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2021年5月7日金曜日

中欧ユダヤ社会に生まれた「ゴーレム」伝説


ユダヤ伝説に登場する「ゴーレム」は、石や泥などの無機物から魔術によって生命が吹き込まれた、人間の形をした(anthropo-morphic)な存在だ。

その原型が、中欧ユダヤ社会のゴーレム伝説にある。とくに有名なのが16世紀プラハのラビ・レーヴのものだ。

(Rabbi Loew and Golem by Mikoláš Aleš, 1899 wikipediaより)


冒頭に掲載した画像は、Golem!: Danger, Deliverance, and Art  by Emily D. Bilski, The Jewish Museum, New York, 1988 という滞米中に古本として購入した展覧会カタログの表紙だ。

残念ながらニューヨークの「ユダヤ博物館」には行ったことがない。この展示会じたいも見ていないのだが、たいへん興味深い図録である。

内容は以下のとおりだ。「まえがき」は、米国のイディッシュ語作家のアイザック・バシェヴィス・シンガ-によるものだ。

Foreword  Isaac Bashvis Singer
The Golem: An Historical Overview(ゴーレム:歴史的概要)
The Golem in Jewish Magic and Mysticism(ユダヤの魔術と神秘主義におけるゴーレム)
Making Movie Myths: Paul Wegener's "The Golem"(映画の神話:パウル・ヴェーゲナーの『ゴーレム』)
The Art of Golem(ゴーレムのアート)


ドイツ表現主義を代表する映画の『ゴーレム』(Der Golem  1920年)は、ドイツの作家グスタフ・マイリンクの原作の映画化である。


(1920年の映画版ポスター wikipediaより)


(同上)

(米国で発売されているDVD版)

『ゴーレム』(1920年)は、『カリガリ博士』(1920年)、ロボットものの『メトロポリス』(1927年)などと同様の系列にある。いずれも戦前ドイツの傑作サイレント映画である。


日本の実写ものに、石から蘇った『大魔神』(1966年)という映画があるが、ドイツ表現主義の映画『ゴーレム』の影響、あるいはパクリ(?)という説がある。


さらにその『大魔神』をパクったのが、北朝鮮の『プルガサリ』(1985年)である。


いずれもコンセプトは、民族あるいは村落共同体の守護神として危機的状況際に蘇生して、外敵から守ってくれるというものだ。だが、コントロール不能状態となり、最後はそのパワーを封じられる

原型は、すべてユダヤ伝説のゴーレムにあるのだ。


*本稿は、2015年に準備しながら現在まで投稿していなかったものである。




<ブログ内関連記事>

映画『ザ・ゴーレム』(2018年、イスラエル)-ユダヤの「ゴーレム伝説」の最新リメイク版は17世紀後半のリトアニアが舞台

「知の風神・学の雷神 脳にいい人文学」(高山宏 『新人文感覚』全2巻完結記念トークイベント)に参加してきた
・・「ハリー・ポッターはゴーレムである(!)なんて面白い話も。ポッター(potter)は陶器つくりの職人のことから類推すれば・・・そのあとは自分で考えてみましょう」


■ドイツ表現主義

「カンディンスキーと青騎士」展(三菱一号館美術館) にいってきた

「ドイツ表現主義」の画家フランツ・マルクの「青い馬」

「ルドルフ・シュタイナー展 天使の国」(ワタリウム美術館)にいってきた(2014年4月10日)-「黒板絵」と「建築」に表現された「思考するアート」

『ガリバー旅行記』は『猿の惑星』の先行者か?-第4回目の航海でガリバーは「馬の国」を体験する



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