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2018年2月1日木曜日

司馬遼太郎の歴史小説 『翔ぶが如く』 は傑作だ!


ことし2018年のNHK大河ドラマは『西郷(せご)どん』。原作は林真理子の小説だ。

大河ドラマで西郷隆盛が主人公となるのは、司馬遼太郎原作の『翔ぶが如く』以来、28年ぶりのことになる。

だが、わたしは残念ながら、大河ドラマの『翔ぶが如く』は全部見ていないのだ。なぜなら、放送があった1990年は、途中からアメリカ留学に出発してしまい、その後2年間にわたって日本から不在だったためだ。

2010年代の現在とは違って、1990年当時はインターネットは一般には普及しておらず日本のドラマを海外でリアルタイムで視聴することなどできなかった。もちろん、MBAコースは猛勉強が必要でテレビドラマなんて見てるヒマはなかった。

だから、司馬遼太郎の『翔ぶが如く』を読み始めた。いままで読んだことがなかったのだ。

読み始めたら、ぐいぐい引き込まれてしまう。あまりにも面白いのだ。

西郷隆盛が主人公なのだが、明治国家の設計者であった大久保利通の視点に立ちながら搦め手で描く構成とストリーテリングの巧みさに感心しながら、暴発寸前の不平士族たちが生み出す緊迫感を追体験する。

時代背景は、「征韓論」前夜(明治6年:1874年)から西南戦争(明治10年:1878年)に至るまでの明治時代初期の5年間である。この時間の切り取りかたもじつに巧みである。

もちろん、「歴史小説」はあくまでも「小説」であって「歴史そのまま」ではないのだが、明治維新を「革命」だとする司馬遼太郎の歴史観に大いに納得しながら、物語世界にどっぷりと入り込んでいることに気がつく。

やはり司馬遼太郎はすごい。あらためてそう思わざるをえない。1972年の作品だが、古さをまったく感じさせないのだ。

全10巻の最後まで読みたい。読み終えるのがいつになるか現時点では不明だが、その暁には再びこのブログで感想を報告したい。

じつは、1990年当時はおなじく司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読んでいたのだが、途中まで読んだまま渡米したために2年以上中断していたのだ。そんなこともあるので、「いつ読み終えるかわからない」と書いたのだが、今回はかならず「明治150年」でもある2018年の、そう遠くないうちに読み終えたいと思っている。

読み終えた暁には、ふたたびこのブログで報告することにしたい。








<関連サイト>

2018年のNHK大河ドラマは『西郷(せご)どん』


<ブログ内関連記事>

■司馬遼太郎の歴史小説

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■征韓論と脱亜論

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書評 『新 脱亜論』(渡辺利夫、文春新書、2008)-福澤諭吉の「脱亜論」から130年、いま東アジア情勢は「先祖返り」している





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