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2014年1月11日土曜日

『スーホの白い馬-モンゴル民話-(日本傑作絵本シリーズ)』(大塚勇三・再話、赤羽末吉・絵、福音館書店、1967)-「良質な絵本」もまた大事にしていくべき「昭和遺産」だ



「馬」年の2014年の初頭から「馬」についての話題をブログにずっと書いているのに、なぜモンゴルがでてこないのか? そういう疑問は当然だと思います。

その理由は、わたしがまだモンゴルには行ったことがないから・・・。残念ながらモンゴルで馬を見たこともないし、モンゴルで馬に乗ったこともないからです。

中国国内の「内モンゴル」やロシア国内のバイカル湖近くの「ブリヤート」には、シベリア鉄道で通過したことはありますが、モンゴル国には残念ながらまだ足を踏み込んだことがありません。いつの日か必ず・・・。

というわけで、絵本に描かれたモンゴルの馬を紹介しておきましょう。

『スーホの白い馬』(大塚勇三=再話、赤羽末吉=画、福音館書店、1967)、です。

内容は、モンゴルの民族楽器である馬頭琴(ばとうきん)の起源を語った民話の日本の子ども向けの再話です。絵本ですから、もちろん絵がすばらしい。赤羽末吉(あかばね・すえきち 1910~1990)さんには、『かさじぞう』など日本の民話を題材にした絵本がたくさんあります。

良質な絵本は、戦後日本民主主義の遺産。「日本を取り戻す」などと息巻いて、「戦後」を全否定しようとしている政治家の言動が目立ちますが、わたしはその姿勢には一部は賛成するものの、全面的に賛成するわけではありません。儒教そのものの「教育勅語」復活など、まったくもって論外。

「昭和」は「戦前」だけではないのです。「戦中」も「戦後」もまた昭和です。そしてその「戦前」だって、いいものはいいし、悪いものは悪い。「戦後」だって、いいものはいいし、悪いものは悪い。

いいものは残し、悪いものは改めるという姿勢が重要です。なにごとも是々非々(ぜぜひひ)の姿勢で臨みたいもの。

そのなかでもとりわけ「良質な絵本」は「昭和遺産」として大事にしていきたいものです。「アンパンマン」(やなせたかし)以外にも、「良質な絵本」はたくさんあるのです。







<関連サイト>

赤羽末吉 - ちひろ美術館
・・いわさきちひろ もまた大事に記憶していきたい絵本作家

馬頭琴ばとうきん モンゴル語でモリンホール) wikipedia日本版

モンゴルの人間国宝の馬頭琴演奏 (YouTube)


<ブログ内関連記事>

「赤羽末吉スケッチ写真 モンゴル・1943年」(JCIIフォトサロン 東京・半蔵門)に立ち寄ってきた(2016年6月18日)-絵本作家の赤羽末吉が撮影した戦前の内蒙古

「馬」関連

書評 『回想のモンゴル』(梅棹忠夫、中公文庫、2011 初版 1991)-ウメサオタダオの原点はモンゴルにあった! 
・・戦前の内蒙古におけるフィールドワークの記録。馬についての生物学、生態学、人類学的な記述がある

書評 『馬の世界史』(本村凌二、中公文庫、2013、講談社現代新書 2001)-ユーラシア大陸を馬で東西に駆け巡る壮大な人類史

書評 『チベットに舞う日本刀-モンゴル騎兵の現代史-』(楊海英、文藝春秋、2014)-モンゴルは現在に至るまで「分断民族」となっているという事実を直視せよ!

『新版 河童駒引考-比較民族学的研究-』(石田英一郎、岩波文庫、1994)は、日本人がユーラシア視点でものを見るための視野を提供してくれる本

ユーラシア大陸における「馬」は、東南アジアにおいては「象」に該当する

ハンガリーの大平原プスタに「人馬一体」の馬術ショーを見にいこう!


「昭和遺産」関連

子どもの歌 「こんめえ馬」は「戦後民主主義」が生んだきわめて良質な遺産

「移動図書館」-これもまたぜひ後世に遺したい戦後日本の「昭和遺産」だ!

これがバキュームカーだ!-下水道が整備される以前の「昭和遺産」である

電気をつかわないシンプルな機械(マシン)は美しい-手動式ポンプをひさびさに発見して思うこと

(2018年8月5日 情報追加)




(2012年7月3日発売の拙著です)





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