(wikipediaドイツ語版より)
ウニクム(unicum)は、ハンガリーの "養命酒"。独特のズングリした丸いボトル。丸いというより球体というべきか。アルコール度数40℃のハーブ酒である。甘苦いというか、苦甘いリキュールである。
ハンガリーといえば、明治天皇にも献上されたという、甘い白ワインのトカーイ(Tokaji)が日本でも知られているが、ウニクムはハンガリーの "国民酒" といってもいいだろう。ボトルの下部にある ZWACK(ツヴァック)とは醸造業者の名前である。
ハンガリーなら、いたるところに「ウニクムあります」という看板(下の写真)がでているし、スーパーマーケットでもひときわ目立つコーナーで当たり前のように販売されている。アペリティフ(=食前酒)として消化促進のためにも飲まれる、という。二日酔い対策にもなるというが、その用途は試したことはない。
(ギリシア料理店の店頭 ハンガリーにて筆者撮影)
滋養強壮を目的とした薬用酒といえば、日本では沖縄のハブ酒がある。猛毒性の蛇ハブを泡盛に漬け込んだもの。ハンガリーのウニクムはハーブ酒。ダジャレというわけではないが、なんとなく味はハブ酒と似ている。
ポーランドのウォッカのズブロッカ(Żubrówka)には薬草のバイソングラスが漬けられているが、ハンガリーのウニクムは薬用のハーブを40種類以上も漬け込んで、オークの樽で熟成されるのだそうだ。もちろん、レシピは秘伝中の秘伝とのことだ。
わたしは前回ハンガリーに行った際にスーパーマーケットで購入したものを、ときどきチビチビやっているが、そんなウニクムが並行輸入品として日本でも購入できることを知った。ありがたい。
みなさんも一度は試してみるといいでしょう。
<関連サイト>
Unicum (wikipedia英語版)
Zwack Facebook Page (英語版)
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