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2010年9月8日水曜日

庄内平野と出羽三山への旅 (1) はじめに


                          
 遅い夏休みをとって、生まれて初めて庄内地方と出羽三山を旅してきた。2010年9月1日から7日までの六泊七日間である(・・うち夜行の高速バスで車中一泊)。
 こんな円高状況なのに、なんで円高メリットを享受しないで国内旅行なんかしているのか(?)、という気がしないでもないのだが・・・

 恥ずかしながら、いままで仕事でもプライベートでも、庄内平野だけでなく、そもそも山形県には一度もいったことがなかったのだ。これで、東北地方はすべての県を訪れたことになる。日本国内でまだ一度もいったことのない都道府県は、愛媛県と高知県のみとなる。

 大川周明や石原完爾を生んだ庄内平野の風土を、やはり身をもって体感することが必要と感じていた。すでに20年以上感じてきたことである。
 このように感じていながらも機会に恵まれなかったのである。やはり、何事も機縁というか、機会と縁を作るためには、自分の内部で熟して発酵させることが必要なのだろう。そしてあとはタイミングだ。

 今回のキッカケは、出羽三山の「山伏修行体験塾」(二泊三日)への参加である。これを中核(コア)にして、前後の数日を使って庄内平野(酒田と鶴岡周辺)と出羽三山すべてを回る計画をたてた。山歩きをする私にとって、山伏修行も子供のときから憧れていたものである。

 今回の旅のテーマは、重要度の順番で、以下のとおりになる。

① 「山伏修行体験塾」(二泊三日)に参加すること
② 出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)をすべて歩くこと
③ 即身成仏による「ミイラ仏」を実際に見ること
④ 庄内地方が生んだ 大川周明、石原完爾 ゆかりの地をまわること

 庄内平野といえば、アカデミー外国映画賞を受賞した、映画『おくりびと』のロケ地として、すっかり有名になったようだ。実は、原作の『納棺夫日記』(青木新門、文春文庫、1996)の舞台は、門徒地帯の北陸・富山県である。私はこの本を、映画化前と映画をみたあとの2回読んだ。
 映画はバンコクから成田に戻る全日空の機内で小さなモニターで見たが、飛行機のなかなのかかわらず、思わず目頭が熱くなるのを感じた。正直、静かな感動を感じたからだ。

 修験道とミイラ仏(=即身仏)で有名な出羽三山を背景にもつ庄内地方に目をつけた、脚本家の小山薫堂は、さすがいいセンスをもっている。
 この地は、「死と再生」を濃厚に感じ取ることのできる風土をもった土地柄なのだ。
 この感覚を身をもって体感できたこと、これが今回の旅の最大の収穫だろう。
  
 では、次回以降、できるだけ時系列にそって、旅のあらましと、旅の収穫について書いてみたいと思う。
 庄内平野と出羽三山への旅 (2) 酒田と鶴岡という二つの地方都市の個性


<関連サイト>
                
映画『おくりびと』予告篇(YouTube)