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2014年1月5日日曜日

ユーラシア大陸における「馬」は、東南アジアにおいては「象」に該当する

(タイ語で象はチャーン タイ語の文字を覚えるための教育用壁掛け))


ユーラシア大陸における「馬」は、東南アジアにおいては「象」に該当する。

いきなりそういう話を聞かされてもピンとこないかもしれない。

その心は何か?

●「家畜」という共通点があること
●人間の乗り物であるということ
●荷物の運搬をするということ

人間が馬を家畜化したことによって、スピードと機動力という2つの武器を手に入れたことは、『馬の世界史』(本村凌二、中公文庫、2013、講談社現代新書 2001) に書かれてあるとおりだが、この本を読んでいて思い出したのはタイの象のことだった。

人間は馬が牽引する戦車を軍事に使用し、その後は騎兵という形を展開した。もちろん軍事だけではなく、馬車として荷物の輸送にも交通手段としても使用している。

現在では馬のこうした側面は失われてしまったが、それは馬が機械にとって代わられたからだ。その痕跡は「馬力」というコトバや「コーチ」というコトバに残されている。

ユーラシアの大平原では馬のもつスピードと機動力という2つの武器がいかに大きな意味をもったかは想像するだけでも壮大な話である。13世紀のモンゴル帝国に成立によって東西ユーラシアがつながったことによって「世界史」が誕生したということを知れば納得のいく話だろう。

(タイ語で馬はマー タイ語の文字を覚えるための教育用壁掛け)

だが、東南アジアのインドシナ半島には、ユーラシアのような大平原はない。

そこにあるのは山岳地帯や熱帯の密林地帯である。平原はあっても河川流域の水田耕作地帯であり、いわゆるステップの乾燥地帯ではない。そのような地理条件においては、農耕においては水牛が使用され、馬はかならずしも存分に活躍してはいない。

インドシナ半島の山岳地帯に登場するのが「象」なのだ。

日本では象というと、動物園で愛嬌をふりまく「象さん」というイメージしかないだろうが、東南アジアでも、南アジアのインドでもスリランカでも、「象」は「家畜」として飼育され、じつに多くの役割を果たしている

象を「家畜」だと認識している人は、さすがに日本でも欧米でも少ないようだが、「野生の象」が「家畜の象」とは明らかに異なる存在であることは確かなことだ。アジア象(・・さいきんではインド象とは言わないようだ)はじつに賢いのだ。これは芸達者な象を動物園で見ている人なら納得する話だろう。

人間の乗り物であるということ、荷物の運搬をするということにかんしては、じっさいにタイの山岳地帯のふもとにあるチェンマイやチェンライにいけば、エレファント・ライディング・ツアーがあるので体験可能だ。

山岳地帯や密林地帯では、のっしのっしと大地を踏みしめながら山道を越えてゆく象がいなければ生活が成り立たないと言っても言い過ぎではないのだ。すくなくともクルマが導入されるまでは象の社会的意味はきわめて大きいものがあった。

仏教経典に象がよくでてくるのは、北インドではそれほど象の意味が大きかったということだ。お釈迦様の母親のマーヤ夫人(ぶにん)が白象の夢をみたことや、ブッダその人もまた、その言行録『ダンマパダ』(法句経)において「象のごとくゆっくり歩め」と何度も語っている。

タイ映画で歴史ものを見たことのある人なら、象が戦争に使用されていたことも知っていることだろう。象にのった戦士どうしの戦闘シーンはスペクタル映画ならではの醍醐味がある。

ユーラシア大陸で戦争につかわれたのが馬であるなら、東南アジアでは象が戦争につかわれたのだ。

こう見てくれば、ユーラシア大陸における「馬」は、東南アジアにおいては「象」に該当することがよくわかるはずだ。これはアナロジー思考である。

コンセプトを抽出してみると、「馬」と「象」、そして「自動車」の共通性が見えてくるのである。






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書評 『馬の世界史』(本村凌二、中公文庫、2013、講談社現代新書 2001)-ユーラシア大陸を馬で東西に駆け巡る壮大な人類史




(2012年7月3日発売の拙著です)





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