「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2024 禁無断転載!



2022年3月30日水曜日

映画『ブダペスト市街戦1956 ソビエト軍侵攻』(2007年、ハンガリー)ーハンガリーもまたロシア(=ソ連)から侵略され、激しい「市街戦」を戦った

 
「ハンガリー動乱」(1956年)のことを忘れてはいけない。ハンガー人は「ハンガリー革命」と呼ぶ。 念頭にあるのは、おなじく最終的に失敗に終わった「1848年革命」である。

日本では「プラハの春」(1968年)ばかりが言及されるが、このときはソ連の戦車隊がプラハを包囲したものの、最終的に市内に突入することはなかった。 

これに対して、1956年の「ハンガリー革命」においては、ソ連の戦車隊は首都ブダペストをはじめ、ハンガリー国内に突入して激しい「市街戦」となり、ハンガリー人の抵抗を暴力的に鎮圧したのである。現在でもブダペスト市内の建物には、市街戦の際の弾痕が残っているのを確認できる。 

当時の実写フィルムをもとにしたドキュメンタリーもあるが、こんな映画がハンガリーで製作され公開されていたことを紹介しておきたい。 

映画『ブダペスト市街戦1956 ソビエト軍侵攻』(2007年、ハンガリー)である。「ハンガリー革命」の50年後に製作されたものだ。 日本未公開で、DVD版のみ提供されている。格安で販売されていたのでだいぶ前に入手していたものを、一昨日はじめて視聴してみた。 
  
内容的には、まあ「B級青春映画」ともいうべきものであろう。ハンガリー語の原題は A nap utcai fiuk、英語版は The Sun Street Boys とある。これをさらに日本語訳すれば「太陽通りの少年たち」となる。このタイトルでは、当然のことながら日本では売れないだろうな。


さて、映画の内容はというと、ソ連軍の侵攻に対して銃をもって立ち上がったブダペスト市民たちのなかには、主人公とその仲間たちの不良少年グループもいたという回想談風のストーリーである。紅一点の女子をめぐる恋愛模様でもある。エルヴィスをつうじて西側世界とつながっていた1956年。青春映画というのは、そういう意味だ。 

映画館を拠点にして、その前にバリケードを築いて戦車の進入を阻止しようとするものの、装甲の厚い戦車にライフルや機関銃を撃っても意味はなく、かろうじて戦車のなかに投げ込んだモロトフ・カクテル(=火炎瓶)が効果を出したくらいだ。とはいえ、ソ連軍の最初の侵攻は阻止することに成功した。

ソ連軍の侵入を阻止したぞ!、と意気の上がった少年たちだが、最終的には戦車の火砲を前にしてはなすすべもなく、その多くが犠牲となり、生き残ったのは主人公などごくわずかとなって終わる。その生き残りの少年が、50年前を振り返って回想するという物語の構造になっている。ところどころに、貴重な実写フィルムが差し込まれている。




■むしろ『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』を見るべき

とはいえ、同時期の2006年に製作されたハンガリー映画『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』と比べたら、はるかに見劣りするのは仕方ない。


『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』は、1956年オリンピック・メルボルン大会でのハンガリーとソ連の水球対戦を描いたスポーツ映画であり、自由を求める政治運動と恋愛が重なりあったドラマチックな青春ドラマでもある。ソ連に対する怒り、抵抗もむなしく鎮圧されたた悔しさ、悲しみなど、感動的な作品になっている。 


原題は Szabadság, szerelem(自由、愛)。英語版タイトルは Children of Glory となっている。

「1956年関連」の映画を見るなら、ドラマ性も高く、映画のできばえもはるかに勝る『君の涙 ドナウに流れ』をおすすめしたい。




<ブログ内関連記事>









(2021年11月19日発売の拙著です)


(2021年10月22日発売の拙著です)

 
 (2020年12月18日発売の拙著です)


(2020年5月28日発売の拙著です)


 
(2019年4月27日発売の拙著です)



(2017年5月18日発売の拙著です)

(2012年7月3日発売の拙著です)


 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!







end