昨日(2019年6月16日)は、雨の休日なので終日籠城して映画『マトリックス』三部作をぶっつづけで視聴。 メガヒット作でありながらリアルタイムで見ていなかったので、なんと映画公開から20年たってから初めてまともに見たことになる。
『マトリックス』(1999年、136分)、『マトリックス リローデッド』(2003年、138分)、『マトリックス レボリューションズ』(2003年、129分)。 合計で403分、つまり約6.7時間。それに加えて特典映像など。
通して視聴したみての感想は、やはり第1作の『マトリックス』が圧倒的に面白いということだ。第2作と第3作は、とおして見ると、なるほど「マトリックスの世界観」というものが理解できる。とはいえ、映像はすばらしいのものの、内容的にはなんだかありきたりの戦争ものSF映画というかんじで、それほど面白くは感じなかった。第3作のラストはよかったが・・。
第1作の『マトリックス』が面白いのは、いまわれわれが生きている「現実」は、じつはプログラムされた「仮想現実」なのだという設定にある。ほんとうの「現実」は、「仮想現実」と隣り合わせで存在する。「現実」というものの存在・非存在という哲学的なテーマが面白いのだな、と。 自分が生きているのは「仮の世界」というのは、きわめて仏教的である。「般若心経」的である。
その「現実」と「仮想現実」を行ったり来たりする設定が第1作の真骨頂なのだが、これが第3作ではまったくなくなってしまうので、つまらなく感じてしまうのだ。
どんな作品もそうだが、第1作がヒットしないと第2作も第3作も制作されないので、ある意味では当然ではあるのだが・・。
もちろん、主演のキアヌ・リーブスがカッコいいことは言うまでもない。第1作の丸坊主シーンもよし、第2作と第3作のロングコート姿もいい。主演女優のキャリー・アン=モスも、ほれぼれするようなカッコよさだった。
このあと、さらに続けて『リトル・ブッダ』(1993年)を視聴した。若き日のキアヌ・リーブスがシッダールタ王子の役で出演している。
PS 気に入ったセリフをメモとして記しておく
Your mind makes it real.
Ignorance is bliss.
There's a difference between knowing the path and walking the path.
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