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2010年6月12日土曜日

書評『W杯に群がる男たち-巨大サッカービジネスの闇』(田崎健太、(新潮文庫、2010 単行本初版 2006)-全世界にまたがるサッカービジネスの舞台裏を描いたノンフィクション




欧州を中心に、全世界にまたがるサッカービジネスの舞台裏を描いたノンフィクション

 欧州を中心に全世界にまたがるサッカービジネスの舞台裏を、FIFA、UEFA、電通、アディダスといった組織や企業と、個性豊かなアクの強い登場人物たちとその人脈を中心にして描いたスポーツビジネス分野のノンフィクションである。

 南米大陸ブラジルのアベランジェが、なぜFIFA会長として、欧州中心のサッカー界でのし上がることができたのか。この問いに対する著者の探求から始まる本書は、欧州、南米、北米、アフリカ、アジアと、現在ではすべての大陸にまたがる巨大ビジネスと化したサッカー界が、いかなる構造となっているか、そのなかでプレイヤーとしての日本の存在がいかなるものであるのか、を知ることができる内容になっている。

 善戦してきたとはいえ力(ちから)及ばずというのが、偽らざる日本の姿であろうか。ピッチの上だけではなく、舞台裏でもそれは変わらなかったのである。

 私にとってもっとも興味深かったのは、この欧州中心のビジネスのなかに、なぜ、そしていかにして日本の電通が食い込み得たのかについて、その経緯を詳しく知ることができたことだ。

 登場人物たちが展開する権力闘争は、オリンピックもそうだが、限りなく密室政治に近い様相を示している。理事に選出され、インサイダーに成らない限り、情報を得ることができないという閉鎖的な世界。ビジネスにおけるポリティクスという観点からも面白いノンフィクションであった。

 2010年6月にはFIFAワールドカップ南アフリカ大会が始まるが、巨大ビジネスと化したサッカービジネスの行方については、ぜひ著者による続編を読んでみたい。


<初出情報>

■bk1書評「欧州を中心に、全世界にまたがるサッカービジネスの舞台裏を描いたノンフィクション」投稿掲載(2010年6月10日)
■amazon書評「欧州を中心に、全世界にまたがるサッカービジネスの舞台裏を描いたノンフィクション」投稿掲載(2010年6月10日)





PS FIFAの汚職構造についにメス

FIFA、"陽気な小悪党"が生んだ汚職の構造 なぜ14人の関係者が起訴されたのか (玉木正之:スポーツ評論家、東洋経済オンライン、2015年6月22日)
・・「サッカー界の総本山は、うわさどおりの伏魔殿だった。国際サッカー連盟(FIFA)のことである。事の発端は5月27日、米司法省が現職の副会長を含むFIFA関係者やマーケティング会社幹部など計14人を、贈収賄などの罪で起訴したことだ。同月29日の会長選で5選を果たしたゼップ・ブラッター会長は捜査対象に含まれていないが、6月2日に突如辞意を表明。その後も、捜査当局が関係先の家宅捜索に入るなど、事態は今も動いている。」

(2015年6月22日 項目新設)



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