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2015年7月7日火曜日

「かたつむり」 をひさびさに観察


関東地方は本格的な梅雨空。ことし2015年の梅雨は、昨年の空梅雨(からつゆ)とは違って本格的な梅雨である。フィリピン沖では台風が3つも発生するという事態が発生、このトリプル台風が梅雨前線を下押ししているということもその原因の一つであろう。

そんな雨降りの一日、「かたつむり」をみつけた。一つ見つけたと思ったら、また一つ、また一つと、けっこうな数である。石塀のうえをかたつむりがはっている。
       
スマホで接写撮影しているので大きく見えるかもしれないが、じっさいは5mmほどのサイズできわめて小さい。殻もやわらかくて中身が透けて見える。どうやらこの梅雨の時期に大量発生したかたつむり群のようだ。


かたつむりはスローライフの象徴
   
かたつむりの歩みはきわめてスローテンポなのだが、目をそらしているあいだに、気がつくと意外と距離を移動していたりする。遅いが着実なペースである。ゆくっりだが確実にイタリアではじまった「スローフード運動」のシンボルマークは「かたつむり」である。スローフードは、ファストフードのアンチテーゼである。


(スローフード協会のロゴ)


サイモンとガーファンクル(S&G)は、ペルーの民謡 「コンドルは飛んでいく」(El condor pasa)の冒頭の一節を I'd rather be a sparrow than a snail (かたつむりよりもすずめのほうがいい)と歌ったが、かたつむり(snail)も、なかなか捨てたもんじゃない。

大学生の頃、富士山8合目の山小屋で夏のバイトをしていたのだが、山小屋の主人からこんな句を教えてもらった。
    
富士の山
ゆっくり登れ
かたつむり

さて誰の句かしらん? 富士山はアップダウンがないので、登る際は登りだけ。だから、急いては事をし損じるのである。ゆっくりと確実に。





「蝸牛考」と「方言周圏論」

「♪ でんでんむしむし かたつむり~」で始まる童謡があるので、全国的に「かたつむり」という名称で通用するだろうが、「まいまい」とよぶ地域もあるし、その他の名称も多数ある。

地域によるかたつむりの名称の違いに着目し、「方言周圏論」を日本で実証してみせたのが民俗学者・柳田國男の『蝸牛考』(岩波文庫、1980)である。「蝸牛」とは「かたつむり」のことだ。言語地理学の古典とされているこの名著は高校時代に出版されたばかりの岩波文庫版で読んで、おおいに感心したことを覚えている。

かたつむり」の方言が、同心円状に分布しているのだが、古い名称ほど円の外側にあり、流行の発信地である円の中心部から放射状に拡がっていることを示したものだ。ただし、蝸牛(=かたつむり)だからといって、渦巻き状の分布ではない。同心円状だ。

この考えを応用して大規模に行われた調査の結果が『全国アホ・バカ分布』(松本修、新潮文庫、1996)で、『蝸牛考』よりも100倍は面白い。テレビ番組のプロデューサーが書いたこの本は、知的エンターテインメントとして、ぜひ一読をすすめたい。


「かたつむり」の渦巻き

かたつむりというと、渦巻きにも注目したい。「かたつむり」のことを「蝸牛」というが、「牛」のような「つの」と、「渦」のある殻をもった「蝸」という意味なのだろう。

かたつむりに限らず、巻き貝はみな渦巻き模様なのだが、どうしても『うずまき』というホラー・マンガを思い出してしまう。内容はここには書かないが、巨大化したかたつむりをめぐる奇妙きてれつな話が登場するのだ。

「かたつむり」が巨大化することなど考えにくいが、沖縄の西表島には30cm以上もある巨大な「しじみ」が存在するので、巨大な「かたつむり」が存在しても不思議ではないかもしれない。考えただけでも恐ろしいが・・・。


(かたつむりの渦巻きに注目!)

かたつむりは子どもの頃はよく見ていじっていたいたが、庭のある家に住んで園芸でもしていない限り、なかなかお目にかかることもない。

ひさびさに目にしたかたつむりに、いろんなことを想起した、という次第。

そういえば、かたつむりを食べるという話もあったな。フランスのエスカルゴの話だ。ただし、スローフードとは関係ありませんよ。






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(2012年7月3日発売の拙著です)











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