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2016年6月18日土曜日

「赤羽末吉スケッチ写真 モンゴル・1943年」(JCIIフォトサロン 東京・半蔵門)に立ち寄ってきた(2016年6月18日)-絵本作家の赤羽末吉が撮影した戦前の内蒙古

(会場で販売している図録)

東京・半蔵門の JCIIフォトサロンで開催中の「赤羽末吉 スケッチ写真 モンゴル 1943」に立ち寄ってきた(会期:2016年5月31日~6月26日 入場無料)。たまたま、ネットの情報で展覧会のことを知ったのは幸いであった。

赤羽末吉(1910~1990)は戦後日本を代表する絵本作家の一人。日本の民話を題材にした『かさじぞう』や『だいくとおにろく』、そしてモンゴルの民話を題材にした『スーホの白い馬』で有名な絵本作家だ。

その赤羽末吉が、戦前の内蒙古で撮影した貴重な記録写真の初公開である。73年前の写真ネガから、今回あらたにニュープリントしたもので、じつに鮮明なモノクロ写真の数々である。

モンゴル平原の抜けるような青い空、そして乾燥した大地。そしてその大地に生きる遊牧の民と動物。古武士のような風貌のモンゴル人男性たち、そして民族衣装に身を包み装飾品を身につけた女性たち、天真爛漫な子どもたち、馬や羊、ラクダ、そして蒙古犬。

(会場入り口近くの案内 右は王妃の写真)

遊牧民の移動住居であるパオ(=ゲル)、そしてラマ教(=チベット仏教)関連。寺院に僧侶、そして貝子廟(ベイズミャオ)における仏教僧侶による仮面舞踏チャム。

ソ連の影響下で独立を保つことができた外蒙古(=外モンゴル:現在のモンゴル国)とは異なり、帝国陸軍の支援による「モンゴル統一運動」が失敗に終わったのち、中国共産党が中国で支配を確立してから中国領として取り込まれた内蒙古(=内モンゴル)は、文化大革命の時代に仏教寺院が破壊されたのみならず、内国植民地としてモンゴル人のジェノサイド(=大量虐殺)が行われ、漢人の入植によって固有文化や遊牧民としての生活形態まで徹底的に破壊されてしまったことは、近年明らかにされつつある歴史的事実である。

その意味では、赤羽末吉が撮影した90点に及ぶ写真は、じつに貴重なものなのである。

写真が撮影されたのは1943年7月。日本の敗戦後は現地で留用されたが、1947年に帰国した際に写真やスケッチを持ち帰ることに成功したのだ、と。じつにラッキーなことであった。

モンゴル好きなら行くべき写真展である。 そして『スーホの白い馬』の読者ならなおさらモンゴルでの実体験があってこそ、あの名作が生まれたのだと納得されるのだ。 とくに人々の表情がじつに魅力的だ。

会場で販売している図録(800円)はぜひこの機会に購入しておきたい(通販あり)。貴重な写真資料としてざひ手元に置いておきたい。



赤羽末吉(あかばね・すえきち)
1910年、東京の神田に生まれる。1932年旧満州(中国東北部)大連に渡る。運送業、電信電話会社などの仕事のかたわら独学で絵を学び、満州国国展に出品、特選賞を3回受賞。1947年帰国。1949年から69年までアメリカ大使館に勤務。1959年「民話屏風」で日本童画会展・茂田井武賞受賞。1961年、50歳のときに絵本の処女作『かさじぞう』を出版。『ももたろう』『白いりゅう黒いりゅう』で1965年サンケイ児童出版文化賞、『スーホの白い馬』で1968年サンケイ児童出版文化賞、1975年ブルックリン美術館絵本賞など。1990年、80歳にて没す。(ちひろ美術館サイトの情報に加筆)







<ブログ内関連記事>

『スーホの白い馬-モンゴル民話-(日本傑作絵本シリーズ)』(大塚勇三・再話、赤羽末吉・絵、福音館書店、1967)-「良質な絵本」もまた大事にしていくべき「昭和遺産」だ

書評 『回想のモンゴル』(梅棹忠夫、中公文庫、2011 初版 1991)-ウメサオタダオの原点はモンゴルにあった! 
・・戦前の内蒙古におけるフィールドワークの記録。馬についての生物学、生態学、人類学的な記述がある

書評 『ノモンハン戦争-モンゴルと満洲国-』(田中克彦、岩波新書、2009)-もうひとつの「ノモンハン」-ソ連崩壊後明らかになってきたモンゴル現代史の真相 ・・この戦争でモンゴル人は内外二つにわかれて対峙することになる

書評 『「シベリアに独立を!」-諸民族の祖国(パトリ)をとりもどす-』(田中克彦、岩波現代全書、2013)-ナショナリズムとパトリオティズムの違いに敏感になることが重要だ
・・「連邦制を最終的に拒否した中国共産党においては、漢族中心の国家体制においては少数民族のチベットや内モンゴルを「国内植民地」扱いしてきた」

書評 『帝国陸軍 見果てぬ「防共回廊」-機密公電が明かす、戦前日本のユーラシア戦略-』(関岡英之、祥伝社、2010)-戦前の日本人が描いて実行したこの大構想が実現していれば・・・
・・モンゴル、トルキスタン

書評 『朝青龍はなぜ強いのか?-日本人のためのモンゴル学-』(宮脇淳子、WAC、2008)
・・同じアジア人であっても自然環境と地理的条件で大きく異なった文化と民族性

チベット・スピリチュアル・フェスティバル 2009
・・チベットの密教僧によるチャム(仮面舞踏)の映像あり



(2012年7月3日発売の拙著です)









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