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2012年8月10日金曜日

書評 『コリアンスポーツ<克日>戦争』(大島裕史、新潮社、2008)-韓国のナショナリズムと国策としてのスポーツ立国




1970年頃までは、じつは日本のほうが韓国よりもスポーツは強かったのだ。

しかし、日本と北朝鮮に対抗するため、また資本主義国として経済の実力を蓄えるために強化したナショナリズムを背景に、韓国は国策としてスポーツにチカラを入れてきた結果、日本を上回る実力をつけるに至っている。

そのプロセスを韓国現代史に織り込んで詳細に記述したのが、『コリアンスポーツ<克日>戦争』(大島裕史、新潮社、2008)というノンフィクションだ。

もともと強かったサッカーはさることながら、バレーボールは日本の指導で強くなった。それを象徴するのが、東京オリンピックで「東洋の魔女」を率いて金メダルをもたらした、「俺についてこい!」というセリフで有名な、「鬼の大松」こと大松博文(だいまつ・ひろぶみ)監督である。

なんだか、ビジネスの世界の技術移転と似たような話だが。

スポーツほど見えやすい形で国民の結束を実現するものはない。韓国ほどナショナリズムの強くなくなっている日本でもそうなのだから。とくに日本との戦いでの気合いの入り方は尋常ではない。

そんななかで、ロンドン・オリンピックもいよいよ大詰めを迎えており、男子サッカーも、女子バレーボールも、8月10日(=日本時間11日早朝)におこなわれる「3位決定戦」は、「宿命のライバル韓国」との一騎打ちになる。

日本代表チームは、土壇場でつよい日本人の底力を発揮して、死力を尽くして銅メダルをもぎとってもらいたいものだ。しかし、韓国がいかにスポーツ立国として競技スポーツにチカラをいれてきたかを知れば・・・。

結果がどうであれ、もちろんフェアプレイ精神で戦ってほしいものだ!!

オリンピックが終わったあとでもいいから、ぜひ本書を読んでほしいと思う。この本を読めば、韓国の国家政策も見えてくる。


PS. ロンドン・オリンピック、男子サッカーの「3位決定戦」は、2-0 で日本敗退。韓国との実力差があきらかな試合であった。突破力のない日本。死にものぐるいで攻める気迫を欠いていた日本気合い負けしていた。(2012年8月11日 早朝に記す)

PS2. ロンドン・オリンピック、女子バレーボールの「3位決定戦」は、3-0 のストレートで日本が韓国に勝利。28年ぶりのメダル獲得。日本復活のキッカケになるか?(2012年8月11日 夜に記す)







目 次

プロローグ それは「鬼の大松」から始まった
第1章 眠れるアジアの虎
第2章 東京オリンピックからの出発
第3章 スポーツ強国への地固め
第4章 金メダルへの道
第5章 体育立国と「克日」
第6章 韓国スポーツの絶頂期
第7章 民主化と南北融和の中で
第8章 スポーツ強国の現実
エピローグ そして北京へ
あとがき


著者プロフィール

大島裕史(おおしま・ひろし)
1961年東京都生まれ。明治大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、1993年~94年、ソウルの延世大学韓国語学堂に留学。同校全課程修了後、日本に帰国し、文筆業に。『日韓キックオフ伝説』(実業之日本社、のちに集英社文庫)で1996年度ミズノスポーツライター賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。


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書評 『悪韓論』(室谷克実、新潮新書、2013)-この本を読んでから韓国について語るべし! 

書評 『韓国のグローバル人材育成力-超競争社会の真実-』(岩渕秀樹、講談社現代新書、2013)-キャチアップ型人材育成が中心の韓国は「反面教師」として捉えるべきだ 
・・すそ野の狭い韓国は基本的にエリート選抜型のキャッチアップ型の域をでない

 麹町ワールドスタジオ 「原麻里子のグローバルビレッジ」(インターネットTV 生放送) に出演します(2012年6月13日 21時から放送)-テーマは、『「近代スポーツ」からみたイギリスとイギリス連邦』

「ロンドン・オリンピック 2012」開会式の「ヘイ・ジュード」-英国のソフトパワーここにあり!

(2014年1月6日、4月8日 情報追加)


(2012年7月3日発売の拙著です)





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