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2014年8月9日土曜日

『西洋事物起原 全4巻』(ヨハン・ベックマン、特許庁技術史研究会訳、岩波文庫、1999~2000)は、暇つぶしにパラパラとやると雑学に強くなれる本


暇つぶしにパラパラとやると雑学に強くなれます。読み終わって忘れても一向に差し支えなし。

西洋の技術と発明品について、製品というハードだけでなく、制度などソフトの起源について、まあよく調べたものだと感心されるくらい調べに調べ尽くした読み物です。しかしそれにしても、よくこれだけ多岐にきに渡る項目を、しかも一人で(!)調べ尽くしたものだと感嘆します。

著者のヨハン・ベックマン(Johann Beckmann  1739~1811)は、18世紀ドイツの人同時代のフランスに啓蒙思想家のディドロやダランベールによる『百科全書』(1751~1772)があります。実用知識とその起源についての関心が当時は高くなっていたことがうかがわれます。

特許庁技術史研究会訳の総力をあげての翻訳ですが、翻訳がいかに大変だったかは容易に想像されます。全4巻ですが、これでも抄訳版なのだとか。


最初から最後まで一気に読むべき本ではありません。必要なときに、あるいは気が向いたときにパラパラ読んでみる。そういう読み方がベストだといってよいでしょう。

目次をご覧になっていただけばわかると思いますが、項目の配列のロジックがよくわかりません(笑) 合理的思考の持ち主とはいえ、やはり「雑学」系なのか・・・。だからこそ、第4巻の「総索引」が必要なわけです。

まずは手元に全4冊揃えておきましょう。


(初出情報 2001年3月28日 bk1に投稿掲載したものに大幅加筆)





<参考>

春山行夫氏の『西洋雑学案内』(平凡社カラー新書、1976)は、現在は絶版だが豊富なカラー写真とうんちくは、読んでじつに楽しい「雑学」の本。こういうアマチュアリズムの全面的発揮は、ドイツ的というよりも英国的といってもいいかもしれない



石井研堂の『明治事物起原』(ちくま学芸文庫、1997 原著出版 1908)も、百科全書として日本では先駆的なものだろう。これまたベックマンの『西洋事物起原』と同様、項目の配列のロジックがよくわからないのだが・・・。『明治事物起源』は、国会図書館の「近代デジタルライブラリー」で見ることができる。



<詳細目次>

『西洋事物起原』全4巻(ベックマン、特許庁内技術史研究会訳、岩波文庫、1999~2000 単行本初版 ダイヤモンド社、1980~1982)

目 次

文庫版第1巻
訳者序文
凡例
英訳版第四版序文
英訳版訳者序文
原著第二版について
原著初版序文
ベックマンの憶い出

イタリア式簿記
行程計
楽譜の書取り機
水銀による金・銀鉱石の精錬-アマルガムによる金メッキ
金メッキまたは乾式メッキ
金色ワニス
街路照明
図書の排他特権
図書の検閲
カレンダー
カレンダー(つづき)
リボン織機
大時計と携帯時計
大時計と携帯時計(つづき)
ブドウ酒の混ぜもの
保険
チューリップ
電気石(トルマリン)
秘毒
図書目録
木製ふいご
磁気治療
リトマス苔
野営用製粉機
銃 ・激発装置
ルビー・ガラス
馬車
水時計(クレプシドラ)
パイナップル
あぶり出し(陰顕)インク
拡声器
封蝋
つり鐘型潜水器
カナリア
穀物製粉機
緑青またはスペイン緑

文庫版第2巻
サフラン
明礬(みょうばん)
鷹狩り
泥炭
チョウセンアザミ
雷金
製材機
印紙
人造真珠
街路の舗装と清掃
自然物の収集
煙突
ハンガリー水
コルク
薬種商
ソバ
検疫
壁紙
ケルメスとコチニール
筆記用ペ ン
伸線

あぶみ
蹄鉄
いかだ
群青(ウルトラマリン)
コバルト、呉須(ごす)、花紺青(はなこんじょう)
レース
七面鳥
バター
庭の花

文庫版第3巻
金融業
金属の化学的名称
亜鉛

発明の歴史に関する文献

ガラスのカッティングとエッチング
石鹸(せっけん)
茜(西洋あかね)
手品師、綱渡り芸人、機械人形など
夜警
人造氷、酒の冷却
植物スケルトン、葉脈標本
液体比重計
為替手形
錫(すず)、錫メッキ
播種機
マンガン
ルパート王子の涙
消防ポンプ
藍(あい)
風見
金着せ

文庫版第4巻
毛皮の衣服
鋼(はがね)
砕鉱機
野菜
網と靴下の編成、靴下編機
ホップ
黒鉛(鉛筆)
サルアンモニアク(塩化アンモン石)
フォーク
富くじ・トンティン氏年金法
ボローニャ石
捨て子院
孤児院
病院、廃兵病院、野戦病院
闘鶏
硝石、火薬、強水
蒸気機関とジェームズ・ワットの諸発見

一般技術学の構想

解説
索引


<参考>

『西洋雑学案内』(春山行夫、平凡社カラー新書、1976)

目 次

本をさがす話

接吻
自転車
植物園
タロー

ピストル
カクテル
幽霊
スキー

入浴
マリオネット
カレンダー
噴水

物知り


『西洋雑学案内2』(春山行夫、平凡社カラー新書、1976)

目 次

エッセイ

牢獄
勲章
壁紙
ヘアスタイル
ジプシー
西洋いけ花
墓地
メガネ
クリスマス・カード
ベッド
酒場
百貨店
裸体クラブ
テニス
トイレット
白鳥

ガイド





<関連サイト>

MENU:ヨハン・ベックマン『西洋事物起原』の翻訳 (富田徹男=翻訳者の一人)





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世の中には「雑学」なんて存在しない!-「雑学」の重要性について逆説的に考えてみる
・・「専門」と「雑学」は相対的な関係にある。わたしの「専門」は、あなたにとっては「雑学」。その逆もまたしかり

"try to know something about everything, everything about something" に学ぶべきこと
・・19世紀英国の思想家J.S.ミルの名言

I am part of all that I have met (Lord Tennyson) と 「われ以外みな師なり」(吉川英治)

書評 『謎のチェス指し人形「ターク」』(トム・スタンデージ、NTT出版、2011)-18世紀後半のオートマトンにコンピュータとロボットの原型をさぐる「知の考古学」
・・ベックマンと同時代の出来事

書評 『ねじとねじ回し-この千年で最高の発明をめぐる物語-』(ヴィトルト・リプチンスキ、春日井晶子訳、ハヤカワ文庫NF、2010 単行本初版 2003)-「たかがねじ、されどねじ」-ねじとねじ回しの博物誌
・・「(ヨーロッパでは)「紳士にとって旋盤を回すことは、婦人にとっての刺繍のようなもので、18世紀の終わりまで趣味として人気を保っていた」(第5章)」ことを同時にアタマのなかにいれておくとよい

ファラデー『ロウソクの科学』の 「クリスマス講演」から150年、子どもが科学精神をもつことの重要性について考えてみる
・・ポピュラーサイエンスという英国の伝統




(2012年7月3日発売の拙著です)









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