「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2010~2016 禁無断転載!



2011年3月1日火曜日

『Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年3月10日号 特集:名将の言葉学。-2011年のリーダー論-』


 なんといっても、スポーツは結果がハッキリと数字ででるのでわかりやすい。

 勝ち負けという結果が、数字として明らかになるからだ。スポーツは文化の一つではあるが、芸術とくらべてもより大衆的な性格が強く、比喩として語るのに非常に適している。

 もちろん勝ち負けは、1(イチ)か 0(ゼロ)かというデジタルなもので片付けられるものではない

 勝ったケースでも、負けたケースでも、それぞれに、いかなる勝ち方をしたのか、いかなる負け方をしたのかという、一試合ごとのプロセス、物語というものが存在する。いいかえれば、スポーツそのものは、きわめてアナログな存在だ。

 しかも、スポーツは参加している者は当然のことながら、観る者もまた視覚や聴覚以外の五感を動員していることに気がつくだろう。スポーツには身体性が大きく関与する。

 スポーツには個人競技もある。団体競技もある。
 マネジメントという観点からみて興味深いのは、なんといってもチームスポーツである団体競技であろう。

 かつては野球が相撲以上に、実質的に日本の「国技」であった。だから、年配の政治家たちは無意識に「全体野球」といった比喩的表現で、チームに求心力をもたせようと腐心する。

 しかし、「一寸先は闇」という表現が誇張ではなくなった、現在のような混迷する時代状況においては、サッカー(=フットボール)のほうが、より現実に近いものに感じられるようになってきている。


表紙にサッカー日本代表のザッケローニ監督が登場する意味

 その意味で、この『Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年3月10日号 特集:名将の言葉学。-2011年のリーダー論-』の表紙が、先日アジア大会で優勝をもたらしたサッカー日本代表チームの監督アルベルト・ザッケローニであることは、とくに違和感は感じないはずだ。いま野球がオフシーズンであることだけが理由ではないだろう。

 『Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー)』という雑誌は、スポーツをコトバで語るスポーツ・ジャーナリズムが弱い日本の現状に一石を投ずべく創刊された雑誌である。1980年に創刊以来、現在で32年目。創刊から10年は赤字が続いていたが、現在ではすでに一世代30年を越える歴史を刻みつけている。

 スポーツを知性の裏付けのあるコトバで語ること、これは欧州でも米国でもあたりまえのことであるが、日本ではまだ完全に定着したとはいえないだろう。

 その意味では、今回の特集では、スポーツ界の「名将」たちが、選手とのコミュニケーションをいかにとっているか、またマスコミ含めたスポーツ・ジャーナリストたちにいかなるコトバで語っているか、あらためて考えてみるいい特集になっているといえよう。

 とくに、サッカー・アジア大会のザッケローニ監督の采配ぶりを思い起こしながら読むと、その背景でどのような対話が選手となされているかを知ることができて興味深い。

 選手の一人一人からから、その人なりの長所を「引き出し」、かつチーム全体のパフォーマンスを最高に発揮させるという、ザッケローニ監督の指導スタイルは、私が理想として実践してきたことでもある。

 自立した個人を前提にした自律的に動けるチームOne for All, All for One. といえばラグビー(・フットボール)の基本精神だが、サッカー(・フットボール)をはじめとするチームスポーツにはすべて共通すべき精神であろう。

 そのために必要なのが、一対一(one to one)のコミュニケーションの重視。自ら選手と同じ目線で、これを確実に実行しているのがザッケローニ監督である。選手からしたら、ほんとうに心にしみるコトバをかけてくれる人であることが、数々の証言で明らかになっている。

 2010年代のリーダーシップスタイルとして、日本人にもきわめてフィットしたものであるので、大いに研究したいものだ。


チームスポーツのリーダーシップを企業経営に応用する

 経営について語るとき、スポーツのチームが比喩としてクチにされるのは、それがともに人間にかかわるものであるからだ。選手の気持ちをつかみ、選手からやる気を引き出して、チームとしての結果を導くのが監督の役割である。

 サッカーのザッケローニ、オシム、ストイコビッチはさておき、野球にかんしても、野村監督、星野監督、落合監督と、それぞれ際だった個性的なスタイルで采配をふるう監督たちを取り上げており、読みながら比較できるのも面白い。

 すぐれたリーダーであるスポーツ界の名将たちのコトバを読むこと自体、リーダーシップを身につけるためには、大いなる学びとなるのである。


目 次

SPECIAL FEATURES

名監督の箴言
[選手に何を伝えたか]ザッケローニ 「最強の人心掌握術」 文●木崎伸也
[アジア王座への語録]ザックの言葉を読む 文●二宮寿朗
[オレ流の言葉術]落合博満 「『理』と『沈黙』」 文●鈴木忠平
[J1優勝への指導力]ストイコビッチ 「ピクシー流の励ます言葉」文●平野孝
[帰ってきた燃える男]星野仙一 「心に火をつける叱る技術」文●石田雄太
[新たな指揮官像]西村徳文×秋山幸二×渡辺久信「パ・リーグ新世代監督の言葉力」文●永谷脩
[名将に学ぶ言葉力]野村克也 「聞かぬは一生の恥」文●生島淳
[オシム・レッスン特別編]イビチャ・オシム「『言葉の力』をめぐる一省察」 文●田村修一
[名指導者の言葉は美しい]言葉を駆使した名将列伝 文●藤島大
名伯楽の「育てる言葉」文●松原孝臣/了戒美子/中村計/米虫紀子/城島充/小堀隆司/雨宮圭吾
平井伯昌 「北島康介を育てた対話力」
岩出雅之 「帝京大ラグビーを鍛えた波及力」
関塚隆 「雑草軍団U-22に咲かせた花」
我喜屋優 「興南高を連覇に導いた普通力」
山田満知子 「浅田真央と同じ目線で」
眞鍋政義 「女子バレー快挙への『超』準備術」
山下正人 「長谷川穂積へのチラシ手紙」
岡田正裕 「箱根・拓大快走を呼ぶ抱擁力」
吉岡徹治 「石川遼を世界へ解き放つ力」

[珠玉の名言ベスト44]
文●田口元義/戸塚啓/大友信彦/生島淳/南信長
後世に残したい名将たちの言葉
プロ野球篇/サッカー日本代表篇/ラグビー篇
オールジャンル篇/スポーツマンガ篇







<ブログ内関連記事>

コトバのチカラ-『オシムの言葉-フィールドの向こうに人生が見える-』(木村元彦、集英社インターナショナル、2005)より
・・サッカー日本代表監督であったオシム

「サッカー日本代表チーム」を「プロジェクト・チーム」として考えてみる・・サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会の岡田ジャパン

書評 『「言語技術」が日本のサッカーを変える』(田嶋幸三、光文社新書、2007)

映画 『インビクタス / 負けざる者たち』(米国、2009)は、真のリーダーシップとは何かを教えてくれる味わい深い人間ドラマだ
・・ラグビー・フットボールのワールドカップ南アフリカ大会とリーダーシップ

浅田真央の「悔し涙」について-Be a good Loser !岡倉天心の世界的影響力-人を動かすコトバのチカラについて-


   



(2012年7月3日発売の拙著です)





Clip to Evernote 


ケン・マネジメントのウェブサイトは
http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!



end