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2013年12月4日水曜日

書評 『1995年』(速水健朗、ちくま新書、2013)-いまから18年前の1995年、「終わりの始まり」の年のことをあなたは細かく覚えてますか?


かねがね「1995年」こそが「終わりの始まり」の年、あるいは「終わりであり、始まり」の年だとわたしは考えてきました。その理由は、阪神大震災とオウム事件です。「2011年」も時代のエポックメーキングな転機の年でしたが、より大きな流れは1995年以降に一貫しているのではないか、と。

しかし、本書に事実関係として淡々と列挙されている「1995年」のもろもろを、最初のページから「政治」、「経済」、「国際情勢」、「テクノロジー」、「消費文化」と読んでいくと、そのほとんどを覚えていない(汗...)ということに気がつかされます。言われて初めて思い出す、というやつですね。

小室哲哉のTMネットワーク、Windows1995発売、新世紀エヴァンゲリオン放送開始、戦後50年、オリックス優勝、マルコポーロ廃刊・・・ 

たかだか18年前なのに、言われるまで思い出さないとは健忘症? いやそうではないだろう、人間の記憶というものはきわめて恣意的なものだ、と。自分に都合のいいことしか覚えていない。言われればそれにまつわる記憶もよみがえってきます。

しかし、最終章の第6章「事件・メディア」を読みはじめると、阪神大震災とオウム事件については細かいところまで記憶のなかにあることが確認されます。それほどインパクトのある事件だったのだ、と。「1995年」の最初の3か月のあいだに起ったこの2つの事件は、当時の日本人にとっては不意打ちに近い大事件だったのです。

第5章までそんなこともあったなあと読み進めるからこそつよく感じる衝撃。それだけインパクトの大きな事件であったことは、現在にまで尾を引いていることからもわかるはずです。この二つの大事件以外も、1995年以降の流れは現在につながっています。

わたしより10歳以上の年長者は、「1991年」こそ「現代史の転機」だったといいます。ソ連が崩壊して冷戦構造が消えた年ですね。たしかに大きな流れとしては、冷戦構造崩壊の前後に「500年単位の歴史」が終わったと想定することができます。

しかし、わたしは「1995年」こそ、現代日本の根本的に変化がはじまった年だと認識しております。日本にとっての大変化のはじまりという意味です。長い衰退のはじまりといっていいかもしれません。

なぜ1995年こそが「終わりの始まり」の年、あるいは「終わりであり、始まり」の年なのか、1995年を振り返ってみることでみなさんにも考えていただきたいと思います。

いまから18年前の1995年、なにがあったかあなたは細かく覚えてますか? ほとんどの事実がいかに忘却の彼方に去っているか、読むとほんとに驚かされますよ。





目 次

はじめに
第1章 政治-ポスト55年体制の誕生
第2章 経済-失われた20年の始まり
第3章 国際情勢-紛争とグローバル化の時代
第4章 テクノロジー-インターネット社会への転換
第5章 消費・文化-オカルトと自己喪失の世界
第6章 事件・メディア-大震災とオウム事件のあいだ
あとがき
年表-1995年の主な出来事
参考文献

著者プロフィール

速水健朗(はやみず・けんろう)
1973年、石川県生まれ。ライター、編集者。コンピュータ誌の編集を経て現在フリーランスとして活動中。専門分野は、メディア論、都市論、ショッピングモール研究、団地研究など。TBSラジオ『文化系トークラジオLife』にレギュラー出演中。著書に『自分探しが止まらない』(ソフトバンク新書、2008年)、『ケータイ小説的。』(原書房、2008年)、『ラーメンと愛国』(講談社現代新書、2011年)、『都市と消費とディズニーの夢』(角川oneテーマ新書、2012年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。



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(2012年7月3日発売の拙著です 電子書籍版も発売中!)





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