『カメラを止めるな!』(2018年、日本)をやっと視聴(2021年5月9日)。amazon prime video にて。95分。
最初の37分はB級ゾンビーもの流血ホラー映画で、抱腹絶倒の爆笑ものであった。
ところがこれで終わったわけではなく、映画監督の家族ストーリーと、ワンカット37分のゾンビー映画の撮影映画製作の舞台裏と製作進行プロセスそのものが、3本たての映画として展開する95分。
むかしはやった「TVの裏舞台」ものみたいな感じだが、低予算を逆手にとった作品といえよう。
世界的に評価を受けたこの作品は、フランスでリメイクされるらしい。そんな情報をネット記事で読んだので、そりゃあ、その前に見ておかないとね。というわけで視聴。フランス版を視聴することがあるかどうかは別にして、オリジナルは見ておかないと。
ああ、面白かった。
この感想だけでも十分なのだが、面白いのは制作費300万円という低予算映画でもあっても、映画製作の裏舞台というのは基本的にハリウッドの高予算映画と変わらないということ。
衰退する日本経済のなか、これからますます日本と日本人は追い込まれていくことになる。こんな状態では、あらゆる分野で低予算での製作が当たり前になるだろうが、そんな状態でこそ工夫に工夫を重ねる日本人のクリエイティビティの本領が発揮されるいうべきだろう。
江戸時代はそうやってきたわけだから、そのDNAを引き継ぐ現在の日本人にできない話ではない。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で、政府がまったくあてにならないことが痛感されたいま、日本人は目覚めるべきなのだ。
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・・ワンカット90分の映画。ただし低予算ではない
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