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2025年6月13日金曜日

映画『にがい米』(1947年、イタリア)をはじめて視聴(2025年6月12日) ー いまから80年前のイタリアの田植え風景を映画で見る

 

「令和の米騒動」ということで、コメ問題がここ最近の話題になっているので、稲作農業を扱った往年のイタリア映画を視聴してみた。

タイトルは『にがい米』(Riso Amaro)。モノクロ104分。主演はシルヴァーナ・マンガーノ。

枢軸国の一員だったイタリアは、早くも1943年7月に降伏しているが、この映画は解放後の1947年の製作。日本公開は1949年(昭和24年)。

この映画のことを知ったのは、高校時代のことだったと思う。すでに40年以上も前のことになる。それ以来、『にがい米』というタイトルと、シルヴァーナ・マンガーノという女優の名前は脳裏に刻みこまれた。

世界の名作映画の解説本で知ったのだが、当時は視聴する機会がまったくなかった。なんと、レンタルビデオの時代ですらなかったのだ!

著作権切れで、廉価の DVD が出回るようになったので、数年前に購入しておいた。「イタリア映画コレクション」と題したコンピレーションで、ヴィスコンティやロッセリーニ、フェリーニといった巨匠たちの初期のモノクロ作品10本を集めたものだ。1枚あたり税込み198円は安い。

購入即視聴でもよかったのだが、「令和の米騒動」でコメ問題が話題になっているいま、いい機会だから視聴してみようと思い立った次第。なにごともキッカケは重要だ。

内容は、北イタリアの米作地帯に、40日間の季節労働者として出稼ぎにくる労働者階級の女性たちの世界に、恋愛と男たちの犯罪とをからませたもの。amazon prime video から概要説明を引用しておこう(・・amazon prime video ではは現在無料で視聴可能)。


警官に追われて水田地帯に紛れ込んだ女と田植え女の争いが、2人の男たちを巻き込んでの悲劇になる。社会派監督ジュゼッペは、大衆的なテーマにメロドラマをからませて、見事なリアリズム映画に仕上げた。この作品で爆発的人気を得たマンガーノの初主演作


まあ、内容的にはB級映画だが、なんといってもネオリアリズモ時代のイタリア映画として、約80年前のイタリアの田植え風景が映像化されているのがめずらしく、またたいへん興味深い。

住み込みで働きにくるのは、イタリア北部各地からやってくる季節労働者の女性たち。彼女たちが担った田植えは、見ているだけでも重労働であったことがわかる。。40日間の報酬はコメという現物支給。日本だけでなく、イタリアも貧しかったのだ。

とはいえ、映画の解説本に記述があったと記憶しているが、敗戦で疲弊していた1949年(昭和24年)当時の日本人には、シルヴァーナ・マンガーノのたくましいまでのダイナマイト・ボディは、まぶしいものがあったようだ。

さすがに2020年代の現在は、映画にあるような労働集約型の米作りではなく、機械化が進み、しかも外国人労働者に依存した農業になっているだろうが、イタリアの水田は実見したことがないので、なんともいえない。

「イタリア北部のポー川流域では米作りが行われている」と知ったのは、高校の地理の時間だったと思う。

米食といえば、白米のご飯かチャーハンくらいしか食べたことがなく、イタリアのリゾットもスペインのパエーリャも、その存在すら知らなかった当時のわたしにとって、それはもう驚きの事実であった。

機会があれば、イタリアやスペインの水田を実際に見てみたいものだ(*)。




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・・北イタリアのロンバルディア地方の稲作農業

・・「日本人も好きなイタリアの米料理リゾット。しかし、その料理に使われるカルナローリ米やアルボリオ米の生産が、イタリアで危機に瀕している。干ばつによって生産量が大幅に減少したことで、2022年10月の卸売価格は前年比で倍以上となった。2023年後半から再び価格は下降したものの、価格は不安定で、農家は危機的な状況にある。」


・・主にイタリアで生産されているインディカ米。
「調味料を吸収する能力が高いことから、リゾットを作るのに非常に適した品種である。でんぷん含有量が高く、食感がしっかりしていて穀粒が長いという点でアルボリオと異なっている。カルナローリはアミロースの含有量が多く、煮崩れしにくいという特性を有している。米としては「超極細」に分類されており、しばしば「米の王」と呼ばれている。」


(カルナローリ米 Wikipediaより)


・・「イタリアの短粒米である。名称はポー平原にある町アルボーリオに因む。アルボリオ米はアメリカ合衆国のアーカンソー州、カリフォルニア州、ミズーリ州でも栽培されている。アミロペクチンの含有量が多いため、調理するとその他の米と比較してやわらかく、滑らかで、コシが強い。アルボリオ米はリゾットを作るためにしばしば使われる。」


(カルナローリ米によるリゾット Wikipediaイタリア語版より)



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