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2009年6月27日土曜日

ミャンマー再遊記(5)- NISSAN DIESEL(日産ディーゼル)






とにかく日産ディーゼルのトラックがこの国では大人気だ。もちろん右ハンドルの日本製中古車である。

 マンダレーからは12年ぶりにほぼ同じルートでヤンゴンに向けて貸切バスで南下した。ただ、今回は新首都ネーピードーに入ることになっているので、一般道を走るのは半分だけだったが、実に多くの日産ディーゼル車が走っているのを見た。  
 
 トラックやオートバイでは中国製もちらほら見かけるようになったものの、圧倒的多数は右ハンドルの日本の中古車である。右側通行のミャンマーでは、右ハンドルの日本車は運転しにくいのではないかと思うのだが・・・
 同じく右側通行のカンボジアでも、走っている自動車の大半は中古車であることは同じだが、大半は韓国製である。右側通行だから左ハンドルの韓国車のほうが理にかなっているとはいえ、日本人にとっては残念至極なのだが。ちなみにミャンマーと同じく英国の植民地だったスリランカでは左側通行で、日本の中古車が多い。
 ではミャンマーではなぜ日本車なのか?

 帰国後、ベルギー人ジャーナリストによる『銃とジャスミン-アウンサンスーチー7000日の戦い-』(ティエリー・ファリーズ、山口隆子/竹林 卓訳、ランダムハウス講談社、2008)という本を読んでいると、もともとは左側通行だったらしいことがわかった。アウンサンスーチーを悪くいう日本の経済人は多いが、公平性の観点からも、こういう本を読む必要はある。
 1970年代後半、当時の独裁者ネ・ウィン将軍は、「・・・ある日、一人の占星術師が、ビルマ人が左側通行を続ければ国内で災いが起きると警告したため、道路交通法を右側に変えた。当時、ほとんどの車両がイギリスからの輸入車で、右ハンドルだったことなどはおかまいなしの決定だった」(p.59)とある。
 この記述が正しいのかどうか私には判断するすべはないが、いかにもありそうな話である。

 しかしこれだけでは、なぜ日本車なのか、の理由はわからない。
 基本的には、日本の自動車メーカーは欧米にくらべて次のモデルチェンジまでの期間が短かいこと、日本の車検制度が期間が短くかつ厳格なため、走行距離の限界までクルマを使うよりも買換えたほうが得だと消費者に思わせる仕組みができあがっていること、こういった理由で比較的あたらしくて性能のよい中古車が日本国内に大量に発生し、これを発展途上国に転売する外国人ブローカーがビジネスとして存在していることがある。
 東南アジアだけでなく、ロシアでもそうだった。ロシアでは最近外国車の輸入税が大幅に上げられて日本製中古車市場が壊滅的ではあるが。
 ミャンマーの場合、このビジネスの担い手が誰かはよくわからないが、活発になったのは1980年代以降だろう。
 ただし、ミャンマーでは自動車輸入の許認可がなかなか下りないので、輸入ライセンスが非常に高く釣りあげられており、結果として耐用年数過ぎた中古車が走り続けておりエンジントラブルなど事故発生の原因になっているという問題もあるらしい。

 ミャンマーでは車体に書かれた日本語の文字はあえて消さないらしい。理由は、ミャンマーは日本製品大好きだから、日本語が一種のブランドになっているのだ。最近の日本でいえば、Dean & Delucca のロゴのついたトートバックのようなものか。
 日産ディーゼル車の場合、ちょっと何かが違うことに気ががついただろうか(写真参照)。
 なんとミャンマー風のデザインになっているのだ。風呂屋の背景画みたいな風情で、ミャンマー最大の観光資源であるインレー湖の足こぎ舟がペンキで車体に描かれている。これは驚きの発見である。一般道を走っているトラックはだいたいこれであった。
 日産ディーゼルがそうさせたのか、ミャンマー人の意思でそうしているのかまったくわからないが、ミャンマーの主体性を静かに主張しながら、かつ日本製品大好きも表現しているこのトラックには、なんだか妙に感動さえ覚えるのである。ローカリゼーションの鑑(かがみ)として表彰してあげたいくらいだ。

 いっそのこと、国産車の「ミャンマー・ディーゼル」でも立ちあげたらどうだろうか?日本では類似商標として登録拒否される可能性もありそうだが・・・もちろん冗談です、はい。


ミャンマー再遊記-(6) に続く



<ブログ内関連記事>

「ミャンマー再遊記」(2009年6月) 総目次

「三度目のミャンマー、三度目の正直」 総目次 および ミャンマー関連の参考文献案内(2010年3月)

(2015年10月4日 項目新設)





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