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2013年6月7日金曜日

「移動図書館」-これもまたぜひ後世に遺したい戦後日本の「昭和遺産」だ!


先日のことですが、用事があって訪問した先からもよりの駅まで歩いて戻っているとき、千葉県船橋市の住宅街のなかで停車している「移動図書館」を見ました。

ああ、いまでも移動図書館ってあるんだな~、と。

都心だと昼食の移動販売車や献血車はよく見ますが、移動図書館は見ないですねえ。移動図書館はいまでは地方都市や図書館へのアクセスがむずかしい地域などでは見られるようです。

この日も小さな子どもと一緒のお母さん方がたくさん集まってました。読み聞かせ用の絵本を借りるのかな?

移動図書館って、なんだか日本の戦後民主主義を象徴するようなシステムのような気がする。子どもの頃、東京都三鷹市に住んでいましたが、教育内容で有名だった明星学園や移動図書館の存在が、わたしの場合、「戦後民主主義」という連想と結びついて記憶されているのかもしれません。

wikipedia などで調べてみると、移動図書館(bookmobile あるいは mobile library)は19世紀なかばの英国だそうだ。その頃はもちろん馬車であったらしい。その後、米国やドイツなどでも定着したのだと。

そういえば移動図書館ではないが、リヤカーに本をたくさんつんで移動販売する行商人のシーンが、アイザク・バシェヴィス・シンガー原作でバーブラ・ストライサンド主演監督製作の映画『愛のイエントル』(1983年)に登場していたことを思い出しました。舞台設定は20世紀初頭、ポーランドのユダヤ人居住区でありました。

移動図書館が日本で普及が始まったのは敗戦後の1948年(昭和23年)、やはり「戦後」だったのですね。自動車の普及がはじまったのは戦後になってからですからね。

移動販売車については、ホットドッグやクレープなど都市部の飲食関連と除けば、ほかの国では見た記憶がありません。日本ではいまでもよくみる野菜の移動販売車は、タイのバンコクの路地裏で見たことがありますが・・・。

日本でも移動図書館はあまり見なくなりましたが、その理由は、電子図書化が進んでいるという理由よりも、wikipedia情報によれば、地方財政問題が背景にあるようです。また、ディーゼル規制に対応できないため廃車となり、移動図書館そのものもなくなっているケースも少なくないのだとか。

だが、発展途上国ではまだまだニーズが高く、日本の移動図書館はそういった国々では活躍しているらしい。よろこばしいことですね。海外で、日本でつかわれていた中古自動車や中古の鉄道車両が現役で活躍しているのに出合うとうれしいものですよね。

日本でも「3-11」の大津波の被害にあった地域では、移動図書館が活躍しているという話を聞いたこともあります。

こういういい制度はまだまだ長生きしてほしいものだと思います。やはり、本は本の形をしているほうがいい。とくに子どもたちのためには。



PS 東日本大震災の被災地で復興に貢献する「移動図書館」!

『走れ!移動図書館-本でよりそう復興支援-』(鎌倉幸子、ちくまプリマー新書、2014)

形ある本をつうじての復興支援! (2014年3月17日 記す)





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本の紹介 『ユダヤ感覚を盗め!-世界の中で、どう生き残るか-』(ハルペン・ジャック、徳間書店、1987)・・映画『愛のイエントル』について書いてある





(2012年7月3日発売の拙著です)





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