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2012年8月22日水曜日

今宵は三日月-三日月は英語でクレッセント、フランス語でクロワッサン、そして・・・



今宵(2012年8月22日)はきれいな三日月が見えています。
これは、日没前に撮影したものです。

満月は英語で full moon、半月は英語で half moon
これは、日本語と発想がまったく同じですね。

でも三日月は crescent (クレッセント)
クレッセント、いい響きのコトバです。
そこには moon というコトバがでてきません。

なぜかというと、起源はラテン語だから。
成長するという意味の動詞 crēscere の変化系。
これから成長して満月になっていく月ということ。

それは、フランス語の croissant (クロワッサン)ともまた同じ意味ですね。ラテン語がフランス語化したものです。

クロワッサンといえば、生地のやわらかいパンのことですね。でも、もともとの意味は三日月。形がにているから。いわゆるアナロジーです。

肥沃な三日月地帯(The Fertile Crescent)とは古代メソポタミア、いまのイラクのことですね。古代文明発祥の地の一つです。

そして、三日月といえばイスラーム月星は、イスラームのシンボルです。トルコやパキスタンの国旗にも登場しますね。靴メーカーの月星製靴(ムーンスター)は、この事実をしっていたのでしょうか?

三日月のマークといえば、おなじみの花王石鹸。花王は、Kao と英文表記するので、東南アジアでローマ字をみると、なんだか中国系の名字のように思えてきます。

三日月からいろんな連想をしてみるのも、たのしいことです。

なんといっても「みかづき」という「やまとことば」の響きが柔らかい。
満月や半月という漢語とは違います。

満月もいいけど、三日月もいいですね!






(2012年7月3日発売の拙著です)








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