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2019年12月20日金曜日

美術展「ハプスブルク展 ー 600年にわたる帝国コレクションの歴史」(国立西洋美術館)に行ってきた(2019年12月20日)ー 皇帝や皇后、王女たちの肖像画は見る価値あり

(マリー・アントワネットはハプスブルク家出身) 

美術展「日本・オーストリア友好150周年記念 ハプスブルク展-600年にわたる帝国コレクションの歴史」(国立西洋美術館)に行ってきた(2019年12月20日)。

タイトルにあるとおり今年(2019年)は、1869年(明治2年)に明治政府とオーストリア=ハンガリー帝国が「日墺修好通商航海条約」を締結して外交関係を樹立してから150周年となる記念の年である。各種の美術展が開催された1年となった。

オーストリアといえばハプスブルク帝国であるが、ハプスブルク帝国が第1次世界大戦の敗北によって崩壊したのは1918年、すでに100年前のことになる。現在のオーストリアは永世中立国の小国となってしまったが、かつては中欧の大国であったのだ。そのハプスブルク家が600年にわたって蒐集してきたコレクションが展示されている。


(王女マルガリータ の作品)


展示の目玉はなんといっても、スペインの画家ベラスケスの「王女マルガリータ」であろう(上記のパンフレット掲載の画像)。

スペイン・ハプスブルク家に生まれたマルガリータ・テレサ・デ・エスパーニャ(1651~1673)の見合い用に1659年に描かれた作品だ。ウィーンの美術史美術館(KHM)の収蔵品で、ベラスケスの「青いドレス」と別の画家による色違いの「緑のドレス」の肖像画が2点並べて展示されている。どちらが好みか、どちらが素晴らしいかは、自分の目で確かめてみるといい。

(パンフレットより)

そして、マリー・アントワネット(冒頭のパンフレット掲載の画像)。これも同じくウィーンの美術史美術館(KHM)の収蔵品で、作者はマリー・ルイーズ・エリザベト・ヴィジェ=ルブラン。日本では無名だが、18世紀フランスではもっとも有名な女性画家だったらしいい。フランスのルイ16世に嫁いだマリー・アントワネットは、ハプスブルク家で唯一の女帝マリア・テレジアの愛娘であった。

(一番左が女帝マリア・テレジア、一番右が皇后エリザベト。会場にて筆者撮影)

このほか、ハプスブルク家を代表する女帝マリア・テレジア皇帝フランツ=ヨーゼフ1世とその皇后のエリザベト(通称シシー)の肖像画も展示されている。

18世紀のロココ時代に啓蒙専制君主であった女帝マリア・テレジアが二の腕も太いふくよかな姿であるのにに対して、すでに近代人であった皇后エリザベトが、ダイエットによって引き締まった姿に、現代的な美が示されているのと対称的だ。そんなことを画像で確認してみるのも面白い。

皇帝や皇后、王女の肖像画を除けば、個人的にはあまり面白くない展示だったことは告白しておく。甲冑や装飾品など、無名の画家たちによる作品など、正直いって関心が湧いてこない。すでにネットでチケット購入済みだったので、行ってみた次第。金曜日の夕方に行ってみたが、比較的混んでいなかった。

ハプスブルク大好き人間は、行く価値はあるだろう。個人的には、常設館で同時開催されているミニ展示企画の「内藤コレクション展 ゴシックの小宇宙」のほうが、はるかに興味深いものだった。






<関連サイト>

「日本・オーストリア友好150周年記念 ハプスブルク展-600年にわたる帝国コレクションの歴史」(公式サイト)


<ブログ内関連記事>

■ハプスブルク家

『神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展』(東京・渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアム)にいってきた(2018年1月7日)-2017年に開催された『アルチンボルド展』(国立西洋美術館・上野)を補完する企画展

書評 『身体巡礼-[ドイツ・オーストリア・チェコ編]-』(養老孟司、新潮社、2014)-西欧人の無意識が反映した「文化」をさぐる解剖学者の知的な旅の記録
・・歴代皇帝の心臓が教会に保管されてきた。カトリックの擁護者であったハプスブルク家の「心臓信仰」

「サラエボ事件」(1914年6月28日)から100年-この事件をきっかけに未曾有の「世界大戦」が欧州を激変させることになった

書評 『ハプスブルク帝国、最後の皇太子-激動の20世紀欧州を生き抜いたオットー大公の生涯-』(エーリッヒ・ファイグル、北村佳子訳、 朝日選書、2016)-第一次世界大戦後から冷戦構造崩壊までのヨーロッパ現代史

JBPress連載コラム13回目は、「31歳のイケメン首相誕生か?オーストリアに注目せよ-「ハプスブルク帝国」崩壊から100年、今も中欧で求心力を発揮」(2017年11月21日)


■マリー・アントワネット

「マリーアントワネットと東洋の貴婦人-キリスト教文化をつうじた東西の出会い-」(東洋文庫ミュージアム)にいってきた-カトリック殉教劇における細川ガラシャ

『水曜日のアニメが待ち遠しい』(トリスタン・ブルネ、誠文堂新光社、2015)を読んで日本のアニメとマンガがいかに1970年代以降のフランス社会に受け入れられていったかを知る
・・『マリー・アントワネット』(惣領冬実、講談社KCデラックス モーニング、2016)と『マリーアントワネットの嘘』(惣領冬実/塚田有那、講談社、2016)を取り上げている


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