「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2010~2017 禁無断転載!



2010年8月6日金曜日

『izakaya: The Japanese Pub Cookbook』(=『英文版 居酒屋料理帖』)は、英語で見て・読んで・楽しむ「居酒屋写真集」+「居酒屋レシピ集」





 『Izakaya: The Japanese Pub Cookbook (英文版 居酒屋料理帖)』(Mark Robinson, Photographs by Masashi Kuma, Kodansha International, 2008)は、英語で見て読む「居酒屋写真集」である。

 「居酒屋」(izakaya)は、日本人からみれば、あまりにも当たり前な世界。

 いわゆるグルメ雑誌のグラビアや、ぐるなびなどのウェブサイトではよく見るものであっても、このようなハードカバーの大型本を眺めてみると、居酒屋というのは「日本文化」なのだなあと、あらためてしみじみと思うのである。

 この本では口腹そのものは味わえないが、写真を見るだけでも十分に堪能できる。


 考えてみれば、居酒屋についてまとまった本というのは少なくないのだが、本書のような趣(おもむき)をもった本は意外とないものだ。日本人が書くものはどうしてもディテールに焦点をあてがちで、「居酒屋」文化そのものの本はあまりない。あってもガイドブックか、レシピ本か、随筆に終わってしまいがちだ。

 この本は、東京生まれで、1988年以来日本に在住する米国人のエディター兼ジャーナリストが、居酒屋文化に惚れ込んで作った写真集といった趣(おもむき)がある。

 「居酒屋」文化を、文化そのものとして全体として捉えるという視点が、この一冊をひとつのまとまった小世界(ミクロコスモス)にしている。

 本書には、いわゆるチェーン店はいっさい登場しない。単体で営業している、昔ながらの"渋い"居酒屋が8つ紹介されている。英語で言うと "cool"(クール)ってかんじな店である。

 居酒屋の料理や素材だけでなく、ほろ酔い加減で心を開いている人々、板前さんや従業員たちの働く姿などの写真が散りばめられている。まさに「居酒屋」という小世界(ミクロコスモス)が凝縮して詰まっている。ここに登場する日本人はみないい顔してるし、いい味だしてるね~

 こういう本が英語で出版されて、英語圏で流通しているこということは、大いに歓迎されることだ。


 若い頃はあまり考えていなかったが、「居酒屋メニュー」は実はカラダにもいい。チェーン店の場合は洋風メニューもかなり多くなったというものの、基本的に「居酒屋メニュー」は和食である。「酒の肴」といったほうが風情があるが。

 居酒屋というと、どうしうても酒を飲むのがメインというイメージが強いが、実は健康的でカラダにもいい食事をする場でもあるのだ。しかも居酒屋メニューは、ほんとうに品数が多い。

 その意味では、本書に紹介されている「居酒屋メニュー」はいずれも、旬の食材を使った和食で、目で見てよし、食べてよし、カラダによしという三拍子を備えている。

 本書にも、数々の「居酒屋メニュー」のレシピが英語で紹介されている。料理名だけは日本語も併記されている。

 まあ、居酒屋というものは、そこで飲んで食べてしゃべるものであって、見て読むものじゃないという人のほうが多いだろうが、「日本文化」を英語で勉強することも兼ねて、一冊は手元に置いておきたい写真集である。






<関連サイト>

izakayanights.com
・・本書掲載の英文レビューへのリンク集


PS 2014年になってから、もう一冊、別の「外人」による居酒屋本が出版された。『日本の居酒屋文化-赤提灯の魅力を探る-』(マイク・モラスキー、光文社新書、2014)。こちらも日本通の「外人」によるものだが、日本語で書き下ろした新書本。ぜひ読み比べて(・・いや、飲み比べて、かな?)いただくといいだろう。

目 次

「お通し」-はじめに
第1章 「居酒屋学」の基礎概念
第2章 和風酒場の種類と特徴-赤提灯あれこれ
第3章 和風酒場の種類と特徴-屋台から割烹まで
第4章 <地>の味わい-街から店を捉える
第5章 <場>の味わい――店舗の内外を読み取る
第6章 「人間味」-居酒屋の人々
第7章 自分で穴場を嗅ぎつけよ(実用編)
「また、呑もうね」-おわりに
本文に登場したお店一覧

著者プロフィール  

マイク・モラスキー(Michael Molasky)
1956年米国セントルイス市生まれ。1976年に初来日し、延べ20年日本滞在。シカゴ大学大学院東アジア言語文明学研究科博士課程修了(日本文学で博士号)。ミネソタ大学、一橋大学教授を歴任。2013年秋学期より早稲田大学国際学術院教授。担当する講義では、日本の戦後文化や、ジャズやブルースを中心とする音楽文化論、東京論、そして喫茶店や居酒屋のような都市空間を通じて、現代日本社会を捉えなおす。エッセイスト、ジャズ・ピアニストという顔も持っている。日本語の著書には『戦後日本のジャズ文化』(青土社、サントリー学芸賞受賞)、『ジャズ喫茶論』『呑めば、都』(共に筑摩書房)、『ひとり歩き』(幻戯書房)などがある。

(2014年6月9日 記す)




<ブログ内関連記事>

in vino veritas (酒に真理あり)-酒にまつわるブログ記事 <総集編>

日本の酒

味噌を肴に酒を飲む

「泥酔文化圏」日本!-ルイス・フロイスの『ヨーロッパ文化と日本文化』で知る、昔から変わらぬ日本人

ひさびさに隅田川で屋形船を楽しむ-屋形船は東京の夏の楽しみ!

書評 『ホッピーで HAPPY ! -ヤンチャ娘が跡取り社長になるまで-』(石渡美奈、文春文庫、2010 単行本初版 2007)

"昭和ノスタルジー"な一夜・・・船橋漁港直送 「いわし料理 ふなっ子」にて

幻の芋焼酎・青酎(あおちゅう)を飲んで青ヶ島の苦難の歴史に思いをはせ、福島の苦難について考える

ユダヤ教の「コーシャー」について-イスラームの「ハラール」最大の問題はアルコールが禁止であることだ
・・日本酒の「獺祭」(だっさい)の国際展開とコーシャー認証取得

「馬」年には「馬」肉をナマで食べる-ナマ肉バッシングの風潮のなか、せめて「馬刺し」くらい食わせてくれ!

ルカ・パチョーリ、ゲーテ、与謝野鉄幹に共通するものとは?-共通するコンセプトを「見えざるつながり」として抽出する
・・芋焼酎の銘柄「鉄幹」に名をとどめる与謝野鉄幹は与謝野晶子の配偶者としてだけではなく、、恋と情熱と革命(志向)の詩人として記憶にとどめたい

(2014年6月9日 項目新設)




(2017年5月19日発売の新著です)


(2012年7月3日発売の拙著です)






Clip to Evernote 


ケン・マネジメントのウェブサイトは
http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。


禁無断転載!






end