦断ツアー」と銘打って、拙著 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(こう書房、2012)のプロモーションを兼ねて、鹿児島から京都まで高速バスをつかった長旅を行った。

鹿児島から広島、そして瀬戸内海をフェリーで渡って松山、そのあとは陸路で瀬戸大橋をわたって岡山に入ったのだが、岡山からはすぐ近くにある倉敷にも立ち寄ってみることにした。

倉敷にいくのはこれが三回目だと記憶しているが、今回もまた目的は大原美術館を訪ねてエル・グレコの「受胎告知」を見ることにあった。

はじめて訪れたのはかなり以前のことであり、前回訪れたのもだいぶ前だと思うのだが、いつきても倉敷という町は情緒があってすばらしい。しかも、その情緒ある町のなかにある大原美術館もまたすばらしい。

エル・グレコの「受胎告知」であるが、前回訪れたときとは違って内装と展示方式が大幅に変わったようだ。



そのための特別展示コーナーが設けられて、すこし離れた場所には腰掛けも設置されており、心ゆくまでエルグレコの「受胎告知」を観賞できるようになっていた。もちろん、今回もまたゆっくりと観賞させていただいたことは言うまでもない。

倉敷といえば大原美術館、大原美術館といえばエル・グレコという連想が、わたしのアタマの引き出しのなかには確固として存在するのは、むかし堀辰雄の随筆のなかで読んだ記憶が鮮明だからだろう。

結核療養所である高原のサナトリウムを舞台にした作品 『風立ちぬ』で有名な堀辰雄というと、軽井沢や信濃路、そして大和路という連想もつよいが、エル・グレコの「受胎告知」を見るために倉敷まででかけて感激したことをつづったエッセイがある。

いつでも海外の美術館に行こうと思えば行けるような現在とは違って、日本でエル・グレコの作品を見ることができるなんてことは、戦前の昭和時代にはまったくの贅沢だったわけなのだ。しかも、堀辰雄は病弱な作家であった。

その感激を記した文章の記憶が、わたしを何度も倉敷に足を運ばせている理由なのである。

大原美術館の隣に「カフェ エル・グレコ」というカフェがあることに、今回はじめて気がついた。スペイン語で Cafe El Greco と書かれた文字を目にすると、またマドリードのプラド美術館やエル・グレコゆかりのトレレドまで行きたくなってくる。


El Greco は英語でいえば 定冠詞のついた The Greek、つまり ザ・ギリシア人である。16世紀当時ヴェネツィア共和国統治下にあったクレタ島生まれのギリシア人で、本名はドメニコス・テオトコプーロスといういかにもギリシア的なものだ。

ギリシア正教徒ではなくカトリックだったから、カトリック大国であるスペインで活躍したのである。地中海人エル・グレコの作品が、日本の地中海である瀬戸内海の倉敷にあるのは、その意味ではベストフィットなのである。

ことしはひさびさに「エル・グレコ展」が日本で開催されているのは朗報だ。

大阪では国立国際美術館 で 2012年10月16日から12月24日まで、東京では東京都美術館で 2013年1月19日から4月7日まで。これは絶対に見逃せない美術展である。

タイミング的に東京で見ることになるだろうが、今回は没後400年を記念しての大回顧展ということで、楽しみにしている。



<関連サイト>

大原美術館のエル・グレコ「受胎告知」の解説


エルグレコ展 http://www.el-greco.jp/
-大阪展: 2012 年10月16日(火)~12月24日(月・休) 国立国際美術館
-東京展: 013年1月19日(土)~4月7日(日) 東京都美術館



(情緒あふれる水の町 倉敷)

(倉敷の古民家の町並み)


<ブログ内関連記事>

・・受胎告知は英語で Announcement であり、これは理解しやすいカトリック要語。ちなみに、森鴎外訳で有名なアンデルセンの『即興詩人』の主人公アヌンツィアータは受胎告知の意味。





(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!

(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!

 (2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!

(2020年5月28日発売の拙著です 画像をクリック!

(2019年4月27日発売の拙著です 画像をクリック!

(2017年5月19日発売の拙著です 画像をクリック!

(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!








end