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2013年12月11日水曜日

書評 『日本の血脈』(石井妙子、文春文庫、2013)-「血脈」には明治維新以来の日本近代史が凝縮


現代の「血脈」には明治維新以来の日本近代史が凝縮している。本書を最後まで読んでの感想だ。

男系と女系、そのいずれがつよくでているかにかかわらず、男女双方の遺伝子をもって生まれ、そして育っていくのが人間というものの本質だ。

一人の人間には両親の系統がそれぞれからみあって働いているのである。さらに複雑な環境によって遺伝子の働き方はさまざまになる。一人の人間は、遺伝と環境の関数による産物だ。

名家であろうと一般庶民であろうと、それはかわらない。さらに複雑な環境の場合、まさに「血脈」という二文字に含まれた「血」のあやなすわざが色濃く出現する。

取り上げられているのは以下の「血脈」。芸能(≒ 芸術)と政治、軍事、ビジネス、そしてそれらの交差。さらには日本においては究極のセレブであるロイヤルファミリーという皇室

●小泉進次郎(-「女系家族」)
●香川照之(-「癒されぬ子ども」)
●中島みゆき(-「哀しき父への鎮魂歌」)
●堤康次郎(-「土地の亡者と五人の女」)
●小沢一郎(-「ひとりぼっちの豪邸」)
●谷垣禎一(-「影を背負って」)
●オノ・ヨーコ(-「流血が産んだアート」)
●小澤征爾(-「遅れてきた指揮者」)
●秋篠宮紀子妃(-「皇室で掴んだ幸せ」)
●美智子皇后(-「母が授けた改革精神」)

それを知ったからとってどうなるというものでもないが、なぜか好奇心をかきたてられるのが「血脈」だ。華麗なものあり、ドロドロとした人間模様あり、あたかも濃厚なスープのようだ。

本書は、男女双方の「血脈」を継承したある特定の著名人が、置かれた環境のなかでいかに人間形成を行ってきたかを日本近現代史という文脈のなかに位置づけ、徹底的な調査をもって肉付けした雑誌連載をまとめた労作だ。文庫オリジナルだそうで、読み物としてもすぐれている。

明治維新以来の日本近現代史が凝縮した本書は、ファミリー・ヒストリー(=家族史)という教科書ではない歴史書でもある。読み始めたら、きっと最後まで読んでしまうことだろう。






著者プロフィール

石井妙子(いしい・たえこ)
1969年、神奈川県生まれ。白百合女子大学卒業、同大学院修士課程修了。囲碁観戦記者。ノンフィクション作家。約5年を費やして取材、執筆した『おそめ 伝説の銀座マダム』(新潮文庫)で、講談社ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞の最終候補となる。綿密な取材にもとづく人物評伝は、各方面で高い評価を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。


<関連サイト>

自著を語る 人の思いが人を作る。 『日本の血脈』 (石井妙子 著) 石井 妙子(作家) (本の話 WEB 文芸春秋)


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(2012年7月3日発売の拙著です)





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